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小島慶子「男性の育休義務化に期待、イクメン死語になるといいな」

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2019年06月01日 11:30  AERA dot.

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写真小島慶子(こじま・けいこ)/エッセイスト。1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員。近著に『幸せな結婚』(新潮社)。対談集『さよなら!ハラスメント』(晶文社)が発売中
小島慶子(こじま・けいこ)/エッセイスト。1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員。近著に『幸せな結婚』(新潮社)。対談集『さよなら!ハラスメント』(晶文社)が発売中
 タレントでエッセイストの小島慶子さんが「AERA」で連載する「幸複のススメ!」をお届けします。多くの原稿を抱え、夫と息子たちが住むオーストラリアと、仕事のある日本とを往復する小島さん。日々の暮らしの中から生まれる思いを綴ります。

*  *  *
 自民党の議員が「男性の育休“義務化”を目指す議員連盟」を立ち上げます。これには大いに期待したいです。

 昨年9月から男性社員に1カ月以上の育休取得を義務付けた積水ハウスでは、取得した男性の影響で職場全体に働きやすさが広がり、社員同士の学びの機会にもなったそうです。男性の育休が義務化されれば、世の中全体に「いろんな働き方や生き方があっていいよね」という意識が広がるかも。今後は親の介護で休まなくちゃいけない人も増えるのだし、仕事優先で当然という常識を変えないと。

 ネットでは今「30代男性が1カ月ベビーカー通勤をしてみたら」という匿名ブログが話題です。満員電車にベビーカーを乗せるなんて子どもを危険にさらす行為だという投稿に対して寄せられたもので、実際に毎朝子どもを保育園に送るためにベビーカーで電車に乗ってみたら、移動の大変さや人々の態度の冷たさを実感した、という体験記。べビーカー批判の背景には「女のわがまま」「母親の怠慢」など性差別的な視点がありがちですが、若い父親が体験をもとにそうした偏見に抗弁すれば「一部の女の問題」ではないことが伝わりますよね。これは社会の問題なんだ、と。

 私の友人でもあるBS日テレ「深層NEWS」の近野宏明キャスターは育児のために1カ月番組を休みました。男性メインキャスターとしては快挙です。育休中にベビーカーで街を歩いてみて、駅がいかに使いにくいか実感したと言います。子どもと過ごす1日が多忙で、1カ月があっという間に過ぎてしまうということも。

 父親たちが体験して得た気づきが家庭や社会に還元されれば、育児は他人ごとではなくなります。男性も女性も、働きながら家族と生きることが普通にできる社会になりますように。いつかイクメンが死語になるといいな。

※AERA 2019年6月3日号

【おすすめ記事】京大の男性准教授が育休を取って知った“後悔”とは


このニュースに関するつぶやき

  • 手を貸さなくても稼いだお金で家庭を守ってくれるのだって育児のうちだと思うけど。まぁ、どちらがより高収入かで決めても良いかもね。
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