ホンダが新型「N-WGN」の先行情報公開、運転支援システムを全車に

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2019年06月07日 11:32  マイナビニュース

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ホンダは軽ハイトワゴン「N-WGN」を7月にフルモデルチェンジする。同社ホームページで先行公開された情報によると、新型N-WGNは安全運転支援システム「ホンダ センシング」(Honda SENSING)を全車に標準装備。「安心」と「快適」で競合ひしめく軽ハイトワゴン市場に挑む。

M-WGNはホンダが「Nシリーズ」として展開する軽自動車群の第4弾として、2013年に発売となったハイトワゴンだ。現行N-WGNの概要を「G」というグレードで確認しておくと、ボディサイズは全長3,395mm、全高1,655mm(FF=前輪駆動車)/1,675mm(4WD)、全幅1,475mm。最高出力は58ps(エンジン回転数7,300rpm)、最大トルクは65Nm(4,700rpm)で、燃費は1リッターあたり29.4キロ(FF)/26.2キロ(4WD)となっている。価格はFFが116万4,000円、4WDが129万4,000円だ。

それでは、現時点で明らかになっている新型N-WGNの情報を確認していこう。
○Nシリーズで最も充実した安全運転支援システム

まず、新型N-WGNでは「ホンダ センシング」が標準装備となる。ホンダ センシングとは、「ミリ波レーダー」と「単眼カメラ」で周囲の状況を把握することで、ドライバーの運転をサポートする一連の技術のこと。その中身は「衝突軽減ブレーキ」「誤発進抑制機能」「歩行者事故低減ステアリング」「標識認識機能」などだ。

ホンダ センシングはN-BOXとN-VANも標準装備しているが、N-WGNではいくつかの機能がアップグレードあるいは追加となっている。

まず、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)という機能について見ていきたい。ACCとは、ドライバーが設定した速度でクルマが同一車線内を定速走行してくれる機能のこと。前にクルマがいる時は、適切な車間距離を保って追従する。

N-WGNはホンダの軽自動車として初めて「渋滞追従機能付 ACC」を搭載する。「渋滞追従機能」とは、前走車が停止した時に、こちらも自動的に停止するというものだ。前のクルマが動き出したら、スイッチを操作するかアクセルを踏むことにより、追従走行を再開できる。文字通り、高速道路での渋滞時などに効果を発揮する機能だ。

快適な運転に資する変更点としては、ホンダの軽自動車としてはN-WGNが初めて採用する「テレスコピック&チルトステアリング機構」にも注目だ。この機構が採用となったことにより、新型N-WGNではステアリングの位置を上下方向(チルト)と前後方向(テレスコ)に調整できる。ドライバーの体格により最適なステアリングの位置は異なるが、走り出す前に調整すれば、運転時の快適性と安全性は向上するはずだ。

ほかにも、停車中にブレーキから足を離しても停車状態を維持してくれる「オートブレーキホールド機能」や、バックでの駐車時に障害物があると音で知らせてくれる「パーキングセンサーシステム」などが採用となっている。

使い勝手の面では、荷室のアレンジに特徴がある。具体的には「2段ラックモード」「ローフロアモード」「ビッグラゲッジモード」の3つの使い方があり、背の高い荷物や全長の長い荷物にも対応可能だとホンダはアピールしている。

ホンダの「Nシリーズ」といえば、「N-BOX」は2017年度と2018年度の2年連続で「日本で最も売れたクルマ」の称号を獲得するなど、売れに売れている。2018年度の販売台数は24万台弱だ。

一方、N-WGNの売れ行きはというと、全国軽自動車協会連合会の統計によれば、2018年度の販売台数は約5万6,599台だった。この統計で軽ハイトワゴン市場の動向を確認すると、日産自動車「デイズ」は14万56台、ダイハツ工業「ムーヴ」は13万2,320台、スズキ「ワゴンR」は10万2,553台が売れている。もちろん、現行N-WGNは発売から5年以上が経過しているので、直近の統計だけで順位を比べるのは不公平なのだが、現状でいうと、N-WGNはライバル達の後塵を拝している格好に見える。今回のフルモデルチェンジにより、N-WGNがどこまで存在感を高められるかに注目したい。(藤田真吾)

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  • 「M-WGN」になってる箇所がある(笑)
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