ギャルソン新業態、ポケモンセンター、純喫茶..."唯一無二の商業施設"新生渋谷パルコが11月開業へ

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2019年06月18日 12:02  Fashionsnap.com

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記者会見の様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
パルコは、建て替え中の渋谷パルコ(PARCO)を11月下旬にグランドオープンする。6月18日の今日、渋谷区役所で記者会見を行い施設概要を発表した。投資額は約214億円。年間取扱高目標は約200億円を掲げる。

 渋谷パルコは地下1階〜8階および10階の一部を商業部分、9階を公益施設、12階〜18階をオフィスとする地下3階から地上19階で構成され、延べ床面積は約6万4,000平方メートル。日本から世界へと発信する唯一無二の"NEXT 商業施設"を目指し「MODE」「NICHE」「CULTURE」をキーワードに、ニーズを満たすのではなく新しい消費提案や価値観を提供するという。ターゲットは特定の年齢層や性別で絞らず、新しいことや個性を追求する都市生活者が世界中から訪れるビルを目指す。
 館内は「FASHION」「ART&CULTURE」「ENTERTAINMENT」「FOOD」「TECHNOLOGY」「SUSTAINABLE」の5本の柱を軸にフロアを編集。ファッションカテゴリーではラグジュアリーからモード、ストリート、カジュアル、ヴィンテージまで様々なジャンルのショップを誘致し、「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」の新業態をはじめ、「グッチ(GUCCI)」や「ロエベ(LOEWE)」「トム ブラウン(THOM BROWNE)」「トーガ(TOGA)」「ビューティフルピープル(beautiful people)」「アンリアレイジ(ANREALAGE)」などが出店する。また、次世代のファッションデザイナーやブランドのインキュベーションにも力を入れ、3階と4階にはブランド育成・事業化支援を目的とした編集売場を展開。4階では東京都産業労働局から業務委託を受け、東京で活動する意欲と才能あるデザイナーを支援するポップアップショップを運営する。会見に登壇した泉水隆 執行役は、出店ラインナップについて「今まで以上にファッションに取り組んだ。東京のファッションの"今"を表現した」とコメントした。
 アート&カルチャーカテゴリーでは美術誌「美術手帖」による初の直営店「OIL by 美術手帖」や、「ほぼ日刊イトイ新聞」が手掛ける「ほぼ日カルチャん」と「ほぼ日曜日」など10店舗のギャラリー型ショップがオープンする。飲食施設は地下1階と7階にレストランゾーン、1階に路面型飲食店、4階に単独ダイニングを設置。「CHAOS KITCHEN」と名付けた地下1階の飲食フロアでは「食・音楽・カルチャー」をコンセプトに、ミシュランを獲得した名店やジビエ料理「米とサーカス」、純喫茶とミックスバーを展開する「はまの屋パーラー/Campy Bar!」など多様なジャンルの21の飲食店に加えて、「コンドマニア」や「ユニオンレコード」などの物販店舗が並ぶ。同フロアの環境デザインは建築家の藤本壮介が担当。フロア内には五十嵐威暢がデザインを手掛けたパルコネオンサインの「C」の文字が展示される。
 建築設計は竹中工務店、商環境デザインの基本構想はイギリスのデザイン事務所Benoyを起用。スペイン坂から建物外周をらせん状に10階まで繋げるほか、渋谷パルコ パートIとパートIIIの間にあった道路はペンギン通りとオルガン坂を繋ぐ24時間通れる歩行者専用通路として刷新する予定だという。

>>「渋谷パルコ」43年の歴史に幕、閉店セレモニーの様子
■渋谷 PARCO開業時期:2019年11月下旬所在地:東京都渋谷区宇田川町15-1延床面積:約4万2,000平方メートル(ビル全体 約6万4,000平方メートル)階数:地下1階〜9階、10階一部(建物:地下3階〜19階)営業時間:10:00〜21:00/レストラン 11:00〜23:30※一部店舗は営業時間が異なる。店休日:不定休店舗数:約180店舗公式サイト
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