ワールドが「エスペランサ」運営の神戸レザークロスを6億円超で買収

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2019年05月10日 16:22  Fashionsnap.com

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「エスペランサ」オンラインストア公式通販サイトより
ワールドが、子会社のワールドインベストメントネットワークを通じて、シューズブランド「エスペランサ(ESPERANZA)」を展開する神戸レザークロスの全株式を取得し、連結子会社すると5月10日に発表した。アドバイザリー費用などを含む取得価格は約6億4,400万円。6月3日に株式譲渡を実行する予定だ。
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 神戸レザークロスは1948年に神戸市で創業。エスペランサをはじめとするシューズやバッグ、アクセサリーなどの小売事業や卸事業、OEM、木型製造事業、輸入事業のほか、靴職人を育成する「エスペランサ靴学院」を展開しており、靴業界を70年以上にわたり牽引している。
 ワールドは、靴小売業としての企画・販売機能に加えて、靴型設計や自社職人による木型製作技術を持ち、自社で素材調達・提案できる靴製造卸業として神戸レザークロスに注目してきたという。しかし近年の婦人靴市場のトレンドがパンプスやサンダルからスニーカーへと代わり、フィット感を追求したカスタマイズへのニーズの高まりを受け、ワールドは神戸レザークロスの事業構造の抜本的転換が必要と判断。構造改革の実現性や中長期的な事業展開の可能性を検討し、同社のワールドグループ入りが両社の事業発展に貢献するとして株式取得を決めたという。ワールドグループは子会社化を通じて、靴のカスタマイゼーション事業の展開や事業ポートフォリオの拡充などを図り、グループの経営ノウハウを活かしながら神戸レザークロスの収益性の向上と持続的な収益の成長を目指す。
 なお、神戸レザークロスの2018年7月期の連結業績は、売上高が33億2,900万円、営業利益が400万円、親会社株主に帰属する純損失は600万円で、総資産は82億8,800万円。
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