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棚橋弘至「手ぶらで来てください」初心者がプロレスを楽しむコツ

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2019年06月24日 11:30  AERA dot.

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写真棚橋弘至(たなはし・ひろし)/1976年、岐阜県出身。99年に新日本プロレスに入門。確かな技術とスター性で団体のエースとして活躍。2009、11、14、18年にプロレス大賞のMVPを受賞。近年は、高学歴レスラーとしてバラエティー番組に出演するほか、映画「パパはわるものチャンピオン」(18年)で主演も務める。近著に『カウント2.9から立ち上がれ 逆境からの「復活力」』。 (撮影/写真部・片山菜緒子)
棚橋弘至(たなはし・ひろし)/1976年、岐阜県出身。99年に新日本プロレスに入門。確かな技術とスター性で団体のエースとして活躍。2009、11、14、18年にプロレス大賞のMVPを受賞。近年は、高学歴レスラーとしてバラエティー番組に出演するほか、映画「パパはわるものチャンピオン」(18年)で主演も務める。近著に『カウント2.9から立ち上がれ 逆境からの「復活力」』。 (撮影/写真部・片山菜緒子)
 多くの「プ女子」ことプロレス女子を生み出した、プロレスブーム再燃の立役者、棚橋弘至さん。今ではドラマやバラエティー番組に出演するなど、プロレス界の内外で新境地を開拓する棚橋さんに、作家・林真理子さんが迫ります。

【林真理子さんとのツーショット写真はこちら】

*  *  *
林:この対談を読んで「見に行こうかな」と思う方もいると思うので、プロレスの見方というか、初心者はこういうところを見てほしいというのを教えていただけませんか。

棚橋:まずは僕を見てほしいですね(笑)。僕、プロレスを見たことがない方にいつも言うんですけど、「手ぶらで来てください」って。

林:先入観なしに手ぶらで。

棚橋:はい。選手の名前も技も知らなくていい。大きい選手同士がぶつかり合うというのは非日常的で、ふだんはあり得ないことなので、ただ楽しんでいただきたい。でも、必ず“推し”の選手が見つかります。最初は棚橋推しでもいいんですが、たとえば今チャンピオンのオカダ・カズチカなんか、身長191センチあって端正な顔つきなので、そういう“推し”が見つかると、応援にも熱が入るし見るのが楽しくなります。手ぶらで来てもらって、いくつかお土産を持って帰ってもらう。そうすると復習したくなるので。

林:また見に行きたくなるんですね。でも、そういう“推し”の選手が苦痛に満ちた顔をしたり血を流したりすると、ファンの人、もう見たくないって思うんじゃないですか。

棚橋:でも、やられても立ち上がっていく、負けても次は頑張るというのがプロレスのいちばんの魅力で、自分が応援してる選手が頑張る姿とか、苦しいけど頑張っているところにエネルギーを感じてもらいたいですね。僕、よく言うんですけど、プロレス会場はパワースポットなんです。プロレス観戦で感じたエネルギーを日常生活に持って帰って、生活を充実させてほしいという気持ちがあります。

林:棚橋さん、東京スポーツの「プロレス大賞」をもらったんですよね。

棚橋:はい。2018年にMVPをいただきました。

林:内館牧子さんが講評をおっしゃってましたね。

棚橋:内館先生は、僕がブーイングをもらっているころから「あの子は頑張ってる」とおっしゃって、ずっとMVPに推してくださってたんです。ほかの選手がMVPをもらったときも、なぜか「棚橋」に一票入ってるんですよ。内館先生は、必ず僕に一票入れてくれるんです。

林:内館さん、お相撲だけじゃなくてプロレスもお好きで、今のブームの先駆者という感じなんですね。

棚橋:女性の読者が多い林先生にもお力をお借りしたいです(笑)。

林:わかりました(笑)。今、地方にはどのぐらい行ってらっしゃるんですか。

棚橋:年間150試合、プラス海外の試合もちょくちょくあるので、1年間で日本を2周ぐらいするイメージですかね。北海道から沖縄まで。

林:そういうときは自分で健康管理をしなきゃいけないわけですよね。食べるものも気をつけて。

棚橋:はい。試合が終わるのが9時半とか10時なので……。

林:その時間でがっつり食べられるものは、焼き肉ぐらいじゃないですか。

棚橋:なので、夜はプロテインだけですませてます。この前はケガで1カ月運動ができなかったので、体重が10キロ増えたんです。5月のはじめにギプスが取れて、少しずつ運動して1カ月で10キロ落としました。

