31万円で購入した縁起の良い電話番号を持つ男性、人気ドラマで使われ大迷惑(中国)

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2019年06月06日 18:02  Techinsight Japan

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実在の電話番号を使用したドラマのワンシーン(画像は『South China Morning Post 2019年5月21日付「A Chinese man spent almost US$3,000 on a ‘lucky’ phone number. It made his life a misery」(Photo: Weibo)』のスクリーンショット)
中国では数字の「8」が縁起が良いとされ、日常でよく好まれて使われている。たとえば下4桁が「8888」の電話番号などはかなりの高値で取引されるという。ところが「8」が並んだ電話番号を持っていたために、とんだ災難にあってしまった男性がいた。『South China Morning Post』などが伝えている。

浙江省に住むシンさん(沈)という男性が、迷惑電話に悩まされたことを地元新聞社に明かした。原因はシンさんが所有する携帯電話の番号によるものだった。彼の携帯番号の下3桁には縁起の良い「8」が並んでいた。

シンさんは2011年、下4桁が「2888」という番号を2万元(約31万円)で購入した。中国で数字の「8」は富と幸運を意味するため、このような番号は高値で取引される。しかしこの番号が災いを招くことになってしまった。

今年の3月頃に見知らぬ人達から電話がかかってくるようになり、当初は気にしていなかったシンさんだが「夜中の1時、2時にかかってくることもあり、眠ることもできませんでした。その時に何かおかしいと思うようになったのです」と後に明かしている。

そして4月に入り、シンさんは電話をかけてきた相手に「どうしてこの電話番号を知ったのか」を訊ねた。すると意外なことが明らかになった。

中国の動画共有サイト『Youku』で今年3月に警察を舞台とする人気ドラマ『天网行动』が放送され、悪役の男性が警察に電話番号を伝えるシーンがあったが、それがシンさんの携帯番号と同じものだったのだ。

中国全土に放送されたドラマで電話番号が使われたとあっては、迷惑電話が次から次へとかかってくるのは当然であろう。シンさんはドラマ制作会社と放送した『Youku』を訴えた。

シンさんの訴えによって『天网行动』の配給会社はウェイボーの公式アカウントで謝罪し、制作会社のスポークスマンは問題のシーンのセリフと字幕を変更したことを発表した。

シンさんは結局、高値で購入した携帯番号を変更せざるを得なかったようだ。ちなみに日本を含むほとんどの国でドラマや映画では実在しない番号を用意しているが、『South China Morning Post』によると中国ではそのような対策がなされていないという。

画像は『South China Morning Post 2019年5月21日付「A Chinese man spent almost US$3,000 on a ‘lucky’ phone number. It made his life a misery」(Photo: Weibo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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  • 縁起が良い8の素数で、永遠に長い数列の組み合わせを、番号の半分逆にとか、工夫すればいいのに。
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