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「Let's note」で社員の「元気度」を測定? 新サービスのポイントを聞く

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2019年05月30日 07:42  ITmedia PC USER

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ITmedia PC USER

写真シルバーとブラックのツートンカラーで「ユーザーの個性をさりげなく演出する」という限定カラーの「EURO DRESS MODEL」
シルバーとブラックのツートンカラーで「ユーザーの個性をさりげなく演出する」という限定カラーの「EURO DRESS MODEL」

 5月28日にノートPC「Let's note」シリーズの新製品を投入したパナソニックが、東京都内で発表会を開いた。今回登場した新製品では、いずれも従来モデルからCPUを最新の“Whisky Lake”世代に変更(LV8シリーズ)したり、「EURO DRESS MODEL」と呼ぶシルバー&ブラックモデルを用意したり(SV8シリーズ)と、仕様やカラーリングなどを変えたモデルをそろえている。



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 同社が投入した新製品の中でも、PCのハードウェアスペック以上に訴求したのが「きもちスキャン」と名付けたサービスだ。本サービスは、新モデルSV8とLV8シリーズにおいて、PC搭載のWebカメラでユーザーの顔を撮影し、その“顔色の変化”から心と体の元気度をチェックすると説明している。



 同社では、2017年から「働き方改革支援サービス」を立ち上げ、PCの操作ログを見える化するサービス「しごとコンパス」を提供しており、約1万3000台の端末で稼働しているという。そのオプションサービスとなるきもちスキャンも、この一環として開発が進められてきた。



 働き方改革支援サービスにおいて、「体調に合わせて、働き方をセルフコントロールするための機能という位置付けになる」と同社 コネクティッドソリューションズ社 モバイルソリューションズ事業部 開発センターの栂尾幸一郎所長が、きもちスキャンのコンセプトと仕組みを解説した。



 気持ちスキャンでは、PCに内蔵されたWebカメラでユーザーの顔を撮影し、その画像から「こころと身体の元気度」を見える化したという。ユーザーの顔画像から“元気度”に問題ありとシステムが判断した場合、早めの帰宅や産業医の診察、休暇の取得などを提案する。ただし、ストレスレベルや健康管理の「参考」としてのみ利用するもので、医療行為などには利用できないとしている。また、照明の明るさ(顔付近の照度が400ルクス以上推奨)や個人差によっては利用できない場合もある。



 ユーザーの顔画像から元気度を求めるのが、同社が開発した「非接触バイタルセンシング技術」だ。この技術は、血管の容量変化から脈拍レベルをリアルタイムで推定できる。人の体は血流が少ないと光の反射が大きくなり、血流が多いと光の反射が少なくなる傾向がある。この光の反射は肌の色として検出できる。そのため、PCに搭載したWeb会議用のカメラでユーザーの顔を撮影した画像を解析し、顔色の変化をデジタルデータとして取得し、照明などによるノイズを独自に開発した画像ノイズ除去技術によって取り除くことで、脈拍レベルが明らかになる。



 こうして判明した脈拍レベルから、ユーザーの“こころと心身の元気度”を知るために、きもちスキャンでは、日本疲労学会理事の小泉淳一氏などが提唱するアルゴリズムを導入した。新製品発表会に登壇した小泉氏は、日本疲労学会における疲労の定義とアルゴリズムについて解説した。



●ハードとソフトの最適化で実現



 日本疲労学会では、「疲労」を定量的に把握できるように「休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態」「作業能率や作業効率が当家的優位に低下した状態」と定義している。小泉氏は、疲労の原因となるストレスを受けると、身体は免疫系、内分泌系、自律神経系を調整し、対応しようとするが、疲労がたまると調整(=過剰な対応または対応)しきれなくなると説明する。



 疲労した人は、自律神経の活動が低下し、自律神経の活動低下は自律神経がつかさどる心拍数の変動となって表れる。それゆえに心拍数の変化が少なくなると疲労していることが分かる、というのがきもちスキャンでこころと心身の元気度が見える化できる理由と小泉氏は述べる。小泉氏が全サンプル数96人、11部門(1部門のサンプルは10人前後)の組織で実施した実験によると、同じ部門に所属するサンプルの測定結果ごとに、自律神経活動低下の傾向が同じだったことを確認できたという。



 この心拍レベルから疲労を測定するサービスは接触センサーによるシステムでは既に導入例があるが、非接触センサーによる民生製品への導入は、小泉氏が知る限り初めてのケースになる。



 なお、きもちスキャンの導入においては、搭載するカメラのレンズ特性に合わせた画像解析ソフトウェアの最適化が必要で、新製品のSV8とLV8および前モデルのSV7とLV7でのみのサポートになる。ただし、最適化はソフトウェアだけで済むため、導入するモデルの拡大は可能だという。



 また、きもちスキャンは、既に同社がLet's noteシリーズに導入している働き方改革支援サービスの1つでユーザーのPC利用をリアルタイムで監視して記録するしごとコンパスのオプションとしての提供になる。そのため、しごとコンパスを導入していない場合、SV8とLV8などでも利用できない。



●トップシェアだからこその進化



 最後にLet's noteの2018年における実績として、同社 コネクティッドソリューションズ社 モバイルソリューションズ事業部 商品企画部 係長の小林俊夫氏は、「15年連続モバイルノートシェア第1位」(モバイルノートとは13型未満ディスプレイ搭載ノートPCとコンバーチブルスタイルPCを指す)を取り上げ、その理由として「軽量、長時間、頑丈、高速、操作性、拡張性といったユーザーのニーズに応えて進化しているから」と述べている。



 しかし近年、競合するノートPCベンダーからはLet's noteより軽く、長時間のバッテリー駆動が可能で、落下試験や耐衝撃試験、対加圧荷重などもLet's noteに相当するモバイルノートPCが、より安い価格で登場するようになった。この状況において、同シリーズはどのようなアドバンテージを訴求するのだろうか。



 この疑問に対して、小林氏は「ユーザーからは、実際に使うとやはりLet's noteが一番使いやすいという意見もいただく。今後もそのことをLet's noteの強みとしていく」と答えている。



 同様に、価格面でも「Let's noteのユーザーはPCの性能が仕事の成果となる人が多い。そのような人は価格が多少高くてもLet's noteを選択する」と述べ、今後もこれまでと同じ価格帯を維持し、その価値が理解できるユーザーに向けてLet's noteを訴求していくという考えを示した。


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