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「高齢ドライバー」乗っていい人ダメな人 「返納7カ条」とは?

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2019年06月14日 08:00  AERA dot.

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写真6月6日、名古屋・栄で車3台が衝突した事故現場 (c)朝日新聞社
6月6日、名古屋・栄で車3台が衝突した事故現場 (c)朝日新聞社
 高齢ドライバーによる悲惨な交通事故が後を絶たない。免許を自主返納すべきタイミングや、渋る親を説得する方法を紹介する。

【運転時認知障害早期発見チェックリスト30はこちら】

 警察庁では「高齢者の認知機能の低下が死亡事故につながっている」として、免許の自主返納を促している。

 そうはいっても、自分で運転能力が落ちていることは理解しにくい。下記のNPO法人高齢者安全運転支援研究会の運転時認知障害早期発見チェックリスト30で確認してほしい。

【運転時認知障害早期発見チェックリスト30】
1.車のキーや免許証などを探し回ることがある。
2.今までできていたカーステレオやカーナビの操作ができなくなった。
3.トリップメーターの戻し方や時計の合わせ方がわからなくなった。
4.機器や装置(アクセル、ブレーキ、ウィンカーなど)の名前を思い出せないことがある。
5.道路標識の意味が思い出せないことがある。
6.スーパーなどの駐車場で自分の車を止めた位置がわからなくなることがある。
7.何度も行っている場所への道順がすぐに思い出せないことがある。
8.運転している途中で行き先を忘れてしまったことがある。
9.よく通る道なのに曲がる場所を間違えることがある。
10.車で出かけたのに他の交通手段で帰ってきたことがある。
11.運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった。
12.アクセルとブレーキを間違えることがある。
13.曲がる際にウィンカーを出し忘れることがある。
14.反対車線を走ってしまった(走りそうになった)。
15.右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった。
16.気がつくと自分が先頭を走っていて、後ろに車列が連なっていることがよくある。
17.車間距離を一定に保つことが苦手になった。
18.高速道路を利用することが怖く(苦手に)なった。
19.合流が怖く(苦手に)なった。
20.車庫入れで壁やフェンスに車体をこすることが増えた。
21.駐車場所のラインや、枠内に合わせて車を止めることが難しくなった。
22.日時を間違えて目的地に行くことが多くなった。
23.急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒くなった(と言われるようになった)。
24.交差点での右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多くなった。
25.運転している時にミスをしたり危険な目にあったりすると頭の中が真っ白になる。
26.好きだったドライブに行く回数が減った。
27.同乗者と会話しながらの運転がしづらくなった。
28.以前ほど車の汚れが気にならず、あまり洗車をしなくなった。
29.運転自体に興味がなくなった。
30.運転すると妙に疲れるようになった。

(日本認知症予防学会理事長、鳥取大学医学部教授 浦上克哉さん監修、NPO法人高齢者安全運転支援研究会 提供)

 5個以上チェックが入る人は要注意だという。早めに決断することで、悲しい事故を避けられる。

 高齢者には免許を手放したくない人も多い。心配する家族が説得しようとしても、なかなか聞いてくれないケースも目立つ。

 高齢ドライバーの問題に詳しい伊藤安海・山梨大工学部教授は、60代のまだ元気なうちから自主返納を計画すべきだという。

「60歳を過ぎて定年退職するのをきっかけに、多くの人は老後の人生設計をします。その際に免許の返納についても、考えておいてほしい。運転できなくなったらどういう交通手段を使うのか、暮らす場所を移るべきなのかなどを、検討しておきましょう」

 事故が相次いでいるいま、家族としてはすぐにでも免許を返納してもらいたいが、運転能力の低下は個人差も大きい。長年運転してきた人のプライドに配慮も必要だ。

「返納すべき時期は人それぞれで異なるため、一概に年齢で決めるのは難しい。65歳で運転能力が低下している人もいれば、80歳を過ぎても安全運転ができる人もいます。本人には能力の低下はわかりにくいので、同乗者が客観的にチェックすべきです」

 チェックリストを参考に、どこまで能力が落ちたら返納するのか、家族で相談して事前に決めておくようにしたい。

 自主返納すれば割引が受けられるサービスも増えてきた。バスやタクシーの利用券を配る自治体もある。返納するともらえる「運転経歴証明書」を示すと、帝国ホテル東京では直営レストランなどが1割引きになる。ほかにも地域ごとにたくさんのサービスがあるので、自治体や警察のホームページなどで確認しよう。

 自主返納は18年で約42万人と増加傾向だが、地域差がある。公共交通が充実していない地方では、車がないと生活は不便だ。

 ニッセイ基礎研究所の村松容子・准主任研究員によると、75歳以上の免許返納率は5%程度。都道府県別で見ると、最高は地下鉄などが発達する東京都8.2%。最低は高知県の3.8%で、東京都と2倍以上の開きがある。

「免許の自主返納率を高めるには、身体能力の衰えに気づいてもらうことに加え、代替するサービスがあることを知ってもらうことが必要です。公共交通の不便な地域では、そのままでは返納率を高めるのは難しい。運転をやめ歩行や自転車などで移動することで、より危険性が高まることも考えられます。公共交通の整備や交通弱者を守る対策など、行政がやるべき課題は多いのです」(村松さん)

 返納を促すといっても簡単ではないことが、わかってもらえただろう。行政も遅ればせながら対策に乗り出している。私たちができることは、あきらめずに高齢ドライバーを説得していくことしかない。取材をもとに、返納を促すときに守るべき7カ条をまとめた。

【返納を促す7カ条】
○本人は運転能力の衰えに気づきにくい。家族や同乗者が説得を
○無理強いして相手のプライドを傷つけない。じっくり話を聞く
○返納は計画的に。退職などを契機に、いつ運転をやめるか考える
○歩くことで長生きできるなどのメリットを強調。家族の協力も約束
○車がなくても公共交通で対応できることを説明。タクシーの活用も
○運転以外に気晴らしできる趣味を持つ。家族も一緒に趣味を楽しむ
○納得してくれないときは医師や警察官ら専門家に相談。助言してもらう
(専門家への取材や自治体のホームページなどをもとに編集部作成)

(本誌・秦正理、岩下明日香、多田敏男)

※週刊朝日  2019年6月21日号

このニュースに関するつぶやき

  • 認知症は問題外だが、若年層も同じ比率で多いのに、それは報道せず、高齢者に特化し過ぎるマスゴミの煽り報道に惑わされず、別に無理に返納することはない。まず、踏み間違い防止装置を付けること。
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  • 高齢じゃなくっても、運転の下手な人は免許の自主返納。あるいは更新しないことexclamation�ѥȥ���
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