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漂着ごみでボートづくり!? 台湾リゾートを襲う中国製のごみを使った意外な環境問題アピールとは

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2019年05月19日 08:00  AERA dot.

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写真台湾の澎湖諸島。千本のペットボトルを網で包み、綱で結わえてボートにする。材料はすべて海岸に漂着したごみだ(撮影/ライター・松田良孝)
台湾の澎湖諸島。千本のペットボトルを網で包み、綱で結わえてボートにする。材料はすべて海岸に漂着したごみだ(撮影/ライター・松田良孝)
 海外からの海岸漂着ゴミ増加による、環境汚染が懸念されている。台湾では漂着ゴミでボートを作るイベントが開催されるなど、ユニークな方法での問題提起が注目を集めている。

*  *  *
 発泡スチロールやペットボトルなど海岸漂着ごみでボートを作ろうというイベントが4月14日、台湾と中国を隔てる台湾海峡に浮かぶ澎湖(ほうこ)諸島で開かれた。

 近年、海洋汚染で問題視されているマイクロプラスチックの発生源となるなど、生態系に対する影響が懸念される海岸漂着ごみ。この環境問題が身近な暮らしと密接にかかわっていることに気付いてもらうため、漂着ごみを使って遊び心を持たせた企画だ。イベントの参加者は約200人。会場となった海岸には、ごみから生まれたユニークなボート18艇で遊ぶ人たちの歓声が響いた。

「海のごみは、海を漂って流れてきたんだから、浮力があるわけでしょ? 船にして乗れるんじゃない?」

 海辺のごみに関心を寄せる地元NGOの人たちの間でこんなアイデアが生まれ、海岸漂着ごみでボートを作る初のイベントが開かれたのは2018年4月。その時の主催メンバーで、今年もイベントの準備に携わった巫佳容(ウジアロン)さんは「海岸漂着ごみの活動を、おもしろいイベントに変えることができた」と話す。

 台湾本島の西に位置し、美しい砂浜がリゾートとして人気を呼ぶ澎湖諸島。だが、島嶼(とうしょ)部北東側の海岸には、季節風の影響などで大量の漂着ごみが吹き寄せられる。巫さんが所属する台湾の環境団体「海洋公民基金会」の調査によると、製造国が識別できた漂着ごみの8割が中国製だった。漁業関連の緩衝材として使われる大型の発泡スチロールも目立つ。

 海岸漂着ごみの調査を続ける防衛大学校名誉教授の山口晴幸氏は、こう指摘する。

「発泡スチロールは細かくなりやすく、いろいろなところに飛んでいく。多孔性(微細な穴が開いた構造)で有害物質などの吸着性も高い。特に危険なごみと言えます」

 今回のイベントは午前8時から午後5時半までの長丁場。4月とはいえ、昼過ぎには気温が25度を超えた。この陽気でひたすらごみ拾いとなれば、まったく骨が折れる。「大多数の人は、海岸清掃は苦行だと思ってやりたがらない」(巫さん)というのも分かる。しかし、会場では、司会者が軽快なノリで「ボートづくりスタート!」と叫んだりしながら雰囲気を盛り上げていく。

「熱青年Showハ(※ハは口偏に巴)」チームは、およそ千本のペットボトルをボートにした。同チームは若者によるさまざまなチャレンジを番組にしてインターネットで配信しており、今回のイベントでも番組を制作した。羅珮綺(ルオペイチ)ディレクターは「変わった方法で環境問題をアピールするイベントだと思う。その様子を映像化し、海岸漂着ごみについて伝えたい」と話す。

 お昼には、ホタルイカなど地元の食材でつくったお弁当が準備され、器にはリユースできるお椀を使用。プラスチックを使わないことをアピールするTシャツのDIYコーナーも開設した。イベント参加グッズを参加者が自分で作れば、余計に準備してしまって処分に困るということもない。ごみを出さないことにこだわった工夫だ。

 海岸漂着ごみ問題では、日本や台湾、中国が連携して解決の機運を高めようという動きもある。沖縄県が14年度から毎年、各地のNGOなどを招いて交流会を開いているのだ。

 前出の山口氏の調査によると、沖縄の海岸漂着ごみは近年、中国製が急増する一方、台湾製も毎年、調査地点の海岸線1キロメートル当たり平均300個余り確認されている。

「澎湖では、海岸漂着ごみの問題は中国の問題だという受け止めがあるが、台湾のごみが沖縄に流れ着いていることを知れば、問題が地球規模だということに気付く」

 と巫さん。さらに、「台湾は、数多くの問題が中国側と意思疎通できない状態」とも述べ、問題解決に向けた協議で日本が台湾と中国の仲介役を果たすよう期待した。(ライター・松田良孝)

※AERA 2019年5月20日号より抜粋

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  • 対馬や山陰、九州北部もチョンのゴミ問題が深刻です。
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  • 中国が一番迷惑。
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