新時代は「捕手も打つ」!セ・リーグの捕手が揃って打撃好調

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2019年04月27日 10:10  ベースボールキング

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ベースボールキング

DeNA戦でサイクル安打を達成し花束を掲げる阪神・梅野=甲子園(C)KYODO NEWS IMAGES
◆ 阪神・梅野は一時打率トップに

 プロ野球開幕からおよそ一カ月。1試合の休みを挟んで、いよいよゴールデンウイークの連戦に突入する。

 まだ序盤戦とはいえ、20試合も戦えば良くも悪くも“誤算”が出てくる頃。オープン戦で好調だった若手選手もシーズンで結果が残せなければ見切りをつけられるタイミングであり、またレギュラーとして期待されていた選手が故障で思わぬ離脱を強いられているところもある。


 そんな中、ここまでのセ・リーグを見ていると捕手たちの活躍が目に留まる。4月19日の阪神−巨人戦(甲子園)では、巨人の小林誠司が先制3ランをかっ飛ばすなど、自身初となる1試合4安打の大暴れ。エース・菅野智之を援護してチームの大勝に大きく貢献した。

 小林と言えば、これまでは打撃に課題があった印象も強いが、今季はここまで15試合の出場で打率.395(43−17)と絶好調。新たに加入した炭谷銀仁朗や大城卓三との併用という形にはなっているものの、今年はバットでも存在感を示している。


 そして、好調な捕手は小林だけではない。阪神の梅野隆太郎も、現在のところランキング2位につける打率.342(79−27)をマークしており、一時はトップに立っていたほど。4月9日のDeNA戦ではサイクル安打も達成した。

 実は骨折を押してのプレーが続いており、決して万全な状態とは言えないものの、レギュラーの座は譲らんと言わんばかりのど根性でチームを牽引。こちらも攻守に欠かせない存在感を発揮している。


◆ 中日に待望の正捕手が…?

 長らく「正捕手不在」問題に苦しんでいた中日には、加藤匠馬という新星が登場している。

 昨季まで4年間のキャリアで一軍出場は5試合のみだったが、今季はここまで16試合に出場。もともと肩の強さは一軍レベルと定評があったが、現時点で規定未到達ながら打率.311(45−14)とバットでも猛アピール中だ。

 現状では大野奨太らとの併用という形になっているが、首脳陣の期待に応えてレギュラー定着となるか。今後の踏ん張り次第では上位進出のキーマンとなりそうだ。


 また、DeNAの伊藤光も規定には到達していない中で打率.279(61−17)をマーク。昨季は途中加入ということもあってか打率は2割に届かず、バットでアピールすることはできていなかったが、今年は開幕から扇の要に君臨。その中で持ち味である打撃でも存在感を見せている。

 思い返してみれば、かつてオリックス時代の2013年には規定打席をクリアして打率.285を記録した実績もあるだけに、あとは健康に過ごすことができるかどうか。今年はフルシーズンの活躍に期待がかかる。


 その一方、これまでセ・リーグにおける「打てる捕手」の筆頭候補だった広島の会沢翼はというと、ここまで21試合の出場で打率.237(59−14)、順位にしてリーグ28位と苦しい戦いを強いられている。

 それでも、4月19日のDeNA戦でサヨナラ安打を放つと、ここ2試合は連続で安打と打点を記録するなど状態は上向き。チームの状態も一緒に上がってきており、逆襲のキーマンとなりそうだ。


 「打てる捕手」の絶滅が危惧された平成後期。いよいよ令和の幕開けが迫ってきたなか、流れを断ち切る新時代の「打てる捕手」は現れるのか。捕手たちのバットに注目だ。


▼ セ・リーグ主な捕手の打撃成績

・会沢 翼(広島)
21試 率.237(59−14) 本2 点8

・中村悠平(ヤクルト)
22試 率.250(72−18) 本1 点3

・小林誠司(巨人)
15試 率.395(43−17) 本1 点6

・伊藤 光(DeNA)
18試 率.279(61−17) 本2 点7

・加藤匠馬(中日)
16試 率.311(45−14) 本0 点3

・梅野隆太郎(阪神)
22試 率.342(79−27) 本1 点8


※成績は4月26日時点

このニュースに関するつぶやき

  • 會澤はここんとこヒロインに呼ばれまくりよ。何も知らない記者さんよwww
    • イイネ!4
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