全日本ラリー第5戦:新井敏弘が圧巻の走りで2019年2勝目。スバルがトップ3独占

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2019年06月10日 16:01  AUTOSPORT web

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新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)
全日本ラリー選手権は6月6〜9日、第5戦『MONTRE 2019』が行われ、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が総合優勝を達成。総合2位に鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)、総合3位に新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)が入り、スバル勢が表彰台を独占した。

 全10戦で構成されている2019年の全日本ラリー。シーズン折り返しとなる第5戦モントレー2019は、今季初のグラベル(未舗装路)イベントとして、群馬県嬬恋村を中心に争われた。

 グラベル主体の1戦として行われるモントレー2019だが、一部ステージはターマック(舗装路)での開催となるため、ドライバーにはグラベル用セッティングのマシンとタイヤでターマックを走るスキルも求められる。

 競技は8日(土)にスタート、初日はSS1〜10までの10SSで争われた。前日に降った雨の影響でウエット路面も残る難しい状況のなか、新井敏弘はSS1〜2と連続でステージ最速タイムを刻み、総合首位に浮上する。

 その後も新井敏弘はSS4、5、9でもトップタイムを刻み、初日だけで総合2番手に対し21.6秒の大量リードを築いてみせる。その総合2番手には一時大きくポジションを落とした鎌田が続く。

 総合3番手には奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)がつけたが、2.3秒差の総合4番手で新井大輝が続き、表彰台争いは僅差で初日を終えた。

 明けた最終日の9日(日)はSS11〜18までの8SSが予定されていたが、最終SS18は路面コンディション悪化によりキャンセルとなり、計7SSで争われることに。

 圧倒的とも言えるマージンを築いて最終日に臨んだ新井敏弘は、ステージトップタイムこそ刻まなかったものの、終始ステージ上位に食い込む安定した走りをみせて、第1戦以来となる2019年シーズン2勝目を獲得した。

 総合2番手だった鎌田はSS12〜14と3ステージ連続でトップタイムを刻み、一時は新井敏弘に10秒差まで迫ったものの、SS15でのタイムロスが響き逆転は叶わず。それでも新井敏弘と14.5秒差の総合2位でフィニッシュした。

 奴田原と新井大輝による総合3位争いはSS11でトップタイムを刻んだ新井大輝が逆転に成功。そのまま逃げ切って、優勝した前戦久万高原ラリーに続く2戦連続のポディウムフィニッシュを決めている。

 JN2クラスは眞貝知志/安藤裕一(トヨタ・ヴィッツGRMN)が優勝したほか、JN3クラスは山本悠太/山本磨美(トヨタ86)が、JN4クラスは関根正人/草加浩平(スズキ・スイフト)が、JN5クラスは岡田孝一/小林剛(マツダ・デミオ)が、JN6クラスは大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツ)が、それぞれクラス優勝を果たしている。

 2019年の全日本ラリー選手権、第6戦は7月5〜7日に北海道で行われる『2019 ARK ラリー・カムイ』となる。

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