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「写ルンです」30%以上の値上げ それでも根強い人気の理由

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2019年06月20日 08:00  AERA dot.

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写真学生にも人気のレンズ付きフィルムカメラ (c)朝日新聞社
学生にも人気のレンズ付きフィルムカメラ (c)朝日新聞社
 かつて一世を風靡(ふうび)したレンズ付きフィルム「写ルンです」が、高級品になりつつある。

 写真フィルムで約9割の国内シェアを誇る富士フイルムが、6月1日から写真フィルム製品を30%以上値上げした。

 フィルムカメラは撮影した写真をデータ化すれば、インスタグラムに投稿できることもあり、根強い人気を誇る。一方で、同社によると、デジタルカメラの普及でフィルム需要はピーク時の1%以下だという。

「今回はやむにやまれず、値上げを決めました。若年層にフィルム独特の魅力を感じていただいているのですが、とはいえ最盛期に比べると需要は減っているため、製造コストが高くなっています」(同社広報)

 高価格帯で勝負するという戦略ではないようだ。

 それでも、「フィルムカメラを使い続けたい」と話すのは20代の女性フォトグラファー。

「フィルムカメラでなければ表現できないものを撮りたいと思い、愛用しています。デジタルとフィルムは明らかに違うので、周りの若手カメラマンも使っています。現像も手間だと思ったことはありません。使う人が少なくなれば(値上げは)予想していました」

 富士フイルム広報によると、値上げへのクレームはほとんどなかったという。

「価格改定を案内したとき、販売を続けてもらえてよかったという声を多くいただきました。継続して販売できるようにしていきます」

 こうしたユーザーの声について、博報堂生活総合研究所の夏山明美氏は言う。

「今は簡単に写真を加工できたり、その場に行かなくても情報を得られたりする便利な時代。その反動で手作りのものや体を使うもの、いわゆるアナログ志向が出てきています。フィルムカメラはいい意味で完璧じゃないところが楽しみになっているのでは」

 同研究所の調査によると、20〜69歳で新製品に関心があると答えた人は、1996年の29%から2018年は19%に。さらに20〜29歳に絞ると、96年の37%から18年は20%と割合が半分近くになった。

「物があふれる時代に育った人は、新しいか古いかではなく、おもしろいかおもしろくないかで判断する傾向になってきました」(夏山氏)

 フィルムカメラも工夫次第で再ブームを起こせそうだ。(本誌・田中将介)

※週刊朝日  2019年6月28日号

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このニュースに関するつぶやき

  • 銀塩カメラで育った年代と、デジカメで育った年代とでは違いがあるやろなぁ。銀塩には銀塩の良さがあんねんけど。
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  • 写ルンですのサイズにあのレンズを押し込めるために、フィルムを湾曲させて焦点を合わせてるって聞いて、どこの世界にも表に出てこない天才っているもんだと思った。
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