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製作陣も“唯一無二”と評価、求められる俳優・安田顕が25年芝居を続ける理由

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2019年06月15日 08:40  ORICON NEWS

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写真映画『ザ・ファブル』に出演する安田顕 (C)oricon ME inc.
映画『ザ・ファブル』に出演する安田顕 (C)oricon ME inc.
 個性派俳優として、所属するTEAM NACSの舞台はもちろん、ドラマや映画で活躍する安田顕。NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』やドラマ『白衣の戦士!』(日本テレビ系)でも、大きな存在感を見せていた。そんな安田が、最新映画『ザ・ファブル』(6月21日公開)で演じたのは、裏社会と深いつながりを持つ強面社長・海老原。画面に登場すると「なにか」を期待してしまう俳優――。25年以上のキャリアを誇る安田に、俳優としてのスタンスや、これまでの芸能生活を振り返ってもらった。

【写真】目ヂカラが半端ない! 唐揚げ見つめる安田顕の“睨み飯”

■映画界をけん引する大先輩や後輩に挟まれ、「本当に恵まれたポジション」

 2017年に講談社漫画賞を受賞した南勝久原作のコミックを実写映画化した本作。どんな相手でも6秒以内にとどめを刺すという伝説の殺し屋ファブル(岡田准一)は、ボスの命令により、1年間“殺し”を禁止し、普通の人間として生活するように命じられる。「佐藤アキラ」という偽名で大阪の街に潜んだファブルだったが、次々と問題に巻き込まれ、ボスの命に背かざるを得ない状況に巻き込まれていく。

 安田は、ファブル/佐藤アキラを、後見人的な立場で面倒を見る、社長・海老原を演じる。サングラスに鋭い眼光、威圧的な佇まいだが、義理人情に厚く男気を極めた男だ。「彼が属している集団は、裏社会的な組織であり、やっていることは、100パーセント“悪”なのですが、会社組織のなかで頭を悩ませながら頑張っているという部分では、多くの人に共通するものがあると思いました」と、安田自身、共感できる部分はあったという。

 そんな海老原は、会社の会長である浜田(光石研)や、ファブルのボス(佐藤浩市)に圧力をかけられつつ、部下として可愛がっている小島(柳楽優弥)やファブルには面倒見の良い一面を見せる。俳優・安田顕としても、先輩と後輩の間に挟まれた立ち位置だ。

 「これまで俳優をやってきたからこそ、得られる立ち位置ですよね。いまの映画界を引っ張っている柳楽さんや岡田さんと同じ空間で芝居ができるのは、ものすごい喜びがある。その一方で、一時代を築き、いまでもものすごい存在感がある大先輩の光石研さんや佐藤浩市さんともご一緒できるなんていうのは、本当に恵まれたポジションです」。

■「三歩進んで二歩下がる」…25年続けてこられたのは芝居の正解のなさ

 25年前、芝居を始めたとき、現在のような未来は想像できていたかを問うと「まったくイメージなんてできなかった」と笑いながら語った安田。そんななかでも、言えることは「なにがあっても続けてきたことと、そのなかで得た出会い、サポートしてくださるスタッフさんのおかげ」と周囲への感謝を述べる。

 「辞めずに続けてきた」――。簡単なようで難しいことに思われるが、「あまりうまくできなかったな…と思うことはほぼ毎日。『もういいかな』といつも思う。でもそれは心の底から思っていることではなく、ある意味での割り切りかもしれません。やっぱり、基本的に芝居が好きなので続けてこられたんだと思います」。

 もう一つ、続けてこられた大きな理由が「つかめたように思えてつかめていない」という芝居の正解のなさ。

 「舞台って、ひと月稽古してステージを踏むので、繰り返していくうちに『これが完成形だ』とつかんだような気になるんです。でもしばらくすると、また忘れてしまう。水前寺清子さんの『三百六十五歩のマーチ』ではありませんが、三歩進んで二歩下がる、みたいな…。少し進んだかと思えば、また振り出しに戻る。逆にマイナスになっているかもしれない。だから続けていけるのかもしれません。インプットしながらアウトプットする。そこがうまくいくともっとスムーズになると思うんですけれどね」。

■なくてはならない個性派俳優、「唯一無二の俳優」との評価には…

 そんなふうに遅い歩みを強調する安田だが、映像界にはなくてはならない個性派として、映画、ドラマに引っ張りだこだ。しかも役柄の幅は圧倒的だ。本作の海老原のようなダンディズムから、現在放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』で見せる気のいいお父さん、主演を務めた『愛しのアイリーン』(2018年)で演じた42歳独身男の怪演、そして映画『HK 変態仮面』シリーズで見せた爆発的な瞬発力…など、挙げればきりがない。安田と作品を共にした製作サイドの人間も「唯一無二の俳優」という評価を下す。

 「ありがたい話。でもそれはラッキーだったんです」と謙遜する。続けて「この世界には、僕を感動させてくれるようなすごい人がいっぱいいます」と真顔で話す。

 「この映画で言えば、岡田さんなんてすごいですよ。僕は、アクションシーンはありませんでしたが、現場で見ていても、とにかく早い。僕の少し離れたところに座っていて『よーい、スタート』って声がかかった瞬間、もう目の前にいるんです。残像が見えるぐらい(笑)。ヒューマンなお芝居で感動させられることは多々あるのですが、アクションや動きでここまで心が動かされるのはやっぱりすごいです」。

■インスタで人気の“睨み飯”、始めた理由は「言わぬが花」

 作品で見せるエキセントリックな佇まいとは違い、物腰はとても柔らかく、常に周囲に「ありがとうございます」と声がけしている姿が印象に残る安田。一方で、インスタグラムでは、食べ物に近づき睨む“睨み飯”が話題になるなど、やはり一筋縄ではいかない中身をほじくり返してみたくなるような魅力でいっぱいだ。

 「インスタはもう…」と苦笑いを浮かべると、「“睨み飯”も、本当になんの気なしにやっていたのですが、勝手に深読みしてくれるんですよね。この間なんか『これは男女間のリビドーである』なんて仰ってくれる方もいて。そういう見方もあるんだなと(笑)。こちらからなにも言わなくても、あれこれ想像して考えてくれるんです。言わぬが花ですよね」。

 「総じて笑えるし、アクションで興奮できるなど、エンタテインメントとして欠かせないものがふんだんに詰まっています」と、作品の魅力について語った安田。そんななか、物語に深みを与えるパートを担っている安田の渋い演技を堪能してもらいたい。

(文:磯部正和)

このニュースに関するつぶやき

  • 正直、必殺仕事人2016でこの人の悪役(と被害者夫婦)の演技を見てなきゃ、今頃必殺ファン辞めていたよ、イヤマジで…
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  • onちゃんの中身。そして牛乳リバース事件。出世したな(笑)
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