らんらんホールで大波乱のPyxis結成4周年イベントレポート

0

2019年06月21日 13:02  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
●1日限りの“Pyxisランド”、オープン!
声優ユニットPyxisの結成4周年イベント「Pyxis 4th Anniversary Party 2019 〜らんらんの乱♪〜」が6月8日、東京・よみうりランド 日テレらんらんホールにて開催された。

豊田萌絵と伊藤美来による声優ユニット・Pyxisが結成4周年を記念して開催したイベントは、4周年の祝福らしく豪華賞品をかけたクイズコーナーから、リリース直後の新曲「恋せよみんな、ハイ!」や本イベントにあてた曲「Pyxisランド」の披露など、盛りだくさんのハッピーなイベントとなった。本稿では、そのうち夜の部の模様をお届けする。
○■ファンとの協力で、なるか!? 4周年記念のプレゼント獲得

まずは「トキメキセンセーション!」のイントロが、続けて頭サビを歌うふたりの歌声が場内に流れ、頭サビ終わりにふたりがステージに登場。豊田がピンク、伊藤がブルーと各々のイメージカラーのドレスを身にまとって“Party”感を出しつつ、タオル曲でいきなり盛り上がる。ふたりともユニット名の由来同様に宝石箱のようにキラキラの笑顔でステージを展開し、サビ冒頭では生ハモも披露。記念すべき舞台の幕開けを、1stライブからともに歩んできた思い出の曲で飾ってくれた。

さて、今回のAnniversary Partyはイベント本編の他にもよみうりランド内を使って、1Dayパスポートを商品にしたオリエンテーリングも同時開催。天気予報では前日から続く雨だったのだが、当日は曇りの過ごしやすい気候となり、「完全に勝ちじゃん!」と豊田も歓喜。また、賞品獲得のための4つのキーワードを「ら」「ん」「ら」「んランドセル」として、ズル防止の引掛けを行なったことも伊藤から明かされていた。

そしてここで、イベントパートの司会を担当する天津向が、4周年記念のケーキを伴って登場。ピクみん(=Pyxisファンの総称)をバックに、「ハイ、Pyxis!」の掛け声で記念撮影を行なう。そしてそのまま「HAPPY BIRTHDAY」の大合唱。指揮する伊藤にマイクを向けて声を拾う豊田と、分担もバッチリだ。合唱後に5年目の目標を聞かれると、伊藤は「バスツアー!」と回答。豊田も「キラキラした時間を過ごそう」という結成理由からこれに同意し、さらに「全員でキャンプファイヤーしたい!」とその内容まで具体的に述べていた。

さて、この日のイベントは会場を1日限りの“Pyxisランド”に見立て、4つのエリアを順に回っていく形で進行。まず最初の“クイズエリア”では、ふたりが四択クイズに挑戦。ピクみんは入場時に配布されたPyxisふたりによる手描きのPyxisランドのしおりを用いて、面の色でふたりにヒントを与えていく。3問正解でピクみんには退場時にSSRカードが、Pyxisふたりには高級スパスイートの利用権が与えられると明かされ、ふたりとも特にエステに大きく反応していた。

しかもクイズ自体も大変順調で、「アシカの仲間じゃないのは?」という問題ではピクみんの声を活かして正解(※アザラシ)を導き出し、一方「2015年の流行語大賞50に入っていないのは?」という問題では「『きらりん☆レボリューション』の頃からあった!」とのちゃおっ子・豊田の言葉から、正解(※ ’14年ノミネートの「壁ドン」)を導き出すなど、互いの力を合わせて3問ストレートで目標を早々と達成。

ダブルアップをかけた「バンデットで実際にない期間限定版は?」のみ残念ながら、オーディエンスの中にいた正解(※止まらずに2周目に突入するバージョン)を知っていたピクみんを見つけきれず不正解に終わってしまうも、泣きの一問「カルピスの水玉は何を表現?」で二択まで絞ったところでオーディエンスの声から「天の川」を回答し見事正解。最後に再びピクみんと力を合わせて、商品獲得を決めた。
○■目指せ埋蔵金!? 謎解きエリアで大奮闘!

