ホーム > mixiニュース > エンタメ > 芸能総合 > 向井理の働き方は変わるのか 『わたし、定時で帰ります。』弟・桜田通との仲違いの真相が明らかに

向井理の働き方は変わるのか 『わたし、定時で帰ります。』弟・桜田通との仲違いの真相が明らかに

0

2019年06月12日 12:01  リアルサウンド

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

リアルサウンド

写真写真

 「死ぬのはやめて、少し休もうって」


参考:桜田通が『わたし、定時で帰ります。』の一ファンとして思うこと 「弟役ハードルめっちゃ高い!」


 ワーカーホリックな種田晃太郎(向井理)の弟・柊(桜田通)が、ハードワークに倒れた新人の来栖(泉澤祐希)に無理な働き方をやめるように説得しようと、自分が働けなくなった経緯をさらけ出した。『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)第9話は、いよいよ「仕事をガツガツ頑張りたい派」の働き方にもスポットライトが当たる。


 部長の福永(ユースケ・サンタマリア)は、採算度外視で受注した星印工場の案件を、チームの残業時間をオーバーせずに成功させようと画策。来栖や三谷(シシド・カフカ)たちを1人ずつ呼び出し、「期待している」などと言って発破をかけていく。


 メンバーをファミレスに集め、サービス残業をさせていると気づいた結衣(吉高由里子)は、福永に「そうやって味方を得たって、本当の信頼は得られないんじゃないんですか」と追及。すると、福永の口からは「信頼? それ大事?」と思わぬ言葉が飛び出すのだった。


 「種田さんがいないと仕事が回らない」と、みんなから頼りにされる種田のようになりたいと願う来栖は、連日睡眠時間を削って仕事に没頭。結衣の心配する声も「今ガンガン働きたいんです」と笑顔で振り切る。だが、日に日に溜まっていく疲労。メンバーも寝不足から次第にピリピリし始め、いつしか険悪な雰囲気になっていく。


 良くない方向に進んでいくチームに頭を抱える結衣から来栖の様子を聞いた柊は、かつての自分と重ねて「話したい」と、結衣と来栖を自宅に招く。そして、語られる柊の過去。柊が新卒入社した職場は、研修もほとんどなく、“習うより慣れろ“というスタンスだった。右も左もわからない状態で飛び込み営業を続けるも、成果は出ず、連日上司の怒鳴り声が響き渡ったという。その風景は、目を閉じても消えることはなく、次第に眠れなくなった柊。


 そんな弟を、励ますつもりだったのだろう。兄の晃太郎は「大丈夫。人間は寝なくても死なない」と声をかけた。だが、その言葉は心も体も悲鳴を上げていた柊を、電車が走る線路に飛び込む直前まで追い込んでしまう。“この一歩を踏み出せば、会社に行かなくていいんだ”。それが、この苦しい毎日から逃れる唯一の解決策のように思い込んでしまうほどに……。


 新卒入社は、社会人の赤ちゃんだ。まるでカモのヒナのように、親となる上司や先輩の行動を追尾する。“ついていけなければ、社会人として生きていけないのではないか”という「すりこみ」が起こる。もちろん、いきなり親と同じようには飛べない。だから、焦って“早く上司や先輩のようになりたい”と、必死になるのだ。


 当然ながら、成長には負荷が必要だ。だが、その負荷が自分にとって乗り越えられるものなのか、無謀な取り組みであるかどうかの判断も、ヒナにはできない。フォームもわからないのに、いきなり100キロのバーベルを持ち上げれば腰を壊すのと同じくらいシンプルに、新人がやり方もわからずにキャパオーバーの負荷をかけ続ければ壊れてしまう。


 だから、教育係が必要なのだ。明らかに体をおかしくするフォームになっていないか。かかっている負荷は、適度な挑戦になっているか。客観的にジャッジをする存在。しかし、親のように上司や先輩を信頼して、必死に「生き残りたい」「期待に応えたい」とついてくるヒナを、まさにカモとして利用する組織もある。現実には、結衣のような教育係がいない会社も少なくない。


 そんなときは、周囲の誰かが、親の後ろ姿だけではなく、もっと視点を上げるように気づかせてあげなければならない。世界は、ずっと広いということを。親と同じように飛べなくても、生きていく方法がきっとあるのだということを、気づかせる誰かが。


 柊は、「たまにはいいよね」と会社をズル休みした結衣に、「死」ではなく「休む」という選択肢があることを知った。もしかしたら、今働くことに悩んでいる人にとって、このドラマそのものが、柊にとっての結衣のように、広い世界を教えてくれるきっかけになっているのかもしれない。


 また、このドラマは決して「プライベート返上で仕事を頑張りたい派」も否定はしない。ただ、しっかりと休まなければ、晃太郎のように「仕事しかない人間」になってしまう。それは、晃太郎が結衣を何よりも大事に思っていたのを知っていた柊だからこそ、仕事のせいで婚約がダメになってしまったことを、悔しく思うがゆえに飛び出した言葉なのだろう。


 人は、生きるために働く。だが、頑張り方を間違えると、仕事に人生を壊される。だから、いつも視点は高く、客観的に。自分は一体、誰と飛んでいるのか。どこを目指しているのか。ペースに無理はないか。そして、仲間たちは疲弊していないか……頑張り過ぎて、大事なことを見失わないようにしようと思わせてくれる回だった。


 次週は、いよいよ最終回。パワープレイでチームをかき乱す福永に結衣はどう立ち向かうのか。「考えてみます」と言った来栖に、結衣や柊の思いは届いたのか。「何もわかってなかった」と反省した種田の働き方はどう変わるのか。そして、結衣と巧(中丸雄一)との結婚の行方は? 残り1話で描ききれるのかとソワソワするほど、見どころが盛りだくさんだ。願わくば、登場人物それぞれの、そして視聴者1人ひとりにとって「自分らしい」働き方=生き方が見つかるラストになるように。


(文=佐藤結衣)


    あなたにおすすめ

    ニュース設定