『あなたの番です』前半戦最後の被害者は、まさかの“あの人”……!! 衝撃的なクライマックスに

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2019年06月17日 11:21  リアルサウンド

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 早苗(木村多江)の家に隠された秘密を目の当たりにし、捕らえられてしまった翔太(田中圭)。一方、翔太の勤務するジムから連絡を受けた菜奈(原田知世)は、翔太が早苗を疑っていることを思い出し、402号室へと向かう。16日に放送された日本テレビ系列日曜ドラマ『あなたの番です』第10話は、前半戦のフィナーレを飾るエピソード。主要登場人物の秘密が明るみにされると同時に、“交換殺人ゲーム”の謎を解き明かすための重要なピースが1つ埋まることになる。しかしその先には、あまりにも衝撃的な結末が待ち受けていた。


参考:場面写真はこちらから


 翔太が閉じ込められた部屋には沙和(西野七瀬)と謎の少年の姿が。その少年は早苗と正志(阪田マサノブ)の一人息子の総一(荒木飛羽)で、3年前にキウンクエ蔵前に榎本一家が引っ越してきた時からずっと隠し部屋に閉じ込められていたのだという。そして沙和は、総一がベランダに出ているのを見てしまい、早苗に襲われて監禁されることになったのだと。閉じ込められた3人が脱出のために必要な道具を探していると、隠し部屋のクローゼットにあったクーラーボックスの中から、人の頭部が出てくる。それは藤井が名前を書いたドクター山際のものだった。


 これによって、この“交換殺人ゲーム”の1つの謎が解明する。“管理人さん”と書いたのは早苗であり、管理人の死を受けて早苗がドクター山際を殺害したというわけだ。言うなれば“交換殺人”のルールに最初に従ったのは早苗であり、すべての連鎖は早苗から始まったといってもいいだろう。序盤の頃には車庫入れがうまくいかないと嘆いていた早苗が、ドクター山際の死後に自転車に乗るようになっていたという些細な変化。そこにこのドラマ前半戦の謎を解き明かすヒントが隠されていたとなれば、あらためて第1話から観直してみたい衝動に駆られてしまう。


 さて、この前半戦がたどり着くあまりにも衝撃的なクライマックス。4階から転落した総一を助け、意識を失って入院していた翔太は病院を抜け出し菜奈に会いに家へと戻る。マンションのエントランスで沙和に会い、彼女に動画を撮ってもらいながら部屋に向かう(もうこの時点で不穏なことが起こるフラグが立っていたわけだが)と、玄関の鍵が開いている。そして寝室のベッドの上で死んでいる菜奈。静かに一匹のハエが止まることからも、それなりに死後から時間が経っているのではないかと推察できる。


 ここで思い出すのが、翔太が目を覚ました時に看護師が発する「奥様が毎日看病していた」という言葉。その後登場するやり取りからも、翔太が抜け出す日にも来ていたということが考えられるが、菜奈はそれよりも前に死んでいる可能性が高い。ネット上では、幹葉(奈緒)が翔太の妻になりすましていたのではないかという推測が立ち始めているが、その真相は果たして。また、田宮(生瀬勝久)が発していた「(甲野を殺した)犯人の目星はついている。それ相応の報いは受けてもらう」という言葉も少々気に掛かるところだ。いずれにしても、管理人の死からドクター山際の死の真相が明らかになったものの、まだ多くの死の真相が不明確なまま。翔太が独りになった後半戦は、さらに謎めいた展開が待ち受けていることだろう。 (文=久保田和馬)


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