仕事ができる人ほどやっている!? ハイパフォーマンスを維持するためのセルフメンテを知ろう

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2019年06月07日 11:12  BOOK STAND

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『世界基準のビジネスエリートが実践している 最強の体調管理』中根 一 KADOKAWA
働き盛りの年代といえど、「駅の階段を上るのが億劫」「自分の顔色がくすんで見える」「髪がパサパサしてまとまらない」「人の話を聞き返すことが多くなってきた」など自身の体調にちょっとした心配を抱えている人は多いのでは? やはり人間は年を重ねるうちに若い時と疲れの回復具合が変わってくるのかもしれません。

 しかし、実はパフォーマンスがいい仕事をしているビジネスエリートほど、自分にあったセルフメンテナンスを身につけ、中長期的な体調管理を心がけているのだとか。

そんな老け込みを感じ始めた皆さんのために、東洋医学の考えを基に、老いの進行を緩やかにするセルフケアを取り入れながら、自分に合った体調管理法を教えてくれるのが本書『最強の体調管理』です。

 著者は京都の「鍼灸Meridian.烏丸」院長で鍼灸師でもある中根一さん。彼のもとには世界をまたにかけた国内外のビジネスエリートたちが多数通院しているそうですが、そうした人たちほど自身に合ったセルフケアを生活の中にうまく取り入れており、だからこそリタイヤしてもおかしくない年齢に差し掛かってもなお第一線で活躍できていると本書で述べています。

 さて、そもそも「老け込み」という現象がなぜ起きるかですが、人は疲労物質が溜まりやすくなると「腎虚(じんきょ)」という状態に偏ってしまうそう。第1章では体調管理を始める前に、まずは「腎虚」の深刻度をはかる方法を教えてくれています。また、東洋医学によると体質によっても「身体の長所・短所」や「かかりやすい病気」など気をつけるべき症状は異なるそうで、自分が「肝」「脾」「肺」「腎」の4タイプのどれにあてはまるかチェックする方法も紹介されています。

 そして「体調管理」ということで、「食事」「休息法」、運動を中心とした「生活習慣」という観点から日常生活全般のさまざまなアドバイスをしてくれるのが本書の特長。たとえば第2章では、「糖質制限よりも満腹にならないことが大切」「菜食重視は老け込みを加速させる」「朝の緑茶はコーヒーの10倍パフォーマンスを上げる」「体調を整える水分摂取のタイミングと目安」などの食事術について書かれています。

 また、身体の衰えを感じたら「運動」よりも「正しい休息」が必要だという著者。 第3章では「エリートは入浴時に空気の流れを意識する」「深呼吸が腎虚体質を解消し脳が冴える」「スロージョギングこそ最強の疲労回復」といった効果的な休息の取り方についても教えてくれます。世界で活躍しているエリートほど、疲れてから休息を取るのではなく、疲れを自覚する前に休息を取るように心がけているというから見逃せません。

 続く第4章は、膝の痛みを防ぐための太腿ストレッチやデスクワーカーにおすすめの瞼のケア、辛い腰痛を撃退するための「前屈4の字固め」など、日頃の生活に取り入れられる手軽なストレッチやエクササイズを中心に紹介。これらはパフォーマンスを落とさないために習慣にしたいところです。

 さしあたり困ったことがなければ、わざわざお金と時間を使って身体をケアしようとしないのが一般人の常識かもしれません。けれど、いわゆるビジネスエリートと呼ばれる人たちは具体的な症状が出てではなく、「病気になる前に、体質や生活習慣から適切な施術とアドバイスをもらう」よう実践している人が多いことが本書からはわかります。ここまで完璧を求めることはなかなか難しいですが、今までよりも少しでも健康への意識を高めるために、そして健康な生活習慣を手に入れるために。本書を読んで自身の体調管理を始めてみるのはいかがでしょうか?


『世界基準のビジネスエリートが実践している 最強の体調管理』
著者:中根 一
出版社:KADOKAWA
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