ホーム > mixiニュース > ゲーム・アニメ > アニメ・マンガ > ゲイと腐女子の恋の結末、「QUEEN」楽曲に込められた意味とは?  攻めたNHK「腐女子、うっかりゲイに告る。」最終回

ゲイと腐女子の恋の結末、「QUEEN」楽曲に込められた意味とは?  攻めたNHK「腐女子、うっかりゲイに告る。」最終回

3

2019年06月10日 11:48  ねとらぼ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ねとらぼ

写真「腐女子、うっかりゲイに告る。」最終回。紗枝ちゃん、ほんとにいい娘でした
「腐女子、うっかりゲイに告る。」最終回。紗枝ちゃん、ほんとにいい娘でした

 学校でゲイバレし、自殺未遂騒動を起こし……かなりメチャクチャにな状況になった上に、彼女が体育館の壇上で、よかれと思っていろいろぶっちゃけるという、地獄のような展開となった先週。



【画像】これまでの「腐女子、うっかりゲイに告る。」



 一応、あれでいろいろな問題は解決したようで(マジか!?)、エピローグ感の強い「腐女子、うっかりゲイに告る。」(NHK総合・土曜23時30分〜)最終回。



●ただの中二病かよ!



 亡くなったチャット仲間・ファーレンハイト(声・小野賢章)から頼まれていた「僕が彼からもらった『QUEEN II』を彼の墓に供えてくれ」という約束を果たすため、会ったことのないファーレンハイトの実家へと向かう安藤純(金子大地)。なぜか三浦紗枝(藤野涼子)と一緒に。



 ファーレンハイトの母親は、同性愛者であるはずの純が彼女を一緒にやって来たのを見ていぶかしがる。



 「彼女と付き合うことで自分を変えようとしました。結局、ダメだったんですけど」



 「そんなに大切だって思えたんなら、『異性愛者になった』って言ってもいいんじゃないですか?」



 「あり得ないです。僕が好きな男性を思う気持ちと、彼女を思う気持ちはまったく違います」



 「……治らなかったんですねぇ」



 一連の騒動によって、それなりに理解を示そうとしてくれた純の周囲とはまったく違う反応。恋人が亡くなったこともあるだろうが、それ以上に家族の無理解がファーレンハイトを自殺に追い込んでしまったのではないかとすら感じさせる。



 はじめて対面したファーレンハイトの遺影は、なんと思いっきり中学生。これまでチャットで送られてきた数々のアドバイスは、ファーレンハイトが年上だと思っていたからこそ、小野賢章のイケボで再生されていたが、中学生と知ったら話が違ってくる。



 「ボクたちのような人間は、どうして生まれてくると思う?」



 弱々しい子どもの声で再生される言葉は、純を励ますメッセージではなく、中学生からのSOSだったのではないだろうか。誰よりも通じ合えていると思っていたファーレンハイトの本当の姿すら見抜けていなかったのだ。インターネットって難しい。



 「ただの中二病かよ!」「バッカヤロー!」



 純の叫びには「だまされていた」怒りとともに、「中学生だと知っていたら逆に助けてあげられたかもしれない」という後悔の念も含まれていた。



●魂の深いところでつながっているふたり



 ファーレンハイトの彼氏の墓にCDを供えた帰り、ふたりは海辺に座って純の一番好きなQUEEN楽曲「Love Of My Life」を聴く。



 フレディ・マーキュリーが、かつて婚約までしていた女性の恋人メアリー・オースティンと別れた時に作ったといわれている曲だ。



 「こんなキレイな曲ができるくらい好きだったんだね、その人のこと」



 「結婚して子どもをもうけてっていう男女の関係にはなれなかったけど、魂の深いところでつながっているふたりだったんだ」



 純も紗枝も、フレディ&メアリーを自分たちの関係と重ね合わせながら聴いていたことだろう。



 「安藤くん、私たち別れよう!」「よし、これで振ったの私だからね!」



 泣きそうな表情で強がりを言う藤野涼子ちゃんの演技がタマラナイ。どこまでいい子なんだ……(体育館でぶっちゃけた件はどうかと思うけど)。



 フレディとメアリーは別れた後も固い絆で結ばれており、後にメアリーが別の男性と結婚して子どもを生んだ際には、フレディがその子の名付け親となっている。ふたりも将来、そんな関係になっていたらいいな。



●「全部欲しい」を達成した成功者なのに……



 「逃げたいんじゃなくて、自分を試してみたいんだ。僕のことを何も知らない人の中で、これまでと違う生き方ができるかどうか」



 ということで大阪に引っ越すことを決めた純は、同性の恋人である佐々木誠(谷原章介)とも別れることにする。



 ゲイでありながら女性と結婚して家庭&子どもを持ち、同性の恋人までゲットしている誠。純の言うところの「全部欲しい」を達成した成功者であるはずだが、「コウモリは卑怯(ひきょう)なのかなぁ……」と、自分の弱さに悩んでいるようだ。



 誠からはじめて聞かされる妻とのなれそめのエピソードは、純と紗枝の関係に似ていた。やたら積極的にアプローチしてきた妻のからのプロポーズを「自分のために」受けた誠。紗枝との交際を続け、結婚した場合の純の姿だったのかもしれない。



 大阪の大学に進学した純は、「Don't Stop Me Now」(ミスター・ファーレンハイトが登場する曲だ)に乗せ、自己紹介をはじめる。



 「はじめまして、東京から来ました安藤純といいます。僕は……」



 ここでドラマは終わったが、おそらくゲイであることをカミングアウトするつもりなのだろう。いきなりカミングアウトするのが良策とは思わないが、コウモリのような誠とは別の生き方を探ろうと、一歩を踏み出したのだ。



●あと2話くらいあったら……



 ゲイと腐女子の真剣なぶつかり合いに毎回、胸を締め付けられつつも、いろいろと消化不良な部分も多かった本作。「あと2話くらいあったら、もっと掘り下げられたのに!」とも思うが、コメディでも萌えでもない形でゲイの悩みを真っ正面から取り上げた挑戦は評価したい。



 何かあるとスポンサーに電凸されかねないご時世。「NHKなのに攻めてる!」というよりは「NHKだから攻めた番組が作れる」ような状況になっているのが悲しいが。



 さて、毎クール攻めている「よるドラ」枠。次期は「JIN-仁-」や「義母と娘のブルース」などで知られる森下佳子のオリジナル脚本「だから私は推しました」。



 キラキラOLを装っていた三十路の女性が、地下アイドルにドハマリし「女ヲタ」として沼にズブズブハマっていくという。LGBT問題とはまた別の方向から心をえぐってくれそうだ。



(ねとらぼGirlSide/北村ヂン)


このニュースに関するつぶやき

  • 純の一番好きなQUEEN楽曲「Love Of My Life」 https://mixi.at/a9QGn7s
    • イイネ!0
    • コメント 1件

つぶやき一覧へ(1件)

あなたにおすすめ

オススメゲーム

ニュース設定