「カナダグース」模倣品の購入被害が拡大、正規店での購入を呼びかけ

22

2019年06月10日 14:22  Fashionsnap.com

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Fashionsnap.com

写真
「カナダグース(CANADA GOOSE)」で人気のダウン商品について、模倣品問題が拡大しているという。特に被害件数が多いのが、本格的な冬を迎える前の10月後半から11月。被害の多くはネット通販からの購入で、実際に商品を確認できないことや本物の画像とすり替えて購入ページに掲載されることが多いため、正規品の判断がつきづらいのが理由だという。ブランド側はそうした被害を減らすべく、正規取扱店での購入を呼びかけている。

>>カナダグースの偽物を格安で販売する通販サイト運営のCGJP、消費者庁が注意喚起

 カナダグースのダウンには、カナダの羽毛加工販売会社のFeather Industries Canada社から仕入れたダウンフェザーを、ファーにはコヨーテのものを使い、保湿性と軽量性、防寒性を追求。ロゴのワッペン「アークティック ディスク」をあしらったキャッチーなデザインも好評を得ている。
 模倣品購入の被害件数は毎年増加しており、消費者庁から模倣品の確認について連絡を受けることもしばしばあるという。模倣品の多くには、細菌やカビなどの衛生処理を行っていない「フェザーマルチ」が使用されており、ブランド側は健康被害を引き起こす危険性を訴えている。
 正規品との見分け方としては、ワッペンの刺繍の繊細さ、ファーの柔らかさや品質、全てのタグの型番が一致しているかといった方法がある。2017年からは角度を変えるとブランドシンボルのポーラベアが見えるホログラムをタグに施し、正規品と模倣品を見分けやすくした。
 違反サイトを摘発することはできても製造元を特定するのが難しく、模倣品の流通を完全に差し止めることは困難だ。被害を防ぐためにブランドの公式サイトでは、全ての正規取扱店舗を記載。正規店の確認を促している。
 2019年秋冬の新作では、軽量ダウンの機能性はそのままにタウンユースに特化したライトダウンを拡充。冬のイメージが強いブランドだが、オールシーズンの展開に向けて今後もライトウェアの製作に力を入れていくという。このほか、イタリア製のニット素材とのコンビネーションウェアを直営店限定で発売する。

>>詐欺や模倣品トラブルは冬季に集中、国民生活センターが注意喚起

このニュースに関するつぶやき

  • コヨーテの毛皮ってそんな簡単に手に入るものなん…?コヨーテって食用ではないよね…狐さんみたいな、毛皮用?
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(17件)

ニュース設定