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東京−大阪が片道1400円!深夜バスが驚くほど快適、寝てたらすぐ到着

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2019年06月16日 12:01  Business Journal

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Business Journal

写真全国各地に深夜バスが運行されている
全国各地に深夜バスが運行されている

 4月中旬、筆者は所用で大阪に行くことになった。いつもなら新幹線で行くのだが、急ぐ用ではなかったので、前から気になっていた深夜バスの利用を思い立った。


 さっそくインターネットの比較サイトで検索すると、多くのバス便が見つかった。大手から中小まで、さまざまな業者が参入している。そのなかから、ある会社のサイトにたどりついた。朝9時ごろ大阪に着く便を探し、バスタ新宿24時発で大阪・梅田8時45分着の便に決めた。


 料金は大人1人・1400円である。座席は4列シートの「スタンダードプラス」タイプ。前列とのシート間隔は70cmで、リクライニングは最大角120度となっている。座席ごとにコンセントが付いているので、スマホの充電も心配なし。Wi-Fi完備。ひざかけ、耳栓も用意されている。9時間近くの長旅だが、寝てしまえばなんのことはない。さっそくネットで予約した。


 当日、発車時刻の30分ほど前にバスタ新宿に着いた。深夜なのに結構、人がいる。旅行者、出張族、外国人グループなど雑多。意外にも若い女性が多いことに驚く。友人と一緒なら深夜バスにも抵抗ないのだろうか。


 案内板には全国各地に向かうバス便の発車時刻が掲示されている。仙台、山形、名古屋、大阪、富山・金沢など。発車時刻が迫りバス乗り場に向かう。各地に向かうバスが次々と発車していく。


 大阪行きのバスがやって来た。係員に予約番号と名前を告げると、シート番号を案内される。前列から4番目の通路側。車内はほぼ満席。異性同士が隣り合わせにならないよう、バス会社がうまく組み合わせている。乗客は男女半々、20代、30代の若者が多い。筆者の隣も20代の男子学生風だった。発車前に途中の休憩場所や到着時刻の案内などがある。車内は禁酒・禁煙だ。


 バスは定刻通りに発車。ドライバーは2人態勢。窓のカーテンはすべて閉められ、運転席と通路の部分にもカーテンがかけられるので、外の光は入ってこない。足元はやや窮屈だが、通路に足を出せば伸ばすことができる。30分ほどで横浜に到着し、ここからの乗客を拾う。


 その後、バスは高速道路を順調に走行。車内の照明が落とされ、睡眠タイムに突入だ。乗車前に寝酒を引っ掛けてきたので、すぐに寝入ってしまった。


 大阪までの途中、海老名SA、遠州森町PAなど3カ所で20分ほどの休憩を取る。この休憩タイムにトイレを済ませ、屋外でストレッチをする。狭いバス空間から解放される、“のびのびタイム”だ。


 再びバスに乗り込み、眠った。朝、8時10分過ぎ、予定よりも30分ほど早く大阪・梅田に到着した。新宿を出てから8時間ちょっと。意外なほど快適な走行で、十分睡眠が取れたので大した疲れはない。


●帰りはグレードアップして3列シート、片道3080円


 日中、大阪市内で用事を済ませ、夕方からミナミで学生時代の友人と久しぶりに酒を酌み交わす。翌日、午前中から都内で仕事があるので一泊はできない。そこで帰りも深夜バスをスマホで予約。同じバス会社で、今度は3列シートにグレードを上げてみた。それでも料金は3080円と激安だ。東京−新大阪の新幹線の通常料金は1万4500円なので、1万円以上安い。飲み代が十分出てしまう。


 帰りは21時50分に梅田を出て新宿に6時40分に着くバスだ。このバスが正解だった。ゆったりした3列シートで前列とのシート間隔は93cm、リクライニングの最大角は140度もある。さらにフットレスト付き。コンセントやWi-Fi、テーブルもセットされている。そして、シートごとにパーソナルカーテンが用意されているので、ほぼ個室状態だ。4列シートの料金に1600円ほど上乗せするだけで、快適さは雲泥の差である。


 帰りの便は若い人に交じってサラリーマン風の中年男性や女性の親子連れもいた。走行は順調。京都で乗客を乗せ、途中3カ所で休憩。ほぼ定刻通りに新宿に到着。帰りは行きのバスよりもぐっすりと眠ることができた。


 寝台特急が次々と姿を消していくなか、深夜の格安バスは安上がりに旅行を楽しみたい若者や外国人旅行者にとっては心強い味方であり、魅力的な移動手段なのだろう。バスタ新宿や梅田モータープールには、次々と人々が集まってくる。


“安かろう悪かろう”は過去の話。3000円ちょっとで快適なシートを選ぶこともできる。ドライバーも2人態勢だから安全面も強化されている。時間に余裕があり、体力に自信がある人にはおススメの移動手段かもしれない。


●東京−札幌、片道9990円のバス&フェリー便も


 後日、東京駅に隣接したオフィスビルで取材を終えた後、東京駅八重洲口にあるJRバスのチケット売り場をのぞいてみた。東京駅八重洲南口からも夜行長距離バスの路線が多数運行されている。青森、秋田、富山・金沢、長野、名古屋、大阪、高知、高松、広島、出雲など。東京−大阪は料金表示がない。その日の需給によって価格が変動するためだ。


 いろんなパンフレットを手に取って見る。このなかから異色な組み合わせを見つけた。フェリーと高速バスの組み合わせである。東京駅−札幌駅が片道9990円。期間は9月30日まで。これはバス乗車券(東京駅−大洗港、苫小牧港−札幌駅)とフェリー乗船券(大洗港−苫小牧間)がセットになった連絡切符だ。


 東京駅14時20分発の高速バスだと、茨城県・大洗港に16時44分に到着。19時45分発のフェリー「さんふらわあ」に乗船して翌日13時30分に苫小牧港着。苫小牧港13時56分発の高速バスに乗り換え、札幌駅に15時48分に到着する。約25時間の超長旅である。料金は期間によって変動する。フェリーは料金を上乗せすれば部屋のランクアップが可能だ。フェリーの旅客運賃だけで9900円するから、9990円の連絡切符は割安である。


 もちろん、LCCなら成田−新千歳が4390円という設定もある。フェリー&バスは格安感、所要時間ではLCCにはかなわない。のんびりと安上がりな船旅をしたいという人向けか。


 北海道から九州まで全国各地で運休、廃線となる鉄道路線がある一方で、長距離の格安夜行バスには活気がある。令和という新しい時代を迎えたが、デフレがいまだ続いているのだと痛感する。
(文=山田稔/ジャーナリスト)


このニュースに関するつぶやき

  • う〜ん、安いのは良いが安全性が。小泉安倍の規制緩和策でバス会社が乱立し過当競争の余波は今も続いている。
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