ニコニコチャンネル、月額会員数100万人突破 功労者のメンタリスト・DaiGoが「スター発掘」に意欲

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2019年05月29日 13:21  リアルサウンド

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 5月28日、都内で開催された「ニコニコチャンネル」事業に関する記者発表会に、同サービス月額有料会員数1位のメンタリスト・DaiGoが登壇。運用元である株式会社ドワンゴの代表取締役社長・夏野剛氏とトークセッションを行い、人気チャンネルになった要因などを語った。


(参考:「超ボカニコ2019」に見た“wowakaが残したもの” DJ’TEKINA//SOMETHING「『またどうせ見れるから』って言わないで」


 「ニコニコチャンネル」は、企業・団体・個人が動画や生放送、記事コンテンツを配信できるプラットフォーム。2008年にスタートした同サービスは近年急成長を遂げており、2019年3月期に過去最高の前年比30万人増を記録し、4月25日時点で月額会員数100万人、年間ユーザー課金額55億円を突破している。今回、その躍進を支えた立役者の一人であるDaiGoを招き、記者発表会内で表彰する運びとなった。


 ワイン好きとして知られるDaiGoには、「ニコニコ栄誉賞」の盾と共に、生まれ年にちなんだ86年ものの高級ワイン・ロマネコンティが贈呈されることに。手渡した夏野は「車より高い」としたうえで、「(ドワンゴは)赤字なのにこんなことやっている場合じゃない!」と自嘲していた。


 そんなDaiGoは現在、ニコニコチャンネル内に「メンタリスト・Daigoの心理分析してみた」を含む3つのチャンネルを持ち、3つ全てが月額会員数TOP100にランクインされている。しかし本人曰く、最初にニコニコチャンネル開設の打診を受けた時は「あまりやる気がなかった」という。


 やる気なく始めたためか、事前に担当者から「有名なタレントがチャンネルを持つと1000〜2000人は登録がある」と聞かされていたにもかかわらず、Daigoのチャンネルに登録した人は初日で3人のみ。これが「すごい悔しかった」というDaigoは一念発起して、「何時何分にどういう内容の配信をすれば人が入るのか」を徹底的に分析し、結果として今日の成功を実現させたらしい。


 その話を聞いた夏野は「我々が想定する以上に、我々が用意したプラットフォームをうまく使っていただいた」と絶賛し、「Daigoさんの求める機能を全部実現させる!」と豪語した。するとDaigoは「10万人登録者が増えるごとに、ロマネコンティがもらえるって機能を実装してもらえれば(笑)」と冗談で言うと、夏野は「マジか……」とポツリ。「10万人を超える人が続出したら大赤字になっちゃう」と苦笑いを浮かべていた。


 なお、Daigoのチャンネルにおける理念はシンプルで、「月額540円なら、月に540円払う以上の価値をユーザーに提供しよう」というもの。そのために、Daigo が最初に注目したのは「本」だという。本1冊の値段はだいたい1000円〜1500円。それにDaigoには、1日10冊読む日も珍しくないほどの読書習慣がもともとある。そこで、「本数冊分から得た知識を面白く、わかりやすく伝えていけば、月540円以上の価値を提供できるのでは?」という発想のもと、本や論文で得た知識を披露する配信を行うようになったのだとか。その流れで大量の本を暗記する方法として、「私有地の森の中を裸足で歩きながら、覚えたいところを音読している」と告白すると、夏野社長から「変態だね!(笑)」とツッコまれる場面も。


 さらにDaigoは、ニコニコチャンネルを開設するメリットについて「個人のユーザーが参画できるサブスクリプションビジネスで、国内でこれだけ規模の大きいものはない」と力説し「サブスクリプションで安定的に稼ぎたい人は『ニコニコチャンネル』がいいのではないでしょうか」と提言した。


 続けて、「ニコニコじゃないと成功しない人も眠っていると思う」と発言したDaigo。その「ニコニコじゃないと成功しない人」を「広告モデルだとうまくできない人」だと言い換えたうえで「特定の強烈な悩みを持つ人たちに向けたコンテンツは、広告モデルだと埋もれがちなので、サブスクリプションでやったほうが良い」と持論を展開した。


 またDaigoは「そういう人たちを掘り起こして、僕がコンサルしたい」とも。現に本人がプロデュースしたサブチャンネルがニコニコチャンネル上に3つあり、そのうち2つは開設から3ヶ月以内でTOP30入りを果たしているとのこと。この話を聞いた、自身もTOP100圏外のニコニコチャンネルをもっている夏野は「俺のもやってくれよ〜!」とお願いしていた。


(こじへい)


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