【断捨離ビフォー&アフター】サイゾーウーマンの「無法地帯」が劇的スッキリ! 大量の本を片付けるコツ

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2019年05月13日 23:32  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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「戸棚の中がグチャグチャ」「クローゼットがすぐ散らかる」「デッドスペースを活用したい」「トイレに収納がない」など、 “片付かない”ちょっとした悩みはありませんか? 収納ライターの伊藤まきが、イライラする“収納の悩み”を“簡単で安く”解決するコツを提案します!

■今週の相談者>>>サイゾーウーマン編集部のNさん[第3回(全3)]

 引き続き(1回目2回目)、サイゾーウーマン編集部の片付けです。最終話の今回は、編集部が共有する「本棚の整理」です。家庭に置き換えると、リビングの本棚と同じ内容になるので散らかりグセがある家にもオススメです。

誰も片付けない? みんなの本棚は“ルール無し”の無法地帯!

 写真は、サイゾーウーマン編集部専用の本棚です。ご覧のように、本の種類、サイズ、鮮度を完全に無視して散らかり放題です。しかも、誰も気にかけなかった悲しさが漂います。

 本棚は、「詰め放題の空間」ではありません。限られたスペースだからこそ、余裕を持った「7割収納」と「定期的な見直し」が必須です。

 サイゾーウーマン編集部の場合、本棚はオフィス内の一角にあります。家庭に置き換えれば、リビングにある本棚と同じです。つまり、押入れ以上に活躍するモノが置かれるべき「1軍スポット」と考えます。

 まずは、本棚の基本的なルールです。編集部のように限られた共有スペースは、鮮度が命です。つまり、新しい本が増えるたび、古い本を見直して更新する必要があります。本棚から省く本(書類)は、[4つの選択]を基準に見直しましょう。

[1] 処分(資源ごみ)する 
(読み終えた古い本なら、使い切ったモノとなります)

[2] 保管(DATA化)する
(趣味や思い出の本など、すぐに読まない本は押入れなどに保管する)

[3] リサイクル
(鮮度が早いうちに転売するほど、売値が高くなります)

[4] 個人の場所へ
(溢れた私物は、個人の部屋・自宅へ持ち帰ること)

 みんなが使う共有棚を整理するときは、「こうなった結果」を分析して「困っていることはないか」「どんなふうに使いたいか」を考えます。

 Nさんによると、4年ぐらい一度も片付けをしたことがない。新刊が常に入荷するので、溢れた本が山積みになる。編集部で共有する使用頻度の高いモノ(本)は、1割もないだろうとのこと。「こうなった結果」がよくわかる内容です。

「困っていることはないか」という点では、Nさんのデスク周りに山積みになった本の置き場がないことでした。家庭なら、食卓テーブルの上に山積みになった紙モノと同じです。最新の紙モノを置くスペースを、本棚に設ければ部屋中の散らかりも防止できます。

これらの情報から、本棚の取り出しやすい(かがまない姿勢で取れる)上段を、編集スタッフ4人の私物を保管する“個人エリア”に変更することに決めました。

 本棚の掃除を兼ねて、「ぜんぶ出し」で作業を進めます。サイゾーウーマン編集部のように、グループごと(サイズ別、著者別、ジャンル別、発行月別)に本を分けていなかった場合は、出しながら分類すると良いでしょう。長年蓄積した、棚の汚れも落としてスッキリです!

 片付けのプロが、「ぜんぶ出し」を徹底しているのは圧倒的に「手放す量が増える」からです。すべての本の量と向き合って、視覚的に「放置していた状態」を反省すると、手放す決心が固くなります。

 見直すときは、「いつか読むかも」「とりあえず保管」「せっかく集めたし」というマイナスの気持ちを持つモノ(本)は、1軍ではありません。Nさんには本当に必要なモノだけを残してもらいました。

 本棚に「モノの住所」を作ったことで、モノの存在が一発で把握できるようになりました。上段は個人の私物を置くエリアに。下段は、編集部が共有する資料のエリアへ。天板には、献本ボックス(本棚に戻す前に、ジャッジすれば山積み防止に)を配置しました。

 また、Nさんが管理していた「編集部の共有家電」もボックスの中に入れて、定位置を決めました。このように、置く場所を型でなぞれば“使用中”であることが明確になります。Nさんも、スタッフからの「カードリーダー貸してください」という声がけに解放されることでしょう。

 共有家電の置き方は、家庭でも役立ちます。みんなで使う文房具なども「定位置」を「徹底管理」することで、元に戻す習慣が義務付けられます。この効果は素晴らしく、「アレどこ?」と聞かれるストレスがなくなります。次に、紛失による無駄使いを防ぐことができます。最後に、探す時間が0分になるので、自由な時間(毎日の10分は、1週間で70分に!)が増えます。

 オフィスの本棚は、みんなが使う空間です。いつも最新の情報に触れられるように、更新していきましょう!

[Nさんの感想]
本棚の「ぜんぶ出し」、引き出しの「ぜんぶ出し」は疲れましたが、こんなにも不要なモノを溜め込んでいたのかと目が覚めました。クリーンになった編集部を見た総務の方が「ほかの編集部もやってほしい!」と言っていたので、いまは社内イチ美しい編集部だと思います! 

 物の定位置が決まっていると、散らかしようがないんですね。片付け後も苦労なく「キレイ」をキープできるとはうれしい誤算でした!

――次週は、「共有スペース・本棚編」は、5月20日(月)に更新!

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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