小田急電鉄5000形、新型通勤車両を導入「より広く、より快適に」

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2019年04月26日 17:31  マイナビニュース

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小田急電鉄は26日、新型通勤車両5000形の導入について発表した。「より広く、より快適に」をキーワードに、車内空間の広さ、明るさ、安心感、優しさを追求したデザインに。2019年度中に1編成(10両編成)が営業運転を開始する。

新型通勤車両5000形の製作会社は川崎重工と総合車両製作所。オールステンレス製で拡幅車体を採用し、編成定員は1,528名(先頭車144名、中間車155名)とされた。

外観は車両先頭部を流線型としてスピード感を演出する一方、車体側面は時代を超えて生活に溶け込み、価値観の変化にもとらわれないシンプルなデザインに。素材が持つ質感はそのままに、アズールブルーとインペリアルブルーの帯をあしらい、スマートな印象を持たせている。

拡幅車体により車内スペースが拡張されることを受け、客室デザインは開放感に重点を置き、空間の広がりを感じられる構成としている。座席横の袖仕切り部や荷棚、車両間の仕切り扉に大型強化ガラスを用い、天井埋め込み形のLED照明で天井部の閉塞感も緩和するという。車いすスペースは各車両に1カ所設置。空気清浄機は各車両に8台搭載し、車内の快適性向上を図る。小田急電鉄の通勤車両では初という車内防犯カメラも設置(各車両4台)する。

環境にも配慮し、低騒音型の主電動機、コンプレッサ、空調装置、駆動装置を搭載。SiC素子を用いたVVVFインバータ制御装置をはじめ、回生電力量を増大させる新規制御方式の導入、全照明のLED化により、運行エネルギーの削減も図る。

安全・安心のため、車両の異常な動きを検知した場合に自動的に緊急停止させ、被害の拡大を防止する装置や、大容量データを地上に伝送可能な次世代型車両情報管理装置、それに対応した車上装置装置も搭載。各車上装置のモニタリング情報を監視し、車両不具合時の早期対応や蓄積したデータを予防保全に活用していくという。

新型通勤車両5000形は2020年度までに計6編成60両(2019年度に1編成、2020年度に5編成)を導入する計画となっている。小田急電鉄では昨年3月に完成した代々木上原〜登戸間の複々線を活用し、拡幅車体で車内スペースを拡張した新型通勤車両の導入を推進することで、さらに快適な輸送サービスの実現をめざすとのこと。(上新大介)

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  • どっからどう見ても東西線にしか見えんわなこれは・・・
    • イイネ!12
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