ソリスは救世主になるか…DeNAの“途中加入助っ人”を振り返る

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2019年06月08日 12:12  ベースボールキング

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DeNAに加入したソリス [写真=萩原孝弘]
◆ 期待の大型左腕が加入

 10連敗を喫するなど一時は最下位に沈みながら、現在はリーグ4位から巻き返しを狙うDeNA。チームも逆襲の機運を高めるべく、シーズン中に新外国人選手を補強した。中継ぎ左腕として期待がかかるサミー・ソリスだ。

 今季はメジャーでの登板こそないものの、3Aでは19試合に登板して防御率3.57という成績。22回2/3を投げてイニング数を上回る28奪三振を記録している。

 昨季はナショナルズでメジャーに定着。後半に失速して防御率は6.91と良くないが、キャリア最多の56試合に登板。39回1/3を投げて44奪三振を奪うなど、やはりその奪三振力は大きな魅力だ。

 DeNAの助っ人投手事情を見てみると、ここまでチームトップの27試合に登板しているエドウィン・エスコバーと、17試合に登板しているスペンサー・パットン。この2名が一軍に入り、先発がメインのエディソン・バリオスが二軍で調整を行っている。

 起用法としては同じ左腕のエスコバーと被りそうだが、現在一軍で投げている2人のどちらかに疲労の色が見えてくれば、すぐにでもソリスの出番が巡ってくることだろう。入団会見に同席した三原一晃球団代表も「中盤から夏にかけて、ブルペンを助けてくれる存在」として期待を寄せている。


◆ グリエルが大活躍も、その他は…?

 近年はシーズン中の補強にも積極的な姿勢を見せるDeNA。なかでもインパクトを残した選手と言えば、2014年にやってきたユリエスキ・グリエルだろう。

 キューバ代表の一員として様々な国際大会で活躍を見せていたスター選手は、交流戦の途中から一軍登録されるとレギュラーに定着。走攻守にちがいを見せつけ、62試合の出場で打率.305、11本塁打という結果を残した。

 残念ながら契約の問題で1シーズン限りでの退団となったものの、その早期退団も含めて大きな衝撃を残した。


 しかし、そのグリエルを除いてみると、途中加入助っ人の“成功例”はあまりない。

 唯一、2016年にマイク・ザガースキーが32試合に登板して3勝1敗3ホールド、防御率4.96を記録したのが目立つくらいで、そのザガースキーも前年に広島でプレーしていた選手。NPBでの経験があったという点は見逃せない。

 では、NPBに初めてやってきた選手に限るとどうか。実はここ2年は新外国人選手の途中補強は行っておらず、今回のソリスは3年ぶりの例となる。勝負の夏場に向けて、リリーフ陣を補強したいというところでの獲得を説明したが、当然チームの流れを変える“起爆剤”としての期待も少なからず含まれていることだろう。

 ソリスは過去の流れを変えることができるか。DeNA浮上のカギを握る…かもしれない左腕の今後に注目だ。


【DeNA・近年のシーズン途中加入助っ人】

▼ 2019年
サミー・ソリス/投手(左)

▼ 2018年
獲得なし

▼ 2017年
獲得なし

▼ 2016年
マイク・ブロードウェイ/投手(右)
5試(6回) 0勝0敗 防4.50

マイク・ザガースキー/投手(左)
32試(32.2回) 3勝1敗3ホールド 防4.96

エリアン・ヘレーラ/内野手
79試 率.218(257-56) 本5 点33

▼ 2015年
デュアン・ビロウ/投手(左)
1試(1.1回) 0勝1敗 防33.75

▼ 2014年
ユリエスキ・グリエル/内野手
62試 率.305(239-73) 本11 点30

▼ 2013年
ティム・コーコラン/投手(右)
7試(33.2回) 1勝3敗 防5.61

▼ 2012年
ボビー・クレイマー/投手(右)
2試(8.1回) 0勝1敗 防10.80

ランディ・ルイーズ/内野手
32試 率.210(62-13) 本2 点5

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