続いてはよみうりランド内のモノづくり体験エリア“グッジョバ!!”にちなんだ、遊園地スタッフのお仕事体験をする“ピクジョバ!!エリア”。最初の“ジェットコースター身長見分け”での身長制限:120cmちょうどのポールを見抜くチャレンジで、向が3つのポールの高さを口にしてしまうハプニングが発生。急遽高さを再調整しての挑戦となったが、「行けそうなー(豊田)」「気がするぅー(Pyxis)」と相方越しに直前にチョンボをした向をイジリつつ正解を果たし、ひとりずつでのトライへ。

まずは “観覧車トラブル対応”として、運行中の観覧車が緊急停止した際のアナウンスを伊藤が対応。突然運行中にメンテナンスに入った設定から入り、客(向・豊田)を落ち着かせようと「そこのボタンを押していただくとオレンジジュースが出てくる仕組みになっております」との設定もぶちこんだりと、ピクみんを大いに笑わせてくれた。

一方アトラクションMCに挑戦した豊田は、仮想のアトラクションが“センター・試験・明日(あーす)”と提示された瞬間こそ「むずっ!」とこぼしていたが、入りからキャストとして完璧な立ち振舞い。「明日の試験に受からないと脱出できないアトラクション」という設定での即興コントを展開していき、こちらもピクみんを大満足させてくれた。

するとここで、向のもとに矢文が。スクリーンに映し出された、元号のように「戦国」の額に入った文字を掲げるどこかで見たような顔の殿から、「らんらんの地に謎を仕掛けた」との宣告が。「制限時間内に解ければ、わしの埋蔵金をくれてやろう」と予告され、ピクみんとともに謎を解いていく“謎解きエリア”がスタートする。

まず第一問は「じんえーてぃーえ」「らて」「みふめ」「こりも」「う」「じゃ」との謎の言葉が縦に置かれた画像。これには時間がかかったものの、ピクみんからの助けもあり「最初と最後に同じ文字を入れる」という正解にたどり着き、「む」「か」「い」「の」「ふ」「く」を導き出す。

向がジャケットのポケットを探ると、そこにはいつの間にか手紙が。その「“PyxiS”を半分にして、該当する数をすべて足せ」との問題では、紙を折り畳み“DVVIC”として、アルファベットの順番を頭から数えて4+22+22+9+3=60を導き出すと、ステージに宝箱が登場。鍵の4桁のナンバーを「0060」にセットし解錠に成功する! すると再び殿が登場し、「気が変わった。今からそこを焼き払う」と無茶苦茶なことを言い出し、カウントダウンが始まる。

ステージ上のふたりが焦るなか、カウントがゼロを迎えた瞬間、スクリーンには「Pyxisお誕生日おめでとう!」の文字が現れ、脱力するふたり。そして豊田が確認した宝箱の中身に入っていたのは、ゴールド違いの“リアルゴールド”だった。

●個々の魅力もコンビネーションも、存分にみせたライブエリア
○■リリース直後の新曲衣装で、ピクみんと一緒に大盛り上がり!

そんなこんなで、イベントも最後のエリア“ライブエリア”へ。準備のためにふたりが一旦降壇すると、Pyxis演じる、見覚えのあるクセの強いタクシードライバーのコントが上映。そこに向が全力でツッコんでいると、続いて “向さんに聞いてみよう!”とのVTR越しの質問コーナーがスタート。事前収録のVTRにもかかわらず、なぜかツッコミが内容にどんどん噛み合い出し、ファンを飽きさせない時間が過ぎていった。

その間にふたりは新曲の衣装にお色直し完了。いよいよお待ちかねのライブがスタートする。その新曲「恋せよみんな、ハイ!」の披露を前に、ふたりからはサビの振付講座が。「くるりん くるりん くるりんぱ」の部分は伊藤が、サビ中盤の「ハイ!」の部分は豊田がそれぞれレクチャーを行なうと、楽曲へ。

2月の神田明神ホールのワンマンライブもそうだったが、やはりこの曲、和の衣装が非常によく似合う。早口部分も生で楽しそうに、かつとびきりキュートに歌っていき、サビでのピクみんの手フリも完璧! 2サビ後半では、そのピクみんのコールもマイクを向けて拾っていく。間奏部分のダンスはバックステップなども交えたフォーメーションチェンジの実になめらかなものだったし、落ちサビに入るタイミングもふたりともバッチリ。

歌・パフォーマンスの両面で、駆け抜けきった3分半となった。さらに、Anniversary Party恒例の“対決”が盛り込まれたかのような楽曲「ダイスキ×じゃない」では、頭サビから豊田がピクみんを煽ると、対称気味の振付を見事にみせていく。特にDメロで、ふたりの腕を時計の針のようにカチカチと動かしていく部分は、角度もタイミングもぴったりで、終始一本の針のような見事なもの。ライブエリア最初の2曲で、揃えない部分での個々のテクニックも、揃えたり対称になる部分での息の合い方との両方をみせてくれたのだった。

