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法律を変えて、ビジネスを伸ばす!?ルールを変える影響力の高め方

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2019年06月06日 21:10  ソーシャルトレンドニュース

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ソーシャルトレンドニュース

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"法律を変えて、ビジネスを伸ばす!?ルールを変える影響力の高め方"

はじめまして! 今回から月イチで連載をもたせてもらうことになりました、“そや”と申します!
普段はベンチャー企業で働いています。

読書をライフワークにしており、友人と生み出した『ペア読書』という新しい読書法をブログにまとめたところ話題となり、ありがたいことに読書好きの間で流行の兆しを見せています。

ペア読書とは・・・
 
二人で同じ本をもちより、速読により三十分で読破。その後ディスカッションをするという読書法。
制限時間があることや相手がいることによるプレッシャーで集中が高まり、また、直後にアウトプットがあることで記憶の定着もよくなるなど、多数のメリットがある。
 
『ペア読書』という最強の読書法を見つけたので図解します。 より

本連載は、僕が直近一ヶ月のベスト・ペア読書を紹介するというものになります。
興味が湧いたら、ぜひ読んでみてください。

プログラマーとして直面した、法の矛盾

今回のテーマ本はこちらです。



『ビジネスパーソンのための法律を変える教科書』
著者:別所 直哉
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
https://amzn.to/2Jnjmyf

この本は、法律を変えるということについて、ビジネスパーソンの視点から書いた本です。
著者はヤフーの執行役員で、ヤフーが実際にぶつかった例を含め、実例を上げながら取るべきアプローチを教えてくれます。

僕がこの本を読もうと思ったのは、ある事件がきっかけでした。
僕の本業はプログラマーなのですが、プログラマーが職業として脅かされていると感じた事件があったのです。

それは俗に『無限アラート事件』、『兵庫県警ブラクラ摘発事件』と言われる事件です。
事件の詳細はWikipediaに譲りますが、「これがまかり通るならプログラマー全員逮捕できちゃうやん……」と思ったんですね。

これを機に僕は「法律の運用が間違っていると思ったとき、できることはないのか?」、「法が間違っていると思った場合、どうすれば変えられるのか?」と考えるようになりました。そしていろいろな本を読むうち、本書にたどり着いたというわけです。

本書でも例として、ヤフオク!というネットオークションサイトが新しく現れたときに、古物商の法律(古物営業法)で裁かれそうになったという話があります。確かにオークションサイトは中古品の売買をする場所ではあるので、古物営業っぽさはあります。

しかしそれでは困ったことになります。古物営業法では、盗品が販売されないよう、事業者はチェックをしなくてはならないという事になっています。

つまり、盗品がヤフオク!出品された場合、その責任はヤフオク!にあることになります。しかし、ヤフオク!はマッチングを仲介するだけであり、古物商と違って商品を一度買い取るわけではありません。実際のモノが手元にないので、チェックは極めて難しいといえるでしょう。

このまま古物営業法を適用されてしまうと、事業が成り立たなくなります。そうすると新しく生まれた産業が立ち行かなくなってしまい、誰にとっても利益がありません。

この実態を省庁に説明し、理解をしてもらい、最終的には「チェックの義務はなく、ただし警察から盗品ではないかと連絡があった場合に協力する」という形に法改正したそうです。

このように、関連省庁への訴えなどを通して、法のあり方などに意見できることを知れたのはとてもよかったです。

政治への影響力は、原則として一人一票ですが、こうした活動によって影響力を強めることができるということはとても面白いなと思いました。

本書に書かれているような活動は、いわゆるロビー活動、ロビイングと呼ばれるものだと思います。

ロビイングを自分たちの事業にどう活かすか

ちなみに、この本は口コミ系のサービス運営をしている他社のアプリマーケターとペア読書しています。

読後にディスカッションしたこととして「僕たちの事業のなかでロビイングをするとしたら、何が出来るか?」というテーマがありました。

彼によると

「口コミ系サービスにおいては、業者や運営者によるヤラセ口コミがつきやすいよね。これはユーザーをあざむくことになるので、ユーザーにとって不利益だと言えると思う。
 
そこで、ユーザーを保護するために、口コミ事業者が守らなければならないガイドラインをロビイングにより提言し、制定したとする。もちろん、これは自社ではすでに守れている基準ラインで提案する。そうすると、それが参入障壁となるので、競合優位性になるのでは」

ということでした。

このような規制を作ることが実現可能かはわかりませんが、選択肢としてはとても面白いなと思いました。

ペア読書では、このように「僕たちの日常でどう実践するか?」という問ができると、とても有意義になると思います!

関連のおすすめ書籍

ロビイング系の本で、合わせて読みたい本を紹介して、今回は締めとさせていただきます。
それがこちらです。


『世界市場で勝つルールメイキング戦略 技術で勝る日本企業がなぜ負けるのか』
監修:國分俊史、福田峰之、角南篤
出版社: 朝日新聞出版
https://amzn.to/2W8E8aW

この本は、日本はルールを守るものだと思っており、ルールを作る・変えるレイヤーで戦っていない、もっとルール作りに関与したほうがいいということを訴えかける本です。
ルールの効力は凄まじく、ルール次第では、市場から他企業を追い出すことさえできます!

この本を読むまでは「そんな……日本人はルールを作るのが苦手、なんて十把一絡げに言わないでよ……」と思っていましたが、筆者の言う通りでした。
とてもおすすめなので、ぜひ読んでみてください。

ということで今回はこのあたりで。また来月のベストペア読書をお楽しみに。

(文:そや)


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