「チョコレートが食べたくてたまらない!」と米ミネソタ州の4歳男児が、祖父の自宅から約2.5キロ先のガソリンスタンドまでSUVを走らせた。男児はケガもなく保護されたが、連絡を受けた地元警察も“最年少のドライバー”と驚きを隠せない様子だ。『FOX 9』などが伝えている。
今月11日の朝8時半頃、ミネソタ州ブレイン在住のセバスチャン君(4歳)が祖父ロイ・ベッカーさんのSUV“ヒュンダイ・サンタフェ”を一人で運転し、約2.5キロ先のガソリンスタンドにやってきた。
この日、ロイさんの自宅で過ごしていたセバスチャン君は「リーシーズ(Reese’s)」というチョコレートにピーナッツバターが入ったお菓子がどうしても食べたくなり、誰にも気づかれないようにこっそりと家を抜け出した。車の鍵は壁の高い位置にかかっていたが、ロイさんの歩行器を踏み台にして鍵を手に入れたセバスチャン君は交通量が多い朝の大通りを走った。
しかし車を運転したこともない4歳児が、見よう見まねでSUVを運転するのはかなり難しいはずである。実際にセバスチャン君が運転席に座ってアクセルに足を伸ばすと車のフロントガラスから前方を見ることが困難な状態で、SUVは近所の複数の郵便受けや木々に衝突し、フロントバンパー右側は大きく損傷した。
SUVを目撃した人は「時速16キロ〜24キロほどのスピードで走っていました。かなり危なっかしい運転でしたよ」と証言しており、セバスチャン君はガソリンスタンドに到着したところで連絡を受けた警察に保護された。
祖父のロイさんは「セバスチャンは大人がすることをよく見ているんです。それで何でも真似してやろうとする。当時はシートベルトもしていなかったようだから、大きな事故にならなくてホッとしています」と語っている。また母親のジェナさんは「考えただけでもぞっとします。鍵など大切なものは手が届かないところにしまっておかなければいけませんね。これからはセバスチャンから目を離さないようにします」と複雑な胸のうちを明かした。
幼い子が家族の所有する車を運転するというニュースは、アメリカであとを絶たない。
2017年10月にはオハイオ州で10歳少年が、同年7月にはウェストバージニア州で5歳と2歳の兄弟が車を運転し警察に保護されていた。
画像は『FOX 9 2019年6月14日付「Boy, 4, takes great-grandfather’s SUV on cruise for candy in Blaine, Minn.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)