天童よしみ、初のラブソングに挑戦 笑福亭鶴瓶が縁繋いだ楽曲を絶賛「歌手冥利に尽きる歌」

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2019年06月11日 18:41  リアルサウンド

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 天童よしみが、本日6月11日、6月19日リリースの新曲「大阪恋時雨」の公開レコーディングを行った。


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 「大阪恋時雨」は、「ショッピングモールの歌姫」の異名を持つシンガーソングライター・半崎美子の作品で、天童をイメージして描いたソウルバラード。同曲を聴いた天童もまた、「まるで自分の歌のよう」と思い、共通の知人である笑福亭鶴瓶が二人の縁を取り持ち、今回初めてタッグを組むことになったという。


 自身初の公開レコーディング後、半崎を迎え、囲み取材に応じた天童は、「ショッピングモールの女王と、ショッピングモールのオカンです」と登場し、笑いを誘った。今作のリリースまでの経緯について、天童は「半崎さんのお作りになった『大阪恋時雨』は、現在も半崎さんの歌として歌われているんですけれども」と前置きをし、「昨年12月22日に、鶴瓶師匠から、“半崎さんを『無学の会』っていうのに呼んでね、今、『大阪恋時雨』聴いたんやけど、もう泣けて泣けてしょうがないんや。ものすごいええ歌。これは絶対によしみちゃんに歌うて欲しいんや”というお電話があったんですね。それで、YouTubeで半崎さんの歌を聴いたところ、本当に鶴瓶師匠がおっしゃったように泣けるんです。〈あんたがそばにおるだけで/なんで泣けるんやろう〉っていう詞が、どーんと突き刺さりまして、半崎さんに早速、連絡をさせていただきました」と振り返る。


 半崎もまた「昨年末の『無学の会』で『大阪恋時雨』を歌わせていただいたときに、(鶴瓶さんが)“めっちゃええ曲やな”ってお客さんがいる前で言ってくださって。(ステージで)“いつか天童よしみさんに歌っていただきたい”というお話をさせていただいたら、終わったあとすぐに(鶴瓶さんが)電話してくださったんです。鶴瓶さんが繋げてくださったご縁で、この曲を書いてからずっと願っていた夢が一つ叶いました。私の母も天童よしみさんの大ファンで、母の夢まで叶えていただいて、本当に感謝しています」と感慨深げに語った。


 北海道出身の半崎が手がけた「大阪恋時雨」について、天童は「歌詞が大阪弁になってるんですが、北海道の方がよくあそこまで(忠実に大阪弁を)描いてくださったなと、すごく思うんですよ。メロディのラインも、大阪はソウルバラード大好きですからね。上田正樹さんの『悲しい色やね』から始まりね、やしきたかじんさんの『やっぱ好きやねん』とか、本当にたくさんの方に支持されている歌が多い。鶴瓶師匠と私は『大阪恋時雨』にハマりまくりました。もう本当に素晴らしい」と口にし、「私は大阪出身やし、もう自然体でこの歌詞が歌える。本当に表現できるっていう、歌手冥利に尽きる歌なんですね」と絶賛。続けて、「半崎さんが歌われている『大阪恋時雨』は、か弱くて切なくて優しい女性という感じですが、私は今回アレンジを加え、強くて一歩前に出た女性というイメージで歌に挑みました」と説明した。


 「大阪恋時雨」の制作秘話について、半崎が「大阪でのコンサートの前日に、街を歩いていたら、いろんな会話がうっすら聞こえてきて、(大阪の)街の風景と相まって、(私のなかで)歌が生まれたんです。すぐに引き返して、スタジオに入り、曲を描いて、次の日のコンサートに初披露しました」と、一日で曲を作り上げたことを明かすと、会場からは驚きの声が上がる。「ただ、関西弁が間違っているかもしれないという不安もあったんですが、大阪のファンのみなさんに聞いていただき、“大丈夫”という声をいただいたので(安心しました)」と続けた。


 また、二人を繋いだ鶴瓶から「天童さんが(『大阪恋時雨』を)歌われて、より大きな歌になったんやないかなと思いますね」というコメントVTRが届くと、天童は「ありがとうございます。すごく嬉しいですね」としみじみ。「私自身は、初のラブソングになります。(これまでラブソングを)避けていたわけではないのですが、なぜか私のイメージって、“人生頑張らなあかんで! なめたらあかんで!”、これなんですよね(笑)。(ラブソングは)やっぱり共感していただける部分って、たくさんあると思うんです。表現者としては、歌ってみんなに伝えていきたいと思っています。これからも大事に歌わせていただきます」と力強く誓う。一方、半崎は「この歌がどのような色合いになるのかなって、すごく想像を膨らませていたんです。実際にレコーディングに立ち合わせていただいたときに、第一声の〈忘れられへんのなら〉を聴いた瞬間、バーっと気持ちが溢れてしまいました。この曲が生まれたのはいつか天童さんに巡り会うためだったのかなと思うくらい、感激いたしました」と声を震わせた。


 最後に天童は「今回の新曲は、今までの天童よしみの演歌/歌謡曲と少し違い、“ソウルバラード”、ここに注目していただきたいと思います。そして、半崎美子から素晴らしい楽曲をいただきましたので、私も私の味をしっかりと出して、みなさんにお伝えしていきたいと思います。『大阪恋時雨』、頑張るで!」と意気込みを語り、会場を後にした。(取材・文=戸塚安友奈)


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