第2世代ベントレーがブランパンGT初優勝。ポール・リカール1000kmでポール・トゥ・ウイン達成

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2019年06月04日 17:51  AUTOSPORT web

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2年ぶりの優勝を飾ったベントレー・チームMスポーツの107号車ベントレー・コンチネンタルGT3
ブランパンGTシリーズ第4戦ポール・リカール1000kmの決勝が6月1日、フランス南部のポール・リカール・サーキットで行われ、ベントレー・チームMスポーツの107号車ベントレー・コンチネンタルGT3(ジョーダン・ペッパー/スティーブン・ケイン/ジュール・グーノン組)がポール・トゥ・ウインで今季初優勝を飾った。

 ブランパンGTエンデュランスカップの3戦目として行われた同ラウンドは通常、3時間で争われる他のシリーズ戦とは異なり、2倍の6時間で争われる耐久レースイベントだ。

 7月末に行われるスパ24時間の前哨戦にも位置づけられる今戦のレース開始時刻は18時。そのスタートでは2番手から好ダッシュをみせたブラックファルコンの4号車メルセデスAMG GT3が、ポールシッターの107号車ベントレーを交わしてオープニングラップをトップで戻ってくる。

 しかしこの直後、後方集団のなかで体制を崩したマシンがスピードを落とせぬまま10コーナーのバリアに刺さるアクシデントがあり、いきなりセーフティカーが導入される。

 スタートから30分後、レースが再開されると、2番手に下がった107号車ベントレーがマーロ・エンゲル繰る4号車メルセデスを交わして首位に返り咲く。だが、この直後にまたしてもアクシデントが発生し今度はフルコースイエロー(FCY)が出されることとなった。

 2度目のレース再開からまもなく、1回目のルーティンピットタイミングを迎えると、FCY中にピットインを済ませていたSMPレーシングの72号車フェラーリ488 GT3、オレンジ1・FFFレーシング・チームの563号車ランボルギーニ・ウラカンGT3などが中段グループから一気に上位に進出してくる。

 スタートから3時間、トップを走る107号車ベントレーの後方2番手につけていたガレージ59の59号車アストンマーティン・バンテージGT3がトラブルで戦線離脱。SMPの72号車が2番手となり、3番手にはRモータースポーツの76号車アストンマーティン・バンテージGT3がつける展開に。

 ドラマが生まれたのは4時間を迎える直前のピットタイミングだ。ここで首位を行く107号車ベントレーがタイムロス。左フロントタイヤの脱着に手間取ったことで築いたギャップを失ったばかりか2番手に後退してしまう。

■残り5分までランボルギーニとアストンマーティンによる表彰台争いが続いた終盤戦

 ところが、今度はベントレーに変わってトップに浮上した72号車フェラーリにピット作業違反によるドライブスルーペナルティが課され、再びコンチネンタルGT3が総合首位に返り咲く。連勝がチラついた72号車は4番手となってしまった。

 首位ベントレー、2番手563号車ランボルギーニ、3番手は76号車アストンマーティンというオーダーで迎えたレース終盤は、ラストボックス前に16秒、ピット後に25秒のマージンを築いたグーノン駆る107号車ベントレーが独走体制に入り、そのままトップチェッカーをくぐった。

 ベントレーにとってこの勝利は2017年第6戦ポール・リカール以来、2年ぶり。昨年デビューした第2世代コンチネンタルGT3にとってはブランパンGTシリーズ初優勝となった。

 その後方では表彰台争いが白熱。最後のピットストップ時に2番手から4番手に後退した563号車ランボルギーニが、前を行く76号車アストンマーティンとテール・トゥ・ノーズの戦いを繰り広げる。

 決着はフィニッシュの5分前、トラフィックに詰まったアストンマーティンを、マルコ・マペッリ駆るウラカンがミストラル・ストレートで捉えポジションチェンジ。土壇場で表彰台を獲得した。2位には前戦優勝の72号車フェラーリが入っている。

 ブランパンGTシリーズの次戦、第5戦はイタリア・ミサノで行われる。同戦はブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパの第2ラウンドだ。

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