林:1カ月で10キロ! 私、代謝が悪くて、最近何をやってもやせないんですが、どうやって1カ月でそこまで落としたんですか。

棚橋:食事と運動ですね。減量は食事が8割、運動2割です。

林:糖質はカットですか。

棚橋:とってますけど、運動前とか朝とか、適量を適時に。成人男性は1日2500キロカロリーとらないといけないんですけど、僕は朝晩2食にして、1500キロカロリーにしてます。12時間に1回、固形のものをとって、あとはプロテインを3〜4回。たんぱく質は1日に150〜200グラムを摂取し、運動前に少しエネルギーを入れて、徹底した食事管理と運動量で10キロ落としました。

林:ほぉ〜。プロテインって減量にいいんですか。

棚橋:プロテインは、筋肉をつけるために飲むというイメージなんですけど、プロテインというのはたんぱく質を英語にしただけで、たんぱく質はアミノ酸に分解されて皮膚とか髪の毛、臓器になるんです。なので女性が美しくなるためにはコラーゲン単品をとるよりも、プロテインをとったほうがいいと思うんです。

林:これはいいことを聞きました。私もいま、筋トレをやってるんですけど、これがなかなか……。

棚橋:トレーニングって可逆的で、人間の体は限界を少し超えると筋繊維が破壊されるんですね。そうすると、こわれた体の部位は、こわれたときよりも強くなって戻ってくるんです。なので、できる範囲のことをやってたら体は進化しないんです。いつもよりも少しキツいことを繰り返していくと、体が進化していくんですね。

林:なるほど……。「もうできない〜」なんて言わないで……。

棚橋:できなくなったあとの一回が大事なんです。

林:わ、わかりました。気持ちを入れ替えます(笑)。今、俳優さんでも鍛えてる方って多いですよね。

棚橋:はい。武田真治さんとか。

林:ドラマの中でパッと脱ぐと、西島秀俊さんなんかもすごい筋肉をしていてビックリしますけど。

棚橋:筋肉って、男性ホルモンが分泌しないと構成されにくいので、男性が非常につきやすいんですよ。ライオンのオスにはたてがみがあって、クジャクのオスはきれいな羽がある。人間のオスは何かといったら、筋肉だと思うんですよ。男性の筋肉というのは、生物学的にメスを引きつける美しいものだと思うんです。これから筋肉の時代が来ますね。

林:棚橋さん、ジャケットの二の腕、パンパンに張っててはち切れそう。カッコいいです。

棚橋:ええ、筋肉はオスのたてがみですから、美しいんです(笑)。

林:最新の技術で腹筋を6分割してくれるクリニックがありますが、あれはニセのたてがみなんですね(笑)。

棚橋:人工的なシックスパックもありますね。筋肉のいいところは、年齢に関係ないんですよ。若いときは筋肉がつきやすいんですけど、60代70代になっても、トレーニングをやればやっただけ返ってくる。筋トレというのは何歳になってもできるんです。健康的な老後には筋肉が大事になってきますね。

林:話が変わりますが、このあいだは映画(「パパはわるものチャンピオン」)の主演もなさったんでしょう? 主演というのはすごいですね。

棚橋:いいチャンスをもらいました。

林:そのあと、オファーもいっぱいですか。

棚橋:はい。2時間ドラマとかですね。二足のわらじで頑張りたいと思っています。

林:プロレスラーって年齢的にはどうなんですか。

棚橋:長くできる競技ではあるんですけど、次のステップを見せたいんですよね。「プロレスラーになりました」「チャンピオンになりました」で終わりではなくて、チャンピオンになったあと、テレビとか映画とか、いろんなジャンルで活躍できるところを見せられれば、プロレスラーになりたいという人がもっと増えてくると思うんです。それが僕の役目かなと思ってます。

林:今までのお話でもわかるけど、最近、クイズ番組とかバラエティー番組で棚橋さんをときどきお見かけしても、ほんとに頭の回転速くて、プロレスラーらしくないですよね。こんなこと言うと、ほかのプロレスラーの方に怒られちゃうけど(笑)。

棚橋:プロレスラーから遠いイメージもおもしろいんじゃないかということで。もともと僕はプロレスラーらしくなくて、運よく勉強もできたので(笑)。

※週刊朝日  2019年6月28日号より抜粋

このニュースに関するつぶやき

  • 女にナイフで刺された、と聞いた時は情けねぇ、と思ったが、新日を盛り返した功労者は、間違いなく棚橋。今は応援してます。いや「愛してま〜すexclamation」か���դ�
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  • 棚橋選手はずっと言ってるからね。ビギナーを大切にしろと。そのビギナーが数年後にファン層の中核をなすと。どん底から今までずっとシーンを引っ張ってきた棚橋選手の言葉だけにリアルだよね。
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