“プデュ”新シリーズ『PRODUCE X 101』注目ポイントと変更点は? “1 Pick”の見つけ方も

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2019年05月03日 08:11  リアルサウンド

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 韓国で大人気のオーディション番組の新シリーズ『PRODUCE X 101』がいよいよ放送スタート! それに先立ち、今回は『PRODUCE X 101』に至るまでの歩みと『PRODUCE X 101』での変更ポイント、さらに、すでにファンの間で話題になっている練習生たちをご紹介したい。


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■『PRODUCE 101』とは?


 まずは『PRODUCE 101』についてご紹介しよう。『PRODUCE 101』は通称“プデュ”と呼ばれる韓国発の大人気オーディション番組のことを指す。2016年に放送された『PRODUCE 101』にはじまり、『PRODUCE X 101』がシリーズ4作目となる。


 内容はサバイバル形式のオーディション番組で、およそ101名(放送前に問題が発覚するなどで放送時に101名ではないこともある)の練習生が参加。放送スタートから終了までの3カ月間、歌とラップ、ダンスなどのトレーニングを受けながら合宿生活を送り、そのすべてが番組で放送される。


 “プデュ”シリーズの最大の特徴は、“国民プロデューサー”と称される視聴者たちの投票によってすべてが決する点にある。過酷なサバイバルの中で切磋琢磨する練習生たちの中から1 Pick(ワンピック=推し)を選び、彼(彼女)が生き残れるよう、“国民プロデューサー”は投票をする。番組をただ観るだけではない参加型オーディション番組ということで、シリーズ1作目からかなりの人気を集めた。


 さらにもうひとつ、“プデュ”の特徴は、最終的に残った11名(『PRODUCE 48』は12名)が実際にアイドルグループを結成し、活動するという点にある。しかし、このグループの活動は期間限定。あらかじめ決定されている期間が過ぎれば、解散を余儀なくされる。その残酷なまでの有限さが、さらに熱狂を生みだす要因にもなっている。


 これまで、2016年放送の『PRODUCE 101』からはI.O.I(アイオーアイ)が、2017年放送の『PRODUCE 101』シーズン2からはWanna One(ワナワン)が誕生。すでに両グループとも解散しているが、どちらも絶大な人気を獲得した。現在は2018年放送の『PRODUCE 48』で結成されたIZ*ONE(アイズワン)が日韓両国で活躍中。韓国でのアイドルデビューのみならず、日本、アジアを飛び越えてグローバルに活躍できるチャンスが、この番組にはある。


■『PRODUCE X 101』の注目ポイント
 いよいよ始まる“プデュ”新シリーズ『PRODUCE X 101』では、これまでのシリーズからいくつか変更された点がある。もっとも大きな変更は、最終的に結成されるグループの活動期間が5年と、大幅に延長されたこと。現在、活動中のIZ*ONEは2年半、昨年末に解散したばかりのWanna Oneが1年半、I.O.Iがわずか10カ月だったことを考えると、5年は異例の長さだ。なお、この5年は前半が専属契約、後半が個人活動との並行となることもあらかじめ予告されている。


 さらに今回は、シリーズ史上初めて、テーマ曲のセンターの事前投票が行われた。番組のテーマ曲のセンターは、いわば“プデュ”の顔。これまでにも『PRODUCE 101』のチェ・ユジョン、シーズン2のイ・デフィ、『PRODUCE 48』の宮脇咲良と、センターを飾った練習生は必ずデビューを掴んでいる。それだけにセンターを誰が務めるかは“プデュ”スタート時の最大の注目ポイント。今回、トレーナーの最初の評価でAクラスに入った15名からパフォーマンス動画が公開され、国民プロデューサーたちの投票によってセンターの座を見事に掴んだのは、DSPメディア練習生のソン・ドンピョ。DSPメディアと言えばKARAやK.A.R.Dを輩出した老舗事務所だ。


 そして“プデュ”シリーズのファンにとって喜ばしいことに、人気トレーナーがカムバックした。ボーカルトレーナーはシーズン2で練習生より人気を集めたイ・ソクフンと、おちゃめで愛らしいけれど時には厳しいシン・ユミが、ラップのトレーナーはシーズン1から登場しているチーター、そしてダンスは前回に引き続きチェ・ヨンジュンと、シーズン2以来となるクォン・ジェスンが抜擢。なお、今回の番組テーマ曲「_지마」(_ジマ・_するな)の振り付けはチェ・ヨンジュンとクォン・ジェスンの合作だそう。どのトレーナーも厳しさとやさしさを兼ね備えた実力者揃い。番組の司会進行役の“国民プロデューサー代表”は、俳優のイ・ドンウクが務める。


