“コワモテ”に見えて笑顔はチャーミング! 渋川清彦の芸名に込められた思い

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2019年06月14日 11:00  週刊女性PRIME

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渋川清彦 撮影/伊藤和幸

「『週刊女性』の取材を受ける日が来るなんて。初めてじゃないかな(笑)」

 ヤクザやチンピラなど、アウトローな役柄も難なくこなし、名バイプレーヤーとしても名高い個性派俳優・渋川清彦(44)。昨年の映画出演数はなんと14本、大河ドラマ『西郷どん』にも板垣退助役で出演した。

“相棒”あたるくんとの共通点

 渋くてカッコよく、どこか大人の色気が漂う。一見、“コワモテ”なイメージを受けるも、

「よく怖そうって言われます(笑)」

 と言って見せる笑顔はとてもチャーミング。そんな渋川が連ドラ初主演を務めた『柴公園』が映画化される。

「とにかくセリフが多くて、覚えるのに必死でした。寝言でも言っていたそうです(笑)。でも結局覚えられず、セリフが入らないまま現場に行くなんて初めての経験でした」

 渋川の“相棒”となるのは柴犬の「あたる」。取材時も“お手”を披露するなど、息ぴったりだ。

「実はあたる君は近所に住んでいて、今でもときどき会いに行っているんです。しかも、あたる君の本名は“きい”。僕の旧芸名は“KEE”。すごい偶然ですよね

 今の名前に変更したのは30歳のとき。出身地の群馬県渋川市からその名をとった。

当時、時代劇にハマっていて、エンドロールにローマ字って何か嫌だなと。いま思えばそれはそれでいいと思うんですが、当時は違和感があって漢字にしようと。地元の渋川市のことも知ってもらえますしね

役への思いとヒゲのこだわり

 昨年、俳優人生20年目を迎えた。主演でもそれ以外でも、役者としての存在感は抜群だ。

「当時はこんなに長く続くとは思ってなくて、本当に運よくここまでやってこれたんです。僕はいわゆるバイプレーヤーというものにとても惹かれる。主演もうれしいですが、脇役はひとクセもふたクセもあって面白い。個性が強いのが好きです。1本1本、しっかりやっていきたい。忙しくやっていくのではなく、ちゃんとひとつひとつの役に向き合ってやっていけたらと思います」

■ヒゲの“意味”

役によって伸ばしたり、剃ったりと変えていて、『柴公園』ではすべて剃っています。あと、口ヒゲ、あごヒゲもなんとなく使い分けていて、あごヒゲだと比較的若い人、口ヒゲだとおっさんのイメージ(笑)。すぐに生えてくるものではないので、うまく調整してやっています」

■プライベートでは1児のパパ

「休みの日は映画を見に行ったりすることもありますが、子どもがまだ3歳と小さいので一緒に遊んだりしています。男の子で、本当に可愛いんですよ。(頬を緩ませ)ちょっと親バカになってると思います(笑)」

映画『柴公園』
6月14日(金)より全国公開
 とある街の公園に、それぞれ柴犬を連れてやってくるあたるパパ(渋川清彦)、じっちゃんパパ(大西信満)、さちこパパ(ドロンズ石本)。3人のおっさんがベンチに座って繰り広げる“壮大な無駄話”。人気連続ドラマが、まさかの映画化!

PROFILE


●しぶかわ・きよひこ●1974年生まれ。KEE名義でモデルとして活動後、’98年に映画『ポルノスター』で役者デビュー。多くの映像作品に出演し、関係者からは“今もっとも起用したい俳優のひとり”との声も。映画『酔うと化け物になる父がつらい』ほか、今後も出演作が多数控える

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