【ネタバレあり】『エンドゲーム』後のMCUはどうなる? 杉山すぴ豊が、今後の展開を大胆予想!

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2019年05月15日 06:01  リアルサウンド

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※本記事は『アベンジャーズ/エンドゲーム』及び過去MCU作品のネタバレを含みます。


 『アベンジャーズ/エンドゲーム』に感動しつつ、ファンとしてはこの先のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)がどうなるのか? についても無関心ではいられません。ここでは今発表になっていること、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』の中から見出せた、いくつかのヒントの中から、これからのMCUについて予想(若干、筆者の希望的観測も入るので妄想)してみたいと思います。


参考:詳細はこちらから


 まず前提として、


1.『アイアンマン』(2008年)から続くMCUは『エンドゲーム』で物語的には一段落をむかえます。


2.MCUは、フェイズというコトバを使って大きな区切りをもうけてきました。具体的には、
フェイズ1:『アイアンマン』から『アベンジャーズ』まで
フェイズ2:『アイアンマン3』から『アントマン』まで
フェイズ3:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』からこの夏公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』までです。
MCUを大きなサーガととらえれば第一章、第二章、第三章……みたいなことです。


3.ここで注目したいのは、“『エンドゲーム』で一段落”なのですが、『エンドゲーム』がフェイズ3の締めではなく、次の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をあえてフェイズ3の締めとしているところです。


4.従ってこれからのMCUはどうなるか? は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公開後に発表されているといわれているフェイズ4のラインナップを予測することとほぼ同義です。


5.一方、マーベルの親会社であるディズニーが立ち上げる配信サービス「ディズニー・プラス」にてMCUのキャラたちを主人公にした、『ロキ:Loki』『ファルコン&ウィンターソルジャー:The Falcon and The Winter Soldier』『ワンダビジョン:WandaVision』が発表されていて、さらにホークアイのドラマ・シリーズなども検討中とか。これらがどういう設定、例えば『インフィニティ・ウォー』や『エンドゲーム』事件の前日談的な話か、それとも『エンドゲーム』以降の話かはまだわからないです。


6.ディズニーの20世紀フォックス買収に伴い、20世紀フォックスが映画化権を持っていた
X-MEN、ファンタスティック・フォーらのキャラ(ヴィランも含む)をMCUに登場させることが出来るようになるので、フェイズ4でX-MENとアベンジャーズの共演可能という状況です。


 これらを頭に入れ、早速予想したいと思います。


・マーベル・シネマティック・ユニバースはマーベル・シネマティック・“マルチ”バース的なものへ
 新しく公開された『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の予告編で重要なことがわかりました。このお話は、『エンドゲーム』事件の後の世界であるということがハッキリし、しかもこの世界にはいくつものパラレル・ワールドが存在しており、あの『エンドゲーム』事件で次元の扉があいてしまい、各世界がつながってしまう事態もおきていると。こういう風にいくつものパラレル・ワールドが存在している状況を“マルチバース”といいます。


 映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は、MCUの世界に“マルチバース”があることを明確にした作品になると思います(実は『ドクター・ストレンジ』でも少しこの設定は語られているのですが)。なのでフェイズ4以降は、この“マルチバース”が重要なキーとなるハズ。だから、フェイズ3の最後に『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を持ってきて今後のマルチバース展開について予告させる、としたのではないでしょうか?


・ソロ映画の『ブラック・ウィドウ』は、プレクエールか、マルチバース版か?
 そうなると色々な作品の見え方も変わっていきます。例えばスカーレット・ヨハンソン出演で、ブラック・ウィドウの単独映画の企画が進んでいます。『エンドゲーム』のことを考えると、ブラック・ウィドウの過去を描くプレクエール(前日談)だと思いますが、もしかすると別次元の世界ではブラック・ウィドウが生きていて、そのブラック・ウィドウのお話かもしれません。


・黒人映画、女性映画、そしてアジア人映画としてのMCU
 MCUが、マーベル・コミックに登場する格闘系ヒーロー“Shang-Chi”(シャン・チー)
を映画化すると聞いてビックリしました。同じ格闘系なら、アイアン・フィストの方がいいと思っていたのですが。しかし、これはMCUにアジア人ヒーローを出したいということだったようです。つまり『ブラックパンサー』が黒人層の動員に寄与し、『キャプテン・マーベル』が女性映画志向でした。次はアジア系アメリカ人の支持を得たい、ということなのでしょう。しかし、こうしたビジネス的なことは抜きにしても、例えばホークアイやブラック・ウィドウのように特殊能力を持たない普通の人間が、スーパーヒーローと混じって活躍する、というのは痛快です。そういう意味でも期待。


