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“寅さん”のイメージにプレッシャーも 「歌とタップダンスは温かい目で見てください」岡田将生(奥原咲太郎)【「なつぞら」インタビュー】

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2019年06月11日 17:31  エンタメOVO

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エンタメOVO

写真奥原咲太郎役の岡田将生
奥原咲太郎役の岡田将生

 なつ(広瀬すず)の兄・奥原咲太郎は、歌とタップダンスが大好きで、陽気で優しい人柄から出会う人たちを魅了する“人たらし”。映画『男はつらいよ』シリーズの“寅さん”をイメージしているそうだが、そのプレッシャーの大きさに思わず顔をしかめる岡田将生。とはいえ、そんなプレッシャーを必死に押さえ込みながら、苦手な歌やダンスにも果敢に取り組み、念願の朝ドラ撮影を楽しんでいる岡田が、役へのアプローチ、役を通して変化した自分、撮影時のエピソードなどを語ってくれた。




−朝ドラ出演を目標にしていたそうですね。

 はい。朝ドラや大河ドラマは見ている方が多いので、10代の頃から出たいという気持ちはありました。ただ、なかなか実現できなかったので、今回お話を頂いたときは本当にうれしかったです。親やおばあちゃんも喜んでくれています。

−朝ドラ100作目という記念作でもありますが、どのような気持ちで臨んでいますか。

 現場を盛り上げて、ヒロインを支えて、視聴者の記憶に残る作品にしようと頑張っています。あと、とても個人的な目標としては、今は現場で「咲太郎さん」と呼ばれているので、終わる頃には「咲ちゃん」と呼ばれて、たくさんの方に愛されるキャラクターにしたいです。

−やはり現場の様子は他の作品とは違いますか。

 そうですね。毎週リハーサルがあって、スタッフ・キャストとコミュニケーションが取れるので、緊張感がありつつも安心して撮影ができるところはすてきだと思います。期間も長いので、ディスカッションをしているうちにいろんなアイデアが出てきて、みんなのやりたいことがマッチしていく過程も楽しいです。あと、台本を読んだときに、「朝ドラだな…」と感じました。すんなり物語が頭に入ってくるし、ヒロインを応援したくなるし、視聴者もこんなふうに見るんだろうな…と想像できます。

−苦労はありませんか。

 同じ役を長く演じることは楽しいですが、落とし穴もあって、ちゃんと年齢を把握していないと、「今、自分は何歳だっけ?」「この人は年上?年下?」など、分からなくなることがあります(笑)。

−大森寿美男さんの脚本は、台本が上がってくるたびに「あのときのアレはコレの伏線だったの!?」と驚くことがあるそうですが、演技プランに支障をきたすことはないですか。

 何回かあります。だけど、そこでぶれると駄目だし、そのときはそう感じたわけだから後悔することでもないですが、一応、共演者には「間違えました。ここから挽回します」とお伝えしました(笑)。他の現場では、物語の流れを把握して演じるので、こういう体験も初めてです。台本を見たときの驚きは、多分、放送を見ている視聴者と一緒です。

−妹思いの咲太郎ですが、実生活でも妹がいらっしゃる岡田さんと似ているところはどこでしょうか。

 妹の存在が絶対的に一番という点は同じです。最近は、役が自分に近づいているのか、僕が役に近づいているのか分かりませんが、広瀬さんと話していると自然とお兄ちゃんっぽくなっていたり、現場の空き時間も、「大丈夫かな?」「疲れていないかな?」と兄目線になったりすることがあります(笑)。

−性格面で共通するところはありますか。

 家族に対する気持ちは共感できるし、誰かが困っていたら助けたいという熱い部分は僕にもあります。ただ、僕ははっきりと自分の意見を言えるタイプではないので、咲太郎みたいにストレートに気持ちを伝えることは大切だな…と強く感じます。

−咲太郎に影響されて岡田さんの中で変化したこともあるのでしょうか。

 咲太郎は、他人のために生きている人ですよね。僕もそうでありたいけど、やっぱり自分中心になりがちなので、少しでも理想に近づくために、相手の気持ちや動きやすさを考えて演じるようになりました。それは今までにない体験なので、すごく面白いです。

−役の見どころとしては、やはり歌とタップも外せないですね。

 そうですね。今回のキャラクターを表現するパーツとしては面白いので、時間がある限り練習しましたが、もともと歌もダンスも不得意で、心の中では「嫌だ!」と叫んでいたぐらいなので、温かい目で見てください(笑)。でも、実際にやってみると意外に楽しくて、タップの動きと音がハマると爽快だし、このリズムで生きている人なんだと、役を深く知ることもできました。

−いつの間にか人の心をつかんでいる“人たらし”の一面を持つ咲太郎ですが、一歩間違えると“女たらし”として女性視聴者の反感を買いそうですが、演じる上で何か工夫されていますか。

 視聴者に不快感を与えないように、人として愛されるキャラクターにしたいので、そこはバランスよくやりたいですし、今のところはできていると思います!女性に対して駄目な部分を、なつが突っ込む構図も面白いので、人たらしの一面は楽しみながら演じたいです。ちょっと抜けた役は過去に演じたこともあるので、今まで培ってきたものを出し切って、突っ走ります!

−ちなみに、その咲太郎となつは、『男はつらいよ』の兄妹、寅さんとさくらをイメージしているみたいですね。

 そうなんですよ…。最初にそれを言われたときは、難しい注文だなと思いました。プレッシャーです。でも、それに応えられるように頑張っています。

−なつには北海道の柴田家、咲太郎には東京のおでん屋「風車」の女将・岸川亜矢美がもう一つの家族として存在しますが、演じる大先輩の山口智子さんから学ぶことも多いですか。

 お芝居は自由であることを改めて教わりました。僕は「この役はこうだ」と固めたり、理詰めをしたりしがちですが、山口さんを見ていると、そんなことはどうでもよくて、もっとフラットな状態で、役として一瞬一瞬を生きることが大事だと考えるようになりました。学ぶことが多く、とても楽しいです。

−ヒロインの広瀬さんにはどのような印象を持たれましたか。

 「カメラが回ると、年齢や先輩・後輩は関係なく全員が対等」とよく先輩に言われてきましたが、広瀬さんを見ているとそれがよく分かります。広瀬さんは真ん中にどっしりといてくれて、芝居も現場の雰囲気も引っ張ってくれるので、すごくすてきな女優さんだと思います

−最後に見どころをお願いします。

 登場人物がそれぞれ成長していく姿はすてきですし、温かくて、元気で、勇気をもらえる物語です。回を追うごとに「えっ、こうなるの?」とびっくりする展開もあるので、ぜひ、楽しんでください。

(取材・文/錦怜那)

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