「マルニ」最大の旗艦店が表参道ヒルズにオープン、日本庭園を再解釈した5つの部屋と"隠れハート"をレポート

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2019年04月26日 19:52  Fashionsnap.com

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マルニ 表参道 Image by: FASHIONSNAP.COM
「マルニ(MARNI)」が4月26日、新旗艦店「マルニ 表参道」を表参道ヒルズにオープンした。売り場面積が世界最大で唯一無二の店舗を作るため、クリエイティブ ディレクターのフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)氏がインスピレーションを受けたのは日本庭園。コンクリートや木材、大理石など様々なマテリアルを使用し、自然と人工物が混ざり合うコンテンポラリーなストアに仕上げられた。内装のこだわりから隠れた仕掛けまで、フランチェスコ氏によるコメントを交えながらレポートする。


 旗艦店は、表参道ヒルズ西館1階に位置する。「ボッテガ ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」ストアの跡地で、店舗面積は300平米。奥に進むごとにうねるような登り階段が設けられたユニークな構造の店内は、5つの部屋から構成されている。
 入り口に面したライラック色の部屋は「ウィメンズのバッグ&革小物」を扱うスペースで、TRUNKやPANNIERといったアイコンバッグから人気の革小物まで、充実したカラー展開で並ぶ。

 大理石の階段を上がると、それぞれ「ウィメンズのメインコレクション&シューズ」「メンズコレクション」「キッズウェア」「ウィメンズのプレコレクション」を扱う部屋が続く。これら全ラインが一堂に揃うのは、国内で同店のみ。導線がカーブしている構造のため、歩く視界に自然と多くのアイテムが入ってくる設計となっている。「次にどんな部屋が待ち構えているのか想像できず、奥へと進むごとに何か発見があるような店作りをしました」(フランチェスコ氏)。

 内装のインスピレーション源となったのは、フランチェスコ氏が情熱を注ぐ存在だという日本庭園。自身のスタジオには日本庭園の写真が多くあるという。「欧州のガーデニングや自然との向き合い方とは全く違うのが面白い。穏やかな自然の空間であると同時に、実は人の手によって細部までデザインされ、完璧に整えられているということにも魅了される」。店内は床から什器、天井まで流れるような曲線のデザインが随所に取り入れられており、これは日本庭園における植物や石の配置、砂紋などを参考にしたという。

 また、マルニブティックを象徴する波形状のスチールレールと並び、今回のストアでは新しい什器も設置。あえてチープで人工的なスポンジや廃材を使用したガラスケースを、毛足が長い贅沢な絨毯の上に設置するなど、コントラストがポイントとなっている。遊び心が溢れる店内でフランチェスコ氏が一番気に入っているのは、2ヶ所の"隠れハート"。床とカーペットの配置により、立つ位置によってハート型が現れる仕掛けとなっている。

 オープンを記念して、5種類のインナーを選べるスケルトンPVCバッグを同店限定商品として発売。価格はインナーの素材によって異なり、ぞれぞれシルクが7万円、コットンが6万4,000円となる。このほか、メンズのウルトラライトスニーカー(全3色/4万円)の新作と、「ポーター(PORTER)」とコラボレーションしたショルダーバッグ(3万5,000円)とクラッチ・ショルダーバッグ(4万6,000円/いずれも税別)が先行販売されている。


■マルニ 表参道場所:東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ西館1F営業時間:月-土11:00〜21:00/日11:00〜20:00定休日:表参道ヒルズの休館日に準ずる※季節・イベントに応じて営業時間が変更になる可能性有TEL:03-3403-8660
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