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47歳独身、手取り10万……結婚相談所に「断られた」男性の現実 進む単身社会、離婚後に家購入の男性も

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2019年04月25日 07:10  ウィズニュース

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写真結婚したくてもできない人、あえてシングルを選ぶ人、それぞれの思いとは――。(写真はイメージです)=pixta
結婚したくてもできない人、あえてシングルを選ぶ人、それぞれの思いとは――。(写真はイメージです)=pixta

 平成に入り、単身世帯が夫婦と子で構成する世帯を上回りました。世帯割合でみると、2015年は34.5%。40年には4割近くになると推計されています。結婚したくてもできない人、あえてシングルを選ぶ人、それぞれの思いとは――。朝日新聞デジタルで昨年7月に配信され、このほど刊行された『平成家族』(朝日新聞出版)に収録されたエピソードを紹介します。(朝日新聞記者、田中聡子・山本恭介)※年齢や肩書などの内容は朝日新聞デジタル配信時のものです。

【画像特集】産め圧力・弁当愛情論・タワマン保活……多様化する「平成家族」を切り取る

プロフィール答えたらお断り
 「あなたのような方を紹介することはできません」

 北海道で暮らす男性(47)は5年前、結婚相談所に電話をかけた。名前、居住地域、最終学歴、職業、年収、と矢継ぎ早の質問に淡々と答えていると、突然、そう言われ、電話を一方的に切られた。

 北海道の私立大学に進学し、運送会社に就職。だが、入社後5年ほどで、経営悪化に伴う希望退職制度に応じた。

 「まだ30歳。新しい職は見つかる」と考えていたが、地元銀行の破綻などの影響で景気は低迷。転職先は見つからず、清掃や警備員のアルバイトでしのぐ暮らしが続いた。

 これまで恋人がいたことはない。友人に聞かれれば「昔はいた」と答えた。30代後半になると、親類から「まだ相手がみつからないの?」。肩身が狭くなっていった。

女性へのアプローチに気後れ
 5年ほど前、アルバイトから契約社員になったのを機に、結婚相談所に電話をかけた。収入はほぼ変わらないが、安定する気がしたからだ。

 だが、冷たくあしらわれ、登録すらできなかった。

 今も飲み会に参加しているが、女性の連絡先は聞きづらい。「大学はいいところを出ていないとね」「公務員と結婚したい」と言った女性がいた。「自分は女性が求めるものを持っていないのかも」と感じ、気後れする。

 昨秋、職場で配置換えがあり、手取り収入が月15万円から10万円に減った。家賃は2万8千円。値引きのシールが貼られるのを待って総菜を買い、冬は室内でも厚着して、「もう我慢できない」と感じるまでストーブをつけない。

 それでも年金とパートで暮らす70代の両親からの仕送り2万円がないと、生活が立ち行かない。

離婚後に家購入した40歳男性
 「結婚も子どももリスク。それに比べ、城は裏切らない」

 埼玉県に住む会社員の男性(40)は2016年、一戸建てを購入した。男性は3LDKのその家を「城」と呼ぶ。

 2階には自ら設計に携わったバーカウンター。棚に並んだお気に入りのウイスキーを眺めながら飲む酒は格別だ。

 31歳で会社の同僚と結婚したが、妻との間で家事の分担をめぐって言い争いになり、互いにイライラするばかり。仕事帰り、外から部屋のあかりがついているのを見るとため息が出た。

 知人に結婚生活の話を聞くと、互いに我慢しながら暮らしているように思えた。自分は我慢できなかった。結婚生活は3年で終わった。

 再婚は考えていない。結婚までのプロセス、うまくいかなかったとき、離婚にかかる労力がわずらわしい。

 子どももいらない。子が問題を起こして親が責任を問われるニュースを見る度、「親になるリスク」を感じる。

 離婚後、自分の目標を考えた。思い出したのが就職直後に抱いた「家を持ちたい」という夢。35年ローンを組んで家を購入。家族はいないが、今は自分の好みに染めた家で過ごす時間が生きがいだ。

 老後の心配はしてない。「城」を壊して土地を売り、老人ホームに入ろうと考えている。

「人とのつながり」ソロ生き抜く力
 博報堂「ソロもんLABO」の荒川和久リーダーに、「ひとりを生きるヒント」を聞いた。

     ◇

 近年、日本社会は未婚化・非婚化に加え、離婚率の上昇や配偶者との死別による高齢単身者の増加などにより、かつてない「ソロ社会化」時代を迎えている。

 「標準」とされた「夫婦と子」の世帯は2010年には約28%になり、「単身世帯」と逆転した。家族に加え、会社や地域という共同体も崩れつつある。

 50歳までに一度も結婚したことがない人の割合である生涯未婚率は、15年に男性は23.37%で過去最高を更新した。ソロ社会では自分から行動し、誰かとつながることで、「所属していれば安心」だった共同体に代わる新たなコミュニティーをつくっていく必要がある。

 生涯未婚率を上げてきた世代の中には「このままではいけない」と考え、仕事をしながら大学に通う人、若者と一緒にジムで汗を流す人、オンライン上につながりを求める人もいる。

 学びでも趣味でも副業でもいい。それらを通して人とつながっていれば、1人で暮らしていても心理的には孤立しないし、いざという時、支え合える。依存先を複数用意することが、ある意味本当の自立であり、ソロで生き抜く力でもある。

【お知らせ】「平成家族」が本になりました
 夫から「所有物」のように扱われる「嫁」、手抜きのない「豊かな食卓」の重圧に苦しむ女性、「イクメン」の一方で仕事仲間に負担をかけていることに悩む男性――。昭和の制度や慣習が色濃く残る中、現実とのギャップにもがく平成の家族の姿を朝日新聞取材班が描きました。

 朝日新聞生活面で2018年に連載した「家族って」と、ヤフーニュースと連携しwithnewsで配信した「平成家族」を、「単身社会」「食」「働き方」「産む」「ポスト平成」の5章に再編。親同士がお見合いする「代理婚活」、専業主婦の不安、「産まない自分」への葛藤などもテーマにしています。

 税別1400円。全国の書店などで購入可能です。

このニュースに関するつぶやき

  • 女だけど親養えるくらい働けてて良かった…健康だったから子供生み育ててみたかったけど縁がなかったな。婚活やってみようと思ったけどやっぱり高いしね
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  • 何かのアテにするための結婚自体違和感を感じます。
    • イイネ!101
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