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夫婦・親子…「家庭円満」でいるには何が必要?

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2019年05月21日 21:22  All About

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写真家庭内トラブルの背景を見ていると、祖父母、父母、子といった世代間、そして家族一人ひとりの「境界線」があいまいなケースが多いものです。
家庭内トラブルの背景を見ていると、祖父母、父母、子といった世代間、そして家族一人ひとりの「境界線」があいまいなケースが多いものです。

家庭トラブルの背景にある、あいまいな「境界線」

嫁姑問題、夫婦関係の希薄化、母子密着、子どもの問題行動……こうした家庭のトラブルによく見られるのが、「境界線」(バウンダリー)のあいまいな家族関係です。特に、家庭内の「世代間」の境界線があいまいなケースです。

たとえば、昔からある家庭の問題の定番「嫁姑問題」。姑が嫁のやり方に口を出し、嫁が姑にケチをつける。嫁が姑の世話を焼きすぎ、姑が嫁の言いなりになる。このように嫁と姑のトラブルは、世代間の境界線があいまいになることで、しばしば発生します。

また、今も昔も話題となるのが「親と子の依存的な関係」。これは、夫婦関係が冷える→片方の親の心が不安定になる→子どもをよりどころにする、というように夫婦関係の希薄化から、一方の親が子どもの境界線に侵入することでしばしば発生します。

三世代同居、核家族でも問題は起こりやすい

世代間の境界線は特に日本の家庭ではあいまいになりやすく、三世代同居の家庭ではその傾向が顕著です。

たとえば、同居している姑に家事や育児の干渉をされる→嫁は誰かに不満を聞いてもらいたい→しかし、夫や家庭外の人には言いにくい→つい子どもに愚痴を言い続けてしまう。このような例が非常に多いものです。

こうした場合、母の愚痴を聞き続けた子どもは「いい子」になって母を支えようとします。しかし、自分の素直な感情を表現せずに、母を思って頑張りすぎると、思春期ごろからさまざまな問題が生じやすくなります。

核家族家庭でも、例外ではありません。夫婦間の問題で生じた心の溝を、子どもとの関係で埋めようとするのがその一つ。

たとえば、夫との関係に失望した母が娘と密着する「一卵性母娘」の問題があります。一卵性母娘の関係は、娘にとって楽だけれどどこか息苦しく感じるものです。心の底では「母親から自立したい」という思いがあるものの、その気持ちに気づくことに後ろめたさを感じ、密着した関係を続けている人もいます。

このように、家庭内の「あいまいな境界線」によって生じた問題は、最終的に子どもが背負わされることが多いものです。すると大人になってからも「アダルトチルドレン」として生きにくさを感じ、自分が親になったときに子どもにも同じようなかかわりを繰り返す例もあります。

では、家族がそれぞれに充実し、居心地のよい円満な家庭を築くためにはどうしたらいいのでしょう? 対策はたくさんありますが、特に次の3つのポイントが大切だと考えます。

家族で「境界線」を守るための3つのポイント

1. 干渉されたくない気持ちを「アサーティブ」に表現する
家族からの干渉を受け続けて息苦しくなったら、「干渉されたくない」という自分の気持ちを大事にし、それを相手に伝えましょう。

相手を傷つけずに自分の意思を伝える方法としてお勧めしたいのが、「アサーション」です。たとえば姑に干渉されて不快な場合、「教えてくれてありがとうございます」と、まずは相手の気持ちを受け止めます。

次に「でも、私は自分のペースでやってみようと思います」というように、「私」を主語にして自分の気持ちを主張する。このように、相手も自分も大切にした自己主張法を「アサーション」と言います。

「干渉しないでください!」と拒否するだけでは、相手を傷つけてしまいます。「相手の気持ち」と「自分の気持ち」の両方を大切にすれば、相手に配慮しながら自己主張でき、境界線を守ることができます。

2. 安易な優しさで家族の「責任」を背負わない
境界線があいまいになっている家庭では、家族の誰かの「責任」を他の家族が背負っているケースが多いものです。たとえば、親世代が子世代に執着することで、本来は親が自分、あるいは夫婦で向き合うべき心の問題を、子どもに背負わせてしまいます。

自分の心の問題はカウンセラーに相談したり、家庭の外に楽しみを持つなどして、自分の責任で解決するのが基本です。問題の背景に夫婦関係の問題があるなら、時間をかけて会話の機会をつくるなどして、夫婦の責任で解決する必要があります。

また、子どもの側も「お母さんがかわいそうだから」「自分しか支えられないから」といった一時の感情で、家族の責任を安易に背負わないことです。まず自分から境界線を意識すれば、家族に「自分(夫婦)の問題は、自分(夫婦)で解決する」という責任感を自覚してもらうことができます。

3. 「バリア」ではない「境界線」を家族全員で認め合う
境界線は英語で「バウンダリー」と言い、個とパートナーシップを重んじる欧米では、家族それぞれの境界線をとても大切にしています。ところが、日本ではこれを「バリア」(防壁)と捉えて、拒絶感を覚える方が少なくありません。

境界線はバリア(防壁)ではなく、線や柵のようなものです。したがって、お互いの気持ちや変化にすぐに気づくことができます。家族としてお互いを見守りながら、個としての境界線を尊重していく……そんな居心地のよい関係をつくることを、家族で話し合っていくことが大切です。

境界線は、世代間にも個人間にもあります。自他の境界線を大切にするからこそ、一緒に生活しても息苦しくならず、居心地のよい関係を保つことができるのです。長く円満な家庭を築いていくためにも、ぜひお互いの境界線を尊重していきましょう。
(文:大美賀 直子(精神保健福祉士・産業カウンセラー))

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  • 世間で流れる「決めつけられた男女平等ルール」をゼロベースで、見直す。世間基準を押し付け合うから、夫婦不仲になる。世間基準より家庭基準。折合いをつけるのが本質。
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  • 思いやり、距離感、そして金。
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