両親の車を追いかける6歳児(画像は『South China Morning Post 2019年5月6日付「Young Chinese boy chases down car on highway after forgetful parents leave him at rest stop」(Photo: Weibo)』のスクリーンショット) 高速道路で1台の車を追いかける男児の映像が中国のSNSで拡散され、物議を醸している。どうやらこの男児は、親に捨てられたわけではなさそうだ。『South China Morning Post』などが伝えている。
【この記事の動画を見る】 中国・貴州省遵義市にある高速道路のサービスエリアから、道路本線に向かって男児が白い車を必死で追いかける様子を捉えた映像がSNSを賑わせた。映像だけ見ると親に放置されたのかと思ってしまうが、のちに単なる親の不注意だったことが分かった。
家族は当時、トイレ休憩のため高速道路のサービスエリアに立ち寄った。休憩を終えて両親は車を走らせたのだが、2人は6歳の息子が後部座席に乗っていないことに気付かなかったようだ。
サービスエリアに取り残された男児は慌てて両親の乗った車を追いかけたが、高速道路本線に合流するあたりで親切な人によって近くの料金所まで乗せてもらうこととなり、後に警察へと通報された。
この時対応した警察官のチャン・ユン氏(Zhang Yun)は、料金所まで男児を迎えに行く途中、息子が行方不明になってしまったという夫婦の報告を受けて「料金所にいる男児が、夫婦の探している子供ではないか」と思ったそうだ。
男児を保護してから約30分後、先に警察署で待っていた両親と男児は再会を果たした。男児は置き去りにされたショックから解放されたこともあり、「ママ!」と叫んでいたという。
その後、警察では念のため両親の身元確認を行ったそうだ。こうして無事に家族が再会できたものの、SNS上ではこのような声があがっている。
「どうしたら自分の子供を忘れることができるの! 本当は捨てていったんじゃないの?」
「この子がどれだけ怖かったか、この親はちゃんとわかっているのかしら!」
しかしながら中国では、高速道路で親の不注意による置き去りは過去にも発生している。今年2月には、重慶市の高速道路路肩で夫婦が運転を変わろうとした際に4歳男児が車から勝手に降りてしまい、それに気付かず車を走らせてしまった。その後、運よく高速道路警備隊によって男児が見つかり、無事に両親のもとへ戻ったという。
画像は『South China Morning Post 2019年5月6日付「Young Chinese boy chases down car on highway after forgetful parents leave him at rest stop」(Photo: Weibo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)