ダルビッシュが日本人投手3人目の“1試合・2安打”

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2019年06月22日 12:14  ベースボールキング

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ダルビッシュ有
◆ 10戦連続勝ち負けなしも…

 カブスのダルビッシュ有投手は現地時間21日(日本時間22日)、本拠地でのメッツ戦に先発登板。6回を投げて被安打4、4失点という内容で、この日も勝敗はつかなかった。

 これで10戦連続の“勝ち負けなし”。最後の白星は4月27日で、実に2カ月近くも勝利から遠ざかっている。


 そんなダルビッシュだが、この試合では打者として自身初のマルチ安打をマーク。2回にライトへの適時打、5回には先頭打者としてセンターへの安打を放ち、打撃面でチームに貢献した。

 これまで投手として出場してマルチ安打を放った日本人投手は、ダルビッシュを含めて3人だけ。2003年に野茂英雄(当時ドジャース)がカージナルス戦で2本の安打を放ち、2人目は今年の5月に前田健太(ドジャース)がパドレス戦でマルチ安打を記録した。

 この日のダルビッシュには日本人投手として初の1試合3安打にも期待がかかったが、6回に代打を送られて交代。“猛打賞”はならなかった。


◆ 自らを援護して久々の勝利を…

 ダルビッシュといえば、レンジャーズ時代の2016年8月には本塁打も放っている。

 これまでにメジャーで本塁打を放った日本人投手は、ダルビッシュも含めて5人。そのうち4人(吉井理人・石井一久・ダルビッシュ・前田健太)は1本ずつだが、野茂英雄は通算で4本もの本塁打を記録した。


 メッツ戦の2安打により、ダルビッシュの通算打率は.087から.113(71−8)に上昇した。日本人投手の通算打率の最高は松坂大輔の.189(37−7)。次いで前田健太の.143(154−22)、大家友和の.138(240−33)と続いていく。

 一方、最低打率は和田毅で.036(28−1)。20打席未満だと、岩隈久志が通算11打数0安打に終わっており、実はメジャー実働6シーズンでヒットを1本も記録できなかった。


 指名打者制のないナ・リーグでプレーするダルビッシュと前田には、1試合あたり2〜3回は打席がまわってくる。もちろん、投手として相手打線を抑えることが最も重要な仕事ではあるが、打者としてもしっかり走者を送ることや、相手投手に1球でも多くの球数を投げさせることが自身を助けることにもつながる。

 特に勝利から遠ざかっているダルビッシュにとって、こうした小さな積み重ねはより大事になってくる。次回登板で久々の勝利を掴むためにも、“好調”な打撃で自身を援護できるか。バットの方にも引き続き注目だ。


文=八木遊(やぎ・ゆう)

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