『東京独身男子』今度はマッチングアプリに参戦 高橋一生らの行動は“リアル東京砂漠”に近しい?

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2019年05月12日 12:41  リアルサウンド

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 高橋一生、斎藤工、滝藤賢一の3人がアラフォーの”AK男子=あえて結婚しない男子“を演じる『東京独身男子』(テレビ朝日系)、第4話は登場人物多数、怒涛の展開がてんこ盛りで、視聴者としてもキャッチアップに忙しい1時間となった。


 かずな(仲里依紗)から結婚前提での交際のオファーを受け、返事を保留にしていた石橋太郎(高橋一生)。三好(斎藤工)、岩倉(滝藤賢一)も自分たちが透子(桜井ユキ)を巡る恋敵だと気づき、2人の間には険悪なムードが流れる。


 「こんな時こそ視野を広げるべきだ」と気持ちを切り替えるために、3人は、まずは手始めにマッチングアプリに登録。


 行きつけのバーの店員に半ば無理やり登録させられ、マッチングした相手に話しかける太郎ちゃん。するとその相手は年齢と職業を偽ったかずなだった。互いに不信感をぶつけ合う2人だが、そこでうっかり太郎ちゃんが口を滑らせた「比較対象がいた方が決めやすい」という発言に、かずなが大激怒。


 それにも懲りず、異業種交流会のような男女が集うパーティに招待され繰り出すAK男子3人衆、波乱の幕開けである。


 まず三好は他の女性から受けた積極的なアプローチに応戦しているところを本命・透子に目撃されてしまう。三好のために身を引くと宣言していた岩倉も、この流れを受けて気が変わり宣戦布告という何ともカオスな展開。


 一方太郎ちゃんはと言えば、パーティーの雰囲気に馴染めずネガティブな発言ばかりを繰り返す地味な女性(仁村紗和)が酔いつぶれ、その介抱をすることに。


 ホテルの部屋に付き添う羽目になった太郎ちゃんに追い討ちをかけるような悲劇が(衝撃の絵面は是非映像で見ていただきたい)。その女性も彼らと同じように「彼氏に振られて視野を広げるために参加した」と話していた。


 闇雲に出会いを増やすことは視野を広げるどころか、ただ手近な相手と目下の寂しさや孤独を紛らわせるような結果に終わってしまいがちで、より一層虚無感を募らせることになるだけである。


 パーティー会場を後にする太郎ちゃんが東京タワーの光に照らされながら夜道をトボトボ歩く姿にはひたすら哀愁が漂っていた。「俺、何やってるんだろ…」という心の声が漏れ聞こえてきそうだ。


 そんな虚無感を抱えた夜を幾度となく繰り返すうちに、AK男子とてどこかのタイミングでこんな生活にピリオドを打ちたいと結婚に向かうか、あるいは全く異性との出会いを求めなくなり女っ気がなくなるか、どちらかの道を辿ることが多いようにリアルの東京砂漠でもお見受けしている。


 今回の太郎ちゃんもこの悲惨なエピソードを笑い飛ばしてくれるかずなに癒され、ようやく目が覚めたかのように順当に前者ロードを突き進みかけていた。にも関わらず、元カノ舞衣(高橋メアリージュン)がいきなり家に押しかけてきて泣きつかれてしまう。新婚舞衣の身に一体何があったのか。


 第4話の取ってつけたようなアジェンダ「ゴジラ女子には気をつけろ」。かずな曰く「ゴジラ女子」とは最初は良い人そう→デートしたら人が変わる→喧嘩したら激怒→結婚したら豹変する、と第2形態、第3形態と変貌を遂げる女性を指すらしい。このゴジラ女子に舞衣が該当していないことを願うしかない。 


 透子が初対面の太郎ちゃんに言い放つ「いつもハタから見てるだけでなかなか飛び込まない。始める前から難癖つけて結局やらずに、人を寄せ付けない。自分が傷つきたくないのよね。でもそんなことしてると結局1人のまま」という強烈な人物評。太郎ちゃんはこの予期せぬ不測の事態をどう乗り切り、何を選び取るのか。 


 またそんな透子を巡る三好、岩倉のコイントスの結果やいかに!? 引き続き騒がしい展開になりそうだが、そろそろ物語も後半戦に突入。この複雑に絡み合った矢印がどのように収束していくのか見守りたい。(文=楳田 佳香)


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