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“折れ曲がるスマートフォン”に暗雲 窮地に追いやられるファーウェイとサムスン、どうなるフォルダブル

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2019年05月20日 15:52  ITmedia NEWS

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写真2018年に韓国Samsungが発表したGalaxy Foldのコンセプトモデル
2018年に韓国Samsungが発表したGalaxy Foldのコンセプトモデル

 2018年末以降、“折れ曲がるスマートフォン”として、フレキシブル有機ELディスプレイを搭載するデバイスの発表が相次いだ。有機ELベンチャー・中国Royoleの「FlexPai」を皮切りに、韓国Samsungの「Galaxy Fold」、中国Huaweiの「Mate X」と、スマホ市場で勢いに乗る2大メーカーが、技術力を誇示するかのごとく製品化にこぎ着けた。しかし、いずれの製品にも暗雲が立ち込めている。



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Samsung「Galaxy Fold」



 SamsungのAndroidスマートフォン「Galaxy Fold」は、19年2月に発表。ディスプレイを内側に二つ折りする方式で、開くと7.3型、閉じると4.6型のデバイスとして使える。価格は1980ドル(約22万円)と高額だ。



 同社はGalaxy Foldを4月26日に米国などで発売する予定だったが、発売前にレビュー機を触った複数のメディア記者から「壊れた」という報告が相次いだ。ディスプレイが折れ曲がるヒンジ部分が膨らんでしまったり、ディスプレイに筋が入ってしまったり、開いたときに表示不良が発生したりといった問題が多発したという。



 これら報告後も、Samsungは「予定通り発売する」との見解だったが、数日後に発売延期を発表。受け付けていた予約も5月31日までに出荷できなかった場合は一方的に自動キャンセルするとした。



 複数のガジェット系メディアの報道によれば、Samsungは報告のあった問題の改良のめどが立ったというが真偽は不明だ。



Huawei「Mate X」



 HuaweiのAndroidスマートフォン「Mate X」も19年2月に発表。こちらはディスプレイを外側に二つ折りする方式で、開くと8型、折りたたむと前面が6.6型、背面が6.38型となる。次世代通信規格「5G」にも対応し、価格は2299ユーロ(約29万円)とさらに高額だ。



 同社はMate Xを2019年半ばに発売するとしており、現在は一部メディアにクローズドで実機を公開するにとどまっているが、今のところ大きな不具合は報告されていない。



 しかし、5月20日に米GoogleがHuaweiのAndroid端末向け関連サービスの取引を停止したと海外メディアが報じた。報道によると、Googleは今後、Huaweiに対するソフトウェアやハードウェアの技術サポートを中止するという。



 この取引中止によって、Huaweiが中国以外で今後販売するAndroidデバイスは、OSアップデートが受けられなくなり、「Gmail」「Google Maps」「Google Play Store」など、Google製アプリも使えなくなる。



 もともと中国国内では中国政府のネット規制によりGoogleサービスは使えないため、影響は限定的になるだろう。しかし、Huaweiは世界のメーカー別スマートフォン市場調査でSamsungに次いで第2位のシェアとなり、日本国内でもSIMフリースマートフォンのシェアで第1位となっている。取引中止が事実である場合、Huaweiが大きなシェアを持つ海外市場で大きな打撃を受けることは間違いない。そして、発売を控えるMate XはGoogle製アプリが一切使えないデバイスとなる。



●Google自身も悪影響を受ける



 Huaweiの一連の問題は、トランプ米大統領の“Huawei締め出し”によるもの。米商務省はHuaweiを米国の安全保障・外交政策上の利益に反する顧客等のリスト「エンティティリスト」に追加し、米政府の許可なく米企業と取引できなくした。Googleの対応もその一環とみられる。



 ただし、Huaweiとの取引中止はGoogle自身も悪影響を受けるだろう。Android開発チームは1つのデバイスで複数のディスプレイを備える折りたたみ型のデバイスを今後のAndroid OSで正式サポートすることを発表していた。



 GoogleはAppleとのさらなる差別化として折りたたみデバイスに注力したかったはずだが、Huaweiとの取引が中止となった今、期待していた巨大メーカーを失うのは痛手となりそうだ。



●“折れ曲がるスマートフォン”他社への期待



 SamsungとHuaweiの折れ曲がるスマートフォンが苦戦する中、他社からも同様の製品が登場しそうな気配がある。



 中国Lenovo傘下のMotorola Mobilityは、18年12月時点で折りたたみ型デバイスのデザイン特許を申請していたことが明らかになっている。Lenovo自身も世界初の“折りたたみPC”を5月13日に発表しており、Androidスマートフォンでも実現する可能性は十分ある。



 日本では、シャープが折れ曲がる有機ELパネルを公開。同社広報は「今後数年のうちに商品として出てくるイメージ」としており、需要によっては製品化の余地がありそうだ(その需要を測る海外勢が共倒れしている状況だが……)。



 初代iPhoneが登場して12年あまり、コモディティ化も進んで“板状”であることが当たり前になったスマートフォンだが、大きな変化を与える存在として記者も期待している「フォルダブル(折りたたみ)スマートフォン」は、日の目を見られるだろうか。


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    • イイネ!14
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  • そんなスマホより10年くらいは買い替えなくてもいい長持ちスマホの方を作ってくれ。
    • イイネ!279
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