ビタミンCで腰が軽くなる? 腰痛と栄養の意外な関係

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2019年05月13日 20:00  citrus

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腰痛と栄養不足に、何らかの関係があるのでしょうか?腰痛は世界中のたくさんの人達が苦しんでいる疾患で、様々な研究が行われています。そのなかで、腰痛と栄養に関する研究もいくつか報告されています。

 

例えば、ビタミンCと腰痛。一見、関係なさそうな組み合わせですが、ある研究では「血中のビタミンC」と「腰痛、肩こりの有無」(※1)の関連を調べています。その結果によれは、ビタミンCが不足しているグループは、そうでないグループより1.3倍ほど腰痛を発症しているのです。

 

また、ビタミンDと腰痛の関係を調べた研究(※2)によれば、ビタミンDは骨密度に関係しており、不足すると骨粗鬆症となり骨が折れやすくなってしまいます。慢性的な腰痛の悩みを抱えている患者に対して、ビタミンDを定期的に飲むようにして6ヶ月間の追跡調査をしたところ、痛みの強さが軽減し日常生活も送りやすくなった、という結果が生じました。

 

このように腰痛と栄養の関連性について、科学的な根拠が証明されつつあります。栄養は身体を作る大事なものですので、栄養と腰痛が関係あるのも、ある意味当然かもしれません。それでは、どのようにビタミンCやDなどの栄養素をとればよいでしょうか?

 

ビタミンCは体内では生成できないため、食事から摂ることが必要です。ピーマンやジャガイモなどの身近な食べ物に多く含まれています。

 

ビタミンDは食事のほか、日光を浴びることで生成されます。腰痛に効果的なのは運動なので、せっかくなら日光を浴びながら運動をすることで、運動もできてビタミンDも生成できて一石二鳥となります。運動の内容は深く考える必要はなく、ウォーキングや軽いランニングでも充分に効果があります。

 

運動を行うことで骨にある程度の負荷をかけることなり、骨を鍛えることにもなります。またランニングを定期的に行うことで、腰の骨の間にあってクッションの役割を果たしている椎間板を強くすることができる、という研究報告もあります。

 

青空の下で運動をしましょう! そして、腰痛を改善したい人は栄養にも少し気をつけてみましょう。

 

※1:Serum vitamin C and spinal pain: a nationwide study

※2: Vitamin D Supplementation in Patients with Chronic Low Back Pain: An Open Label, Single Arm Clinical Trial.

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