「みうらじゅんがラーメン食べてる!」30年前の大阪人が感じた上京カルチャーショックとは

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2019年04月24日 23:00  citrus

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『TOKYO FM+』が、4月17日に生放送されたTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」で、「初めての上京カルチャーショック」というタイトルの特集企画に寄せられたメッセージを紹介する記事を配信しており、大学を卒業した30数年前に、やはり大阪から上京したワタクシ山田ゴメスとしても、じんわりと懐かしい想いが脳裡をよぎったので、今日はそれについてほのぼのと論じてみたい。とりあえず、文中にあった「カルチャーショック」の数々をかいつまめば、以下のとおりになる。

 

(1) 東京人は歩くのが速い

 

(2) 東京駅・新宿駅・池袋駅ほか、ターミナル駅が迷路

 

(3) 憧れのスクランブル交差点に行ってみたものの、四方から人波が押し寄せてきたのでビクビクと信号を渡ってしまった

 

(4) 「どこに住んでいるの?」と質問すれば駅名や路線名で答えられた(地方だと町名や番地で答えるのが一般的)

 

(5) 自家用車どころか運転免許までを持っていない人がいっぱいいる

 

(6) 電車内に自転車を持ち込めない

 

(7) カフェなど飲食店で芸能人がいても東京の客は平常心

 

(8) 外国人がやたら多い

 

(9) 上京してすぐは、お洒落できれいな女の人が多いと思ったけど、慣れてきてよく見るとそうでもなかった。

 

(10)救急車がしょっちゅう走っていて、誰もそれを気にしない

 

「う〜ん…わかるわかる!」ってえのが、いくつかあった。たまに「大阪も都会だから、そんなに変わらないでしょ?」みたいなことを言われたりもするのだけれど、今がどうかは置いといて、少なくとも私が上京した1980年代半ばごろは、(実感として)東京と大阪の情報量は10倍くらいの差があった……気がする。「美術館がこんなにたくさん!」「憧れのジャズの聖地、PIT INN(←ライブハウス)がすぐそばに!?」「WAVEってなんやねん?」「マルイの細やかなローン設定、むっちゃ便利やん!」……。

 

まず、(1)の「東京人は歩くのが速い」。これに関しては「むしろ遅い」と当初は感じた。大阪人のほうが歩く速度は確実にスピーディだからだ。ただ、「歩く速度=テンポの違い」は慣れなきゃ相当に疲れる。上京して数ヶ月は会社に出勤するだけでヘトヘトになったものである。

 

(2)の「(ターミナル)駅が迷路」。これも「大阪のほうがもっと迷路だったよな…」というのが率直な印象だ。行き先表示は東京のほうが明らかに親切。東京ほどいろんな路線が混在していたら、これくらい丁寧に“説明”しなければ、決して冗談じゃなく軽いパニック状態を引き起こしてしまうから……なのかもしれない。つまり(当時の)大阪はそこまでしなくてもどうにかなっていたわけである。ラッシュアワー時の電車でも大阪人はけっこう(当時は)横抜かしとかしてましたから。東京のでそれをやったらトラブル続出だろうし……。

 

(7)の「芸能人(著名人)と普通に飲食店で出くわす」。これにいたっては私にも強烈なエピソードがある。上京した初日、私は腹が減って、新宿のとあるラーメン屋にふらっと入った。すると! なんと!! そのとなりで、あのみうらじゅんさんがロン毛&サングラスそのまんまで仕事仲間らしき人とラーメンを食っていたのだ!!! 今でこそみうらさんとは面識もあるものの、当時の私はまだ画材屋に就職したばかりのぺーぺーな田舎者。当然のこと、サインなんぞ頼めるはずもなく、せめてみうらさんにラーメンの汁をぴゅんぴゅん飛ばさないよう精一杯の心配りを施したものであった。

 

そして、(9)の「お洒落できれいな女の人がやたら多い」。これが一番「わかるわかる!」と同意したい“上京あるある”だ。しかも「よく見るとそうでもなかった」のも猛烈に同意! つまり、分母が圧倒的に大きいから、必然として「お洒落できれいな女の人」と遭遇する確率も高くなる──それだけのことなのである。しかし、表参道あたりは昔からハイスペック女子率の分子もデカいので、いまだ落ち着きなくキョロキョロしてしまうのだが……(笑)。

 

こういうピュアな感性……すっかり忘れ去っていた。いつの間にか都会の絵の具に染まりきってしまった自分を見つめ直すナイスな小咄集でありました。たかみなグッドジョブ!

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