年収3億円超の10代起業家、違法薬物常用を告白 「絶対に手を出さないで」(台湾)

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2019年06月08日 16:02  Techinsight Japan

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違法薬物常用を告白した19歳起業家・蘇友謙(画像は『寰宇新聞網 2019年6月4日付「19歲億萬富翁蘇友謙 社群網站直播自首吸毒」(照片來源:蘇友謙臉書)』のスクリーンショット)
「法に反することをした。自分が許せない」―台湾で成功した19歳の起業家が、このほど違法薬物を常用していたことをライブ動画で告白した。15歳で始めた携帯式カラオケマイクのネット販売事業が軌道に乗り、18歳の時点で年収は1億元(約3億4000万円)に上り、世間からは「ビジネスの神」と称されていた。『ETtoday新聞雲』『自由時報』などが伝えている。

今月4日の午前6時頃、蘇友謙は違法薬物のケタミンを13歳の頃から摂取していたことを告白し、台南の警察に自首するまでの様子をライブ動画で配信した。

「仮面を被るのはもういやだ。僕は完璧な人間じゃない」「許してもらう価値はない」「法の裁きを受けたい」―動画の中で自首の動機を語る蘇は情緒不安定な様子だ。ケタミンを使用した理由について「ストレスが大きすぎた」「周りは自分を利用しようとするやつばかり」「毎日恐怖の中にいる」と話し、「でも全部言い訳にすぎず、悪いのは自分だ」と苦しい胸のうちを明かしている。

そんな蘇は13歳で不登校になり、友人の誘いでアパレル商品の無在庫販売を手伝うようになった。ネット販売に興味を持った蘇はその後、自らバストアップ商品やダイエット商品を売り始め、ネットビジネスのコツを掴んでいく。

15歳の時に販売を始めたカラオケマイクは10万本を売り上げ、多額の未払い所得税が発覚し話題になった。所得税の未払い分と罰金、あわせて75万元(約250万円)をあっさりと支払った15歳の蘇は「マイク少年」「マイク王子」と呼ばれ、一躍有名になる。その後も機械翻訳を頼りに海外向けの販売を成功させ、中国メーカー商品の独占販売権を獲得するなど事業を順調に拡大し、2018年には年収1億元(約3億4000万円)を達成した。

しかしその裏で、蘇は大きなストレスとプレッシャーに苛まれていたようだ。警察での事情聴取後にメディアの取材を受けた蘇は、ケタミンについて「やめられないというよりは、大きなストレスを感じた時に頼ってしまう感じ」と語っている。そして世間に対して「自分のイメージが悪くなり、売り上げが下がるのは構わない。それより絶対に薬物に手を出さないで。戻れなくなる」と訴えた。

「周りは敵ばかり」と感じていた蘇だが、報道後の彼のFacebookにはユーザーから「間違いを認めるのは勇気あること」「頑張れ」「自分を大事にね」といったコメントが数多く寄せられている。

画像は『寰宇新聞網 2019年6月4日付「19歲億萬富翁蘇友謙 社群網站直播自首吸毒」(照片來源:蘇友謙臉書)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

このニュースに関するつぶやき

  • 本人も事業や人間関係などで悩んでいたのだろう。正直に告白して自首し、社会全体に謝罪しているのだから、許してあげて欲しい。法的な裁きを素直に受ける覚悟もあるのだろう。
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