■『PRODUCE X 101』、1 Pickはどう決める?
 番組を見ながら1 Pickを決め、投票するのが“プデュ”の醍醐味なので、あらかじめ誰に注目せよというのは野暮ではあるけれど、放送前からファンの間で話題になっている練習生たちをご紹介しつつ、1 Pickの見つけ方をお教えしたい。


 まずは今回、テーマ曲のセンターを務めるソン・ドンピョ。あどけなさが残る顔立ちに反して、いきなりAクラスに入る実力は本物。そのギャップで早くも人気を獲得している。なお、テーマ曲のラストには練習生の1人ひとりをじっくり映すサービスタイムがあるのだが、この時、カメラに抜かれた練習生たちはウィンクをしたりハートを飛ばしたり、思い思いのポーズをしてみせるのが慣例(K-POPでは曲のラストを決める表情がうまい人を“エンディング妖精”と呼ぶ)。シーズン2ではパク・ジフンのウィンクが話題となったが、『PRODUCE X 101』では誰がエンディングの妖精となるのかにも注目したい。


 番組放送スタート前の現在、1 Pick選びのためにやっておきたいのは、オフィシャルのSNSをチェックすること。現在、YouTubeのMnetオフィシャルチャンネルでは練習生たちの1分PRなど様々な動画がアップされており、練習生たちの魅力の一端を知ることができる。Twitterでは練習生の顔写真とミッションに成功した練習生の追加PR動画など、その時々で楽しめるコンテンツも豊富。まさにリアルタイムで物語が進んでいくのを実感できるのも“プデュ”の面白さだ。


 『PRODUCE X 101』放送に先がけて4月26日に放送されたスペシャル番組では、『PRODUCE 48』で結成されたIZ*ONEと、同番組でボーカルトレーナーを務めたFTISLANDのボーカル、イ・ホンギが登場。『PRODUCE X 101』の見どころを紹介してくれた。その中ではタイからの参加者・ピックや、ランウェイでバク宙を決めたペク・ジン、同じくランウェイでの軽やかなウォーキングが印象的だったユリ、INFINITEのLに似ていると話題になったチャ・ジュノなどが紹介された。中でもPR動画で注目を集めたのは、オヤジギャグならぬオヤジマジックを披露したソン・ミンソ。本格マジックとは言い難いが、とにかく目が離せない彼の手技に、IZ*ONE全員、笑いが止まらなかった。


 また、今回の『PRODUCE X 101』では既デビュー組の参戦の多さが目立ち、賛否両論を巻き起こしている。これまでにも“プデュ”シーズン2に出演したNU’ESTのファン・ミニョンやHOTSHOTのハ・ソンウンなど、すでにアイドルとしてデビューした経験があるにも関わらず、成功をおさめることができずに“プデュ”で再起を図るという練習生はいた。けれど今回はセンター候補に上がった練習生だけを見てもUP10TIONのキム・ウソク(ウシン)とイ・ジンヒョク(ウェイ)、MYTEENのソン・ユビンとキム・グクホン、VICTONのハン・スンウとチェ・ビョンチャンと、センター候補を15人中6人、既デビュー組で占有。投票ですべてが決する“プデュ”において、すでに活動した実績があり、ファンを持つ彼らの参戦は公平性を欠くのではないか、と一部で物議をかもしている。とはいえ、参加にOKが出ている以上、彼らも練習生。これまでステージに立ってきた経験がどう生きるかにも着目したい。


 『PRODUCE X 101』は、5月3日よりMnetで、日本では5月9日よりAbema TVで放送がスタートする(字幕なしは5月4日から放送)。最終的に選ばれるメンバーが決するのは7月19日になる予定。アイドルの高みを目指す101人の男子の成長と痛みの青春物語でもある“プデュ”の最新シリーズ、今まで欠かさず観てきたという人はもちろん、これまで観たことがないという人にも、ぜひリアルタイムで体感してみてほしい。(尹秀姫)


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