続く「恋でした」は昨年2月のディファ有明でのワンマンライブ以来、久しぶりの披露ということで、「振付を思い出すのが化石(豊田)」「昔のリハVが化石(伊藤)」と口々に語り、リハーサル時の思い出話に花を咲かせてからのスタート。頭サビから手の振付に合わせて、ピクみんからは大合唱が起きる。ちょっぴり切ないナンバーを、爽やかなかわいらしさを持ちながら、歌声でもダンスでもふたりで掛け合いつつパフォーマンス。2サビ明けの間奏が始まった瞬間にカチッとふたりのコンビネーションダンスが入るのも、非常にいい。

加えてDメロラストや落ちサビのファルセットから感じられる、伊藤の歌声の切なさもまた、胸に来るものだ。そしてこのイベントに合わせて製作された、最新シングルのカップリング曲「Pyxisランド」を、ライブ終盤に閉園ソングのような形で披露。冒頭での、ふたりそれぞれが親指と人差し指で作ったL字を組み合わせて長方形のチケットを作るような楽曲コンセプトを取り入れた振付も楽曲に華を添え、顔を突き合わせてのサビのダンスにも強いペア感が存在。2-Bメロでは歌詞通りに伊藤がちょっと観覧車を揺らすような振付も交えられ、そのBメロで怖いアトラクションにちょっと怯えるような豊田の歌声も、生ならではの表情をもった非常に良好なものだった。
○■「はじまりの曲で、記念イベントを締めたい」想いは、会場全体の“あたりまえ”に

歌唱後には、今回配布のしおりがエリアごとに担当を決めて作られたことなど、ライブ制作の裏側が語られ、続いて結成4周年を迎えての想いをそれぞれコメント。「出会ったときと比べて、いい方向にしか進んでない。それが不思議だけど、萌絵さんはもちろんスタッフ、ピクみんのおかげだと思っています。

新曲も増えたので、バスツアーって言いましたけどライブツアーもやりたい!」と意欲も語った伊藤に、「年々、一緒にいるときに作り上げる雰囲気がすごく温かくなってるのを感じます。今回は4周年記念の“Party”なので、記念になるものをたくさん作りたい! ということでチーム一緒に取り組んだ学祭みたいでした。

これからも、みんなと一緒に楽しいものを作っていけたら」と豊田が締め、Anniversary Partyの最後には欠かせないはじまりの曲「Jewel」をラストナンバーとして披露。歌唱前、「記念Partyでは歌い継いでいきたい」と紹介されたこの曲だったが、タイトルコールされても驚くようなどよめきは、もう起こらない。それは、この曲で記念すべき日を締めくくりたいという想いを、Pyxisとピクみんとで共有していたからだろう。

ステージ上では曲の合間に客席に向かって手を振ったりもしつつ、最後までエネルギッシュでフレッシュなダンスと歌声を届けながら、2番の冒頭では豊田が伊藤にじゃれついて、改めてふたりの関係性もみせてくれる。そのうえでの落ちサビの「一瞬だけど 偶然なんかじゃない」のフレーズなんて、年を重ねるほどに心に沁みるものじゃないかあそんな感情を観る側にもたせたまま、大サビではピクみんと一緒にワイパーをしつつ、キラキラに5年目の幕開けを飾ったのだった。

この1年も声優としての活動をはじめ、個々でもさまざまなフィールドに活躍の場を広げたふたり。それはきっと、Pyxisというホームがあるからではないだろうか――肩の力が適度に抜けたイベントを展開し、締めるべきライブパートではきっちり決める姿が、そう感じさせてくれたのだ。リリースも重ねて持ち歌も徐々に増えてきた5年目は、どんなステージを私たちにみせてくれるのか。これからのふたりの成長と活躍にも、目が離せない!

“Pyxis 4th Anniversary Party 2019 〜らんらんの乱♪〜”2nd
2019.06.08@よみうりランド 日テレらんらんホール
【SET LIST】
M1.トキメキセンセーション!
M2.恋せよみんな、ハイ!
M3.ダイスキ×じゃない
M4.恋でした
M5.Pyxisランド
M6.Jewel(須永兼次)

    ランキングゲーム・アニメ

    前日のランキングへ

    オススメゲーム

    ニュース設定