『アラジン』の舞台裏映像公開 ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』デザイナーが明かす制作秘話

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2019年06月05日 12:11  リアルサウンド

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 6月7日公開の映画『アラジン』より、制作秘話映像が公開された。


 本作は、人生を変えるチャンスを待つ貧しいアラジンと、自立した心と強い好奇心を持ち、自由に憧れる美しい王女ジャスミンによる、身分の違う二人の運命的な恋、そして、3つの願いを叶える魔法のランプを巡る壮大な冒険を描くエンターテインメント作品。


 アラジンを演じるのは、『ジャック・ライアン』のメナ・マスード。そして、ディズニー・プリンセスとしても人気が高いジャスミン役には『パワーレンジャー』のナオミ・スコットが抜擢された。大役を任された若手俳優たちと共に、ランプの魔人ジーニー役で、数々のメガヒット作に出演してきたウィル・スミスが出演。『シャーロック・ホームズ』シリーズなどのガイ・リッチー監督がメガホンを取り、劇中曲「ホール・ニュー・ワールド」を作り出した作曲家アラン・メンケンが音楽で参加している。


【動画】『アラジン』制作秘話映像


 公開された映像では、砂漠を歩くラクダに乗った隊列、多様な人種が入り乱れ活気あふれるアグラバーの街並みなど劇中の制作の裏側が映し出されている。ウィルは「砂漠に歴史を感じる。リアルさが増すね」と砂漠でのロケ撮影を振り返り、メナは「初めてセットを見た時驚いたよ…街を丸ごと作ってしまったんだ!」、ナオミは「本当に凄い! 迷子になるほど広かった!」と驚愕したことを明かしている。


 実写化された『アラジン』では、リアルさが求められ、砂漠のシーンは名作『アラビアのロレンス』の主人公T.E.ロレンスの反抗の地としても有名なヨルダンのワディ・ラムで実際に撮影。アグラバーの街は、イギリスのロングクロス撮影所にあるフットボール場2個分の大きさの敷地に15週間をかけて市場や路地などのセットが組まれた。


 アグラバーは作品の舞台となる重要な場所であり、そのコンセプトは、アラビアにある架空の港湾都市。東洋と西洋の貿易が交差するグローバルな交易都市だ。アグラバーの年に命を吹き込んだのが、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のアートディレクターも務め、エミー賞も受賞しているジェマ・ジャクソン。『ゲーム・オブ・スローンズ』に携わった以降は世界に目を向けるようになったというジェマは、「今回、私はビジュアル・エフェクトの担当者と話し合いながら作業したの。私たちたちはセットのモデルを作り、どのように見えるかチェックしたの。そして脚本やダンスシーンのシークエンスがどうなるかでもセットは変わっていくわ。今作には大掛かりなダンスシーンが沢山あったので、とても注意してデザインしなければならなかったわね。ダンスの最中に誰かがセットから落ちてしまったら大変でしょう(笑)」とセットデザインの難しさを話した。


 『アラジン』のセットは、アートや規模感だけを突き詰めたものではなく、常に演者の演じやすさを考慮に入れ、制作の進行状況を見極めながら作られた。ウィルは「僕らにとって一番ありがたいのは、その物語の時代と場所へ自分が完全に移動できることなんだ。今作ではセットに入るたびにそれが起こった。壁にはちゃんと手触りがあり、階段も本物。それを登って屋根の上に行くんだよ(笑)。このセットはそんな風に、僕ら俳優をあの世界へ連れて行ったんだ」と語り、本作のセットの完成度の高さを称賛している。


(リアルサウンド編集部)


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