ママ友LINEグループの「習い事」情報合戦……「有名バレエ教室に通わせるママ」にモヤモヤも

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2019年06月19日 19:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

Photo by acworks from AC

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 今年5月に総務省から発表された調査によると、14歳以下の子どものうち、およそ10人に1人は東京在住という結果が報告された。その影響なのか、都心部では人気の習い事はキャンセル待ちの状態だという。習い事を通じて、保育園や幼稚園では身に付かないような情操教育を受けさせたいという思いが強い親は多く、特に低年齢の子どもを持つママたちのグループチャットでは、大型連休が落ち着いた6月になると、「初めての習い事は何にする?」という話題で盛り上がるそうだ。

 しかし、都内にある幼稚園に3歳の女児を通わせている幸子さん(仮名)は、ママ友と習い事の話題になると気まずさを感じているという。

「ママ友に、何を習っているのかリサーチしたのですが、人気なのは水泳やピアノといった早期教育した方がよいといわれている習い事。でも、少子化のせいなのか、探してみると意外と幼児向けの教室って少ないんですよね。大手のスイミングスクールに見学に行ったものの、ベビースイミングから習っている子どもが優先されるので、キャンセル待ちになってしまいました。少し遠い駅にあるスイミングスクールは空きがあったんですが、雨の日も子どもを自転車に乗せて連れて行かなくてはいけないと考えると、憂鬱になって見送ってしまって……。ピアノやリトミックの教室も定員が決まっているので、園児が通える時間帯は体験レッスンの予約を取るのも一苦労でした」

 幸子さんは「LINEのチャットで、土曜日にランチに行こうと誘っても『今日はピアノのお稽古なんだ』という返信が来ると、『うちも早く何か通わせなければ……』って気持ちになります」と困惑した表情で語った。

 ネット上に情報が氾濫している現代。子どもを習い事に通わせる前から、ネットなどで情報を集めているママたちは多く、おのずと「あそこのスクールの先生の教え方はヘタ」「年配の先生が厳しすぎて、水も自由に飲めない」といった話が、ママたちのグループチャットで飛び交っているそうだ。特に、スイミングスクールやピアノ、ダンスなど人気の習い事に関しては、「誰ちゃんのお姉ちゃんが通っている」などの情報共有も激しいという。

 そんな中、5歳になる女児にバレエを習わせている香織さん(仮名)は、「情報交換の中でマウンティングされているような気になった」と漏らす。

「うちの近所にあるスタジオは、幼児と小学生が合同クラスのため、娘がレッスンについていけず、隣駅にあるアットホームな雰囲気の個人経営のバレエスタジオに変えました。距離があるため、幼稚園に娘を迎えに行った後、自転車で連れて行っています」

 香織さんにとって、目下悩みの種なのが、都内にある有名なスタジオでバレエを習わせているママ友だという。

「そのママ友が『そこのスタジオのレッスンはどう? 』ってLINEで聞いてくるんですが、ただ単に、自分の娘が通ってるスタジオを自慢したいがためとしか思えなくて。うちは発表会がないスタジオなのに、『今度、発表会だからレッスンが大変』というメッセをわざわざ送ってきたり、プロフ画像も発表会用の衣装を着けた娘さんのバレエ画像で。なんだか、差をつけられたような気分になっています……」

 習い事は、小学校にあがると本格化していく。バレエ教室などは、趣味を目的にしたものからコンクールへの出場を目指すような本格的なものまで幅広い。なかには、小学校入学とともにレベルの高いバレエ教室に入会させるために、幼稚園・保育園の頃から、基礎を学ぶための教室と発表会などで応用力を鍛える教室両方に通わせる親もいるそうだ。ママ友は基礎を学ぶ教室を探すために、情報収集をしていたのかもしれないと香織さんは言うが、何ともモヤモヤする出来事となったようだ。

 まだ子どもが幼い場合、親子一緒に習い事に参加するというケースもあるが、2歳になる男児を育てる真奈美さん(仮名)は、「スイミングの親子教室が原因で、夫婦仲が悪くなりそうだ」と語る。

 真奈美さんは、息子が2歳になってすぐ、スイミングスクールに通わせ始めた。2歳だとまだ子どもだけのクラスがないため、親子教室に入会することになったという。

「息子が通っている保育園にはプールがなく、園庭で水浴びをするだけなので、水に顔をつけると泣いてしまうんです。これでは小学校に入学したら、泳げなくて困るだろうと心配になり、2歳になると親子教室に入会させたのですが、夫と毎週のレッスンにどちらが参加するかで揉めるように。土曜になると、夫は『面倒くさい』『お前が行けよ』と言って、不機嫌になるようになりました……」

 親が一緒にレッスンを受けなくてもよいクラスに入れるのは、3歳から。真奈美さんの夫は、一度スクールを辞め、3歳からの再入会を希望したというが、土曜日の時間帯の幼児クラスはキャンセル待ちになるほど人気なので、真奈美さんは「今辞めてしまうのはもったいない」と感じたそうだ。そこで「3歳になったとき、優先して希望のクラスに入るためにも、今から入会しておく必要がある」と伝えたところ、夫に「毎週も泳ぐ必要はない。小学校に入ってからでもいいだろう」と反論され、言い合いになったという。

「この愚痴をママ友のチャットグループに投稿したら、『男ってそういうの、わかってないよね』と、共感してもらえたのでよかったです。“習い事の愚痴”といったピンポイントな話題を共有できるママ友はありがたいですね」

 子どもが寝静まった深夜。ママたちはチャットグループに、ドラマの感想や保育園での配布物の確認などを送り合う中、時折「実はこんなことがあって……」というモヤモヤを報告し合うという。ママ友との付き合いが面倒くさいという人も少なくないが、同じような経験をしたことがあるママ友だからこそ共有できる話もあるということなのかもしれない。
(池守りぜね)

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  • そもそも、「自分の子供の友達の母親」は、「友人」なんかではなく、「赤の他人」。赤の他人とLINEでやり取りして発生したトラブルは自己責任。おバカだね。
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