“汚キッチン”を片付ける5つのポイント! 皿、保存容器や鍋の「要不要」はコレで見極める

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2019年06月10日 22:31  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-03】黄ばんだ保存容器が捨てられない(Kさん・37歳)

 前回に引き続き、Kさんの部屋を片付けていきます。いざ片付けようと思っても、ドコから手を付けるべきか迷いますよね? そんな時は、「モノ別」か「場所別」に進めます。

 クローゼットやキッチンのように、毎日使うモノが多い場所ほどスムーズな判断ができます。また、足の踏み場もない家なら、押入れから始めるのもオススメです。そして同じグループのモノを「ぜんぶ出し」して「モノ別」に分けてから「選別」します。

 Kさんのように、整理収納アドバイザーに依頼した場合は「ドコから始めるか」もわかるし「選別」の作業に迷っても答えのヒントが見えます。ですが、1人の作業では、「手放すジャッジ」に迷いが出て手が止まります。それで、片付けられないと諦めてしまうわけです。

「手放すジャッジ」に迷ったら、どうすれば良いの?

 片付けの基本は、1年以上使っていないモノなど「使用頻度」での見極めです。まだ使えるモノや高かったモノ、贈りモノなどの「手放せない壁」にぶつかった時は、世界的な片付けコンサルタント・近藤麻理恵さんの片付けメソッド「ときめき」で考えるとわかりやすいと思います。モノを手に取りときめいたモノを残し、そうでないモノは保留または感謝をして手放すといった方法です。

 とはいえ、「胸キュン」「ときめき」「モノと会話する」などの感性にピンと来ないクール女子も多いはず。まったく謎! という読者には、明暗の法則で検討してみてはいかがでしょうか? モノと向き合うと必ず、ポジティブ(明)とネガティブ(暗)の感情が言葉に出ます。作業中に迷いが出たら、ポジティブな気持ちの宿るモノだけを家に残すことをオススメします。明るいモノだけに囲まれた暮らしは、驚くほど良い効果をもたらしてくれます。

 では実践です! Kさんのキッチンから、多すぎるモノを手放します。

 

 約60コの保存容器が集まりました。まずは、Kさんが不要だと判断できるモノから処分。使いにくいサラダボックス、何かに使えるかもと持っていたジャムビンなどが選ばれました。次に多すぎる量のモノを減らして適量を目指します。それでもKさん「まだ使えるモノ」を手放すのは抵抗がありました。

★保存容器の選び方

保存容器の選別に迷ったなら、「重ねられるタイプ」をオススメします。サイズは、大と小の2サイズのみでOKです。小さなキッチンでも、重ねてコンパクトに収納できます。次に、カレーなどによる保存容器の色うつり、電子レンジによる劣化、場所だけを取るカタチのモノは、ネガティブなので手放していきます。この先は、フリーザーパックで代用すれば収納にもゆとりが出ます。

消耗品のストックも、「無くても困らないモノ」から減らす!

 こちらも「いつか使えるから」と買い溜めたストック品がごっそり。 なかには、無料の粗品など自分で選んでいないモノ(ネガティブ)も含まれていました。1度使ったきりのクッキング用ペーパーやアク取りシートなども、捨てにくいモノのひとつです。目安としては、代用が利くモノ、必要なときに100均で揃えられるモノは「なくても困らないモノ」です。

★消耗品ストックの選び方

必要なときに100均で揃えられるモノ、代用が利くモノ(アク取りシートはアルミホイルでもOK)を減らしました。次に、グループ別に分けて収納ボックスに入る「制限量」を持ちます。溢れたモノは、ストックボックスを用意してほかの消耗品と一緒にまとめて別の場所へ置きました。

 調理道具の多くは、使っていなくても「まだ使えるモノ」なので手放しにくいモノです。まずは、使いやすいモノと使にいくいモノ(ネガティブ)に分けてもらいました。次に、同じ役割とサイズのモノ(琺瑯とテフロン加工の両手鍋)は、使いやすい方を選んでもらいます。どうしても決められないときは、保留ボックスへ入れて置き場所を変えます。1年以上、箱から出さなければ手放す決意が強まります。

★調理道具の選び方

狭いキッチンなら、入れ子式の調理道具がオススメです。ほかに、ひとつで何役も叶う深型フライパン(例えば、レミパン)のような万能タイプを選ぶのもポイントです。卵焼き器やサラダスピナーなど、使用頻度も低くひとつの目的でしか使わないモノは他で代用ができるかを考えていきます。

お皿も使いやすいモノを優先に選びます。2枚買ったのに1枚しかないお皿、重ならない形状のお皿、プリントが禿げたお皿(ネガティブ)も手放しました。和風のデザインが多かったので、半端なモノを手放すことができました。

★お皿の選び方

洋服と同じで、テーブルコーデしやすいデザインを選ぶと食卓もハッピーになります。形状が複雑(四角、仕切り付きなど)なデザインよりプレーンなほうが使いまわしもできます。全てのお皿を並べるとテイストが把握できて、どのお皿が“浮く”のかも一目瞭然に!

同じ役割のモノは「1軍」に絞る!

 6個あった栓抜きは1つに。3個のシャモジも1つに。使わないコースターは4枚に厳選など、同じモノを集めて1個〜定数に絞ります。お箸も組み合わせを確認して、劣化したモノ(ネガティブ)を処分。いつか使えるかもと増えたプラスチック類も手放したい対象です。

★カトラリー類の選び方

同じ役割を持つモノは、「使いやすいモノ」が見極めポイントです。無料の箸やスプーンの保管は、適量を決めて残しても可ですが、なるべくなら手放します。また引き出しに入りきれない、来客用やストック類は他の箱へまとめるのも◎。調理時の出し入れがよりスムーズになります。

[まとめ]
どんなに小さなモノでも、モノに対する気持ちを丁寧に考えることが大切です。家中のモノを減らすことができたとき、自分の思い込みや見栄、執着心などの感情も手放すことができます。

――次週は、6月17日(月)に更新!

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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