ロッテ・和田、福浦選手兼コーチからもらったアドバイスとは…

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2019年04月30日 11:12  ベースボールキング

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ロッテの和田康士朗
◆ 福浦からのアドバイス

 ロッテの育成・和田康士朗は、「足をあげたときに顔がホームベースに向かっていってしまう。ボールとの距離がとれないと福浦さんに言われ、足をあげたときに、もぐっていかないように頭の位置を固定してという指導を受けました」と、春季キャンプで福浦和也選手兼任二軍打撃コーチからアドバイスをもらい、打撃フォームを矯正した。

 「ここまで福浦さんの指導の成果が出せたかなと思います」。3月2日の春季教育リーグ・巨人戦後、ライトオーバーの二塁打を放った打席をこのように振り返った。「最初は違和感があったんですけど、最近は慣れてきた。打撃練習でもいい当たりが増えたかなと思います」と、手応えを掴んでいる。

 シーズンが開幕してからも3月30日の巨人との二軍戦で、「世界でやっているトップレベルの選手なので、自信になりました」と日本人では史上初となる“日米通算100勝・100ホールド・100セーブ”をマークする上原浩治が投じたインコースのカット系のボールをライトへ本塁打を放った。

 今季はここまで2度マルチ安打をマークするなど、24試合に出場して打率.242、1本塁打、5打点の成績を残している。

◆ コンパクトな打撃

 打撃面での変化は打撃フォームだけでなく、追い込まれてからの打席内での考え方もそうだ。

 和田といえば、ソフトバンク・柳田悠岐のようなフルスイングが持ち味だが、「追い込まれたらやっぱり打撃スタイルを変えていかないといけない」と今季は2ストライクになってから、コンパクトに打つことを心掛けている。

 29日に行われた日本製鉄鹿島との二軍練習試合でも、2ボール2ストライクからの5球目をフルスイングすることなく、レフトへ弾き返すヒットを放った。

 「昨年は三振ばかりしていたんですけど、今年は追い込まれてからコンパクトにいって三振が減ったと実感しています」。和田が話すように昨季は97打席に立って36三振だったが、今季はここまで37打席に立って7三振。三振率は昨年の.371から今年は.189に下がっており、効果が数字でも表れている。

 ただ持ち味であるフルスイングも忘れない。この日の第2打席では左飛に倒れたが、「2打席目は追い込まれていなかったので、自分のスイングをしっかりしました」と持ち前のフルスイングを披露した。

 福浦選手兼任コーチからアドバイスをもらい、打撃フォーム、打席内での考え方などを変え、日々成長を続ける和田。支配下選手登録を勝ち取るため、バットで存在感を見せていく。

取材・文=岩下雄太

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