巨人・上原浩治が涙の引退会見「3カ月が勝負だと決めていた」

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2019年05月20日 18:22  ベースボールキング

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20日の記者会見で引退を表明した上原浩治
◆ 「もうちょっとやりたかった」

 巨人の上原浩治投手(44)が20日、都内で記者会見を開き、同日限りで現役を引退することを発表した。

 「本日をもちまして21年間の現役生活を終えたいなと思います。これまで自分に関わってくれた方々みんなに感謝したいと思います。ありがとうございました」と切り出し、こらえきれずにハンカチで涙を拭った。

 会見を迎えた現在の心境を問われると「うーん、もうちょっとやりたかったなと、そういう思いです」と悔しさを滲ませつつも、「自分が決めた以上もうユニフォームを着ることはないわけですから、切り替えていきたいと思います」と未練を断ち切るように、やや語気を強めてきっぱりと断言した。


◆ シーズン途中で引退のワケ

 上原は昨季10年ぶりに巨人に復帰。左膝手術の影響もあり同年オフに自由契約を経て再契約し、今季は復活を目指すシーズンだった。しかしここまで一軍での登板はなく、ファーム9試合(9イニング)に登板し、10奪三振、防御率4.00という成績だった。

 「今年でやめることは最初から決めていたことなので、3カ月が僕のなかでは勝負だと決めていた」と、すでに開幕前にラストシーズンへ臨む決意をしていたことを明かした。

 そして迎えた今シーズン、「二軍で投げさせていただいたなかで抑えてないということで葛藤もありましたし。8月、9月にチームが首位争いをしている中で自分が会見とかをするのは違うと思ったので、それなら早く終わりたい」と、異例とも言えるシーズン途中での引退決定に辿り着いた経緯を話した。

 プロ入りした巨人で現役生活を終えたことについては、「巨人に戻ってくるというのは正直考えてなかったので、そういう状況の自分を獲ってくれた鹿取さん(当時GM)、由伸(当時監督)には感謝してますし、こういう場を設けてくれた球団には本当に感謝してます」と、球団関係者に対する感謝の気持ちを語った。

 今後については「正直まだなにも考えてないです。明日からどうしようかなってところですね」と話しつつも、「プロ野球選手は全員プロなので、正直教えることはあまりないと思いますし、だったらアマチュアで自分が教えた選手たちがプロに入っていけるように育てたいという気持ちはありますね。そこまで強くはないですけど(笑)」と、アマチュア球界の指導者転身への興味も口にした。


◆ 上原浩治・プロフィール
身長体重:187センチ・87キロ
生年月日:1975年4月3日(44歳)
経歴:東海大仰星−大阪体育大−巨人(D1位・99〜08年)オリオールズ(09〜11年)レンジャーズ(11〜12年)レッドソックス(13〜16年)カブス(17年)巨人(18〜19年)


▼ NPB通算[1999-2008,2018]
登 板:312試合
投球回:1583回2/3
防御率:3.02
勝 利:112
敗 戦:67
ホールド:23
セーブ:33
奪三振:1400

▼ MLB通算[2009-2017]
登 板:436試合
投球回:480回2/3
防御率:2.66
勝 利:22
敗 戦:26
ホールド:81
セーブ:95
奪三振:572

▼ 日米通算[1999-2018]
登 板:748試合
投球回:2064回1/3
防御率:2.94
勝 利:134
敗 戦:93
ホールド:104
セーブ:128
奪三振:1972
 

このニュースに関するつぶやき

  • 5年後か10年後には上原監督高橋由伸助監督井端ヘッドなんてどうかな。おつかれさまでした。
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