・『ドクター・ストレンジ』続編には、伝説のマーベル・キャラが登場?
 『ドクター・ストレンジ』も続編が作られる予定ですが、前作の監督のスコット・デリクソンが一度、ある画像を自身のSNSにアップして、すぐにひっこめた経緯があります。それはコミックの一コマなのですが、ドクター・ストレンジが、サブマリナー(本名ネイモア)という海のヒーローと一緒にいるものでした。このサブマリナー、マーベルのアクアマンとでもいうべきキャラで(でもコミックの登場はマーベルの方が早い)、映画への登場を望むファンも多い。従って『ドクター・ストレンジ2』で、サブマリナー登場? 『エンドゲーム』でオコエとブラック・ウィドウの会話で、唐突に海底地震の話が出て、海底のことは関与すべきではない、とオコエが言いますよね。あの会話は、もしかしてサブマリナーの存在を示唆していたのでは? とも言われています(これは製作サイドは、その意図はない、と否定しているようですが)。


・『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にソーが参加? マーベル・シネマティック・“コズミック”バース開幕?
 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のパート3も作られることが決まっており、めでたくジェームズ・ガン監督が復帰ですが、まず『エンドゲーム』の流れからして、マイティ・ソーがガーディアンズに参加、パート3に登場する可能性もあります。


 また前作でその存在が示唆されたアダム。コミックではアダム・ウォーロックと呼ばれる
最強の人造人間でコミック版の“インフィニティ・ガントレット”のエピソードではサノスと戦う超重要キャラ。さらにマーベル・コミックにはノヴァという人気宇宙ヒーローがいます。正確にはリチャード・ライダーという地球人の若者が、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』1作目に登場したザンダー星の軍組織ノヴァの一員になり活躍するというもの。
このノヴァも出てくるのではないかと言われています。


 さらに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーターの実の父、エゴは“セレスティアルズ”という存在の一人でしたが、その“セレスティアルズ”が作り出したのがエターナルズと呼ばれる超人たちです。実はサノスも、このエターナルズの一人なのです(コミックでは)。そしてこの『エターナルズ』の映画化が進行中。アンジェリーナ・ジョリーが出ると言われています。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『エターナルズ』の映画、ノヴァ、アダム・ウォーロック、そしてマイティ・ソーが加わって壮大なコズミック(宇宙もの)に発展する可能性があります。


・ヒーローの娘たちが、ヒーローを襲名?
 『エンドゲーム』で胸アツのシーンの一つに、女性ヒーローたちが結集するシーンがあります! コミックには、女性ヒーローだけで構成された、A-FORCEというチームがあり、それへの布石ともとれますね。また大きくなったアントマンの娘ですが、彼女はコミックの方だとアントガールというヒーローになります。彼女も加わるかな? さらにホークアイの娘が2代目ホークアイ、アイアンマンの娘が2代目アイアンマン、なんていう展開もあるかも。


・ブラックパンサー、結婚?
 X-MENがどう登場してくるのか? その予測だけで1コラム書けてしまいますが、ちょっと大胆な予想を。コミックだと、ブラックパンサーはX-MENのメンバーであるストームと結婚するのです(いまは確か離婚した)。従って、X-MENはブラックパンサーの結婚相手という形で、新MCUに入ってくる、というのもありかと思います。


 いかがだったでしょうか?


 ちなみにマーベル・スタジオは先日、今後のラインナップとしてタイトルは明かさず、20−22年にかけて8本のMCU映画を公開と発表しました。


2020年5月1日
2020年11月6日
2021年2月12日
2021年5月7日
2021年11月5日
2022年2月18日
2022年5月6日
2022年7月29日


 なので2020年5月1日がフェイズ4のキックオフとなります。今年の夏ごろにフェイズ4のラインナップが発表されれば、ある程度見えてきますが、こういう風にああだこうだと予想するのもMCUが与えてくれた楽しみですね! 


※記事掲載時、一部内容に誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。


(文=杉山すぴ豊)


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