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「“ぼっち食”はつまらない」 6つの「こ食」のゆがみとは?

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2019年06月27日 11:30  AERA dot.

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写真服部幸應さん(服部学園提供)
服部幸應さん(服部学園提供)
 独りポツンと食事をする。好きなものを、好きなときに。栄養バランスもそっちのけ、濃いめに味付けされた品ばかり、といった食生活を続けたら……。「食育」にまつわる著作で知られる、服部栄養専門学校長の服部幸應さんは、現代にひろがった6つの「こ食」のゆがみを指摘する。

*  *  *
「『食』は、『人を良くする』と書きます」

 そんな持論にもとづき、服部さんは約30年前から「食育」の大切さを力説している。

 まず「孤食」の問題を挙げる。家族がいない食卓でポツンと食べ、マナーを気にすることもなく、栄養も偏り、好き嫌いが増える。

「寂しくとる食事は味気ないでしょう。難しいかもしれませんが、独居老人もなるべく外に出て、会話の中に入って食事をするほうが良いでしょう」

 次いで「個食」とは、家族それぞれが好きなものを食べること、だ。「バラバラ食」ともいう。

「お父さんがしょうが焼き、お母さんはパスタ、子どもはハンバーグというように、おのおのが好きなものを食べ続けていると、身勝手な発想の持ち主になりかねません」

 いつも好きなものしか食べない「固食」は多くの場合、ビタミンやミネラル、食物繊維不足といった偏りが生じ、生活習慣病につながりやすい。脂肪肝や糖尿病の原因の一つにもなる。

「例えばお昼を毎日菓子パンで済ませる、といった食事を続けていると、イライラしやすくなるでしょう」

「小食(少食)」は、いつも食欲がなく、食べる量が少ないこと。必要な栄養素が不足するので、子どもであれば発育不全で無気力になる場合も。普段食が細い子が他の子と一緒だとモリモリ食べられる、というありがちな話もあるように、孤食との関係も深い。

「“ぼっち食”はつまらなくて食欲も低下するから」

 と服部さんは指摘する。小食は孤食との関わりも深いのだ。

「野菜なら火を通せばたくさん食べられます。『ラタトゥイユ』のように煮込めばいっぱい食べられ、食物繊維もしっかりとれます」

「粉食」とは、パンやラーメン、うどんなど粉製品を好んで主食にすること。調理が手軽なので、粉食をとることが多い高齢者も多いかもしれない。

 でも、服部さんは警鐘を鳴らす。

「かむ回数が少なくなれば、かむ力も弱くなる。できるだけ避けるべきです」

 かむことは、脳の血流を高め、記憶力や思考力アップにもつながるだけでなく、満腹感も高まる。高齢者は特にこの「粉食」を避けたほうがいいそうだ。

 最後は「濃食」。味の濃いものを食べ続けると砂糖や塩だけでなく、食品添加物の長期摂取にもなる。

「舌が鈍感になり、お米や野菜などのほのかな甘みが認識できなくなります」

 調理済みの総菜を購入するのであれば、手作りの定食屋でテイクアウトするほうが良い、と提案する。さらに良いのはその店内でいただくこと。会話が生まれるからだという。

 一般常識の8割は共に囲む食卓から学ぶものと考えられている、と服部さん。

「そもそも食卓(共食)は、マナーや生き方などを教わり、栄養バランスを考えながら食べる知識を養う場なんです。そういう場が失われつつあることを、本当に残念に思っています」

 食育基本法が2005年にできたが、個々の食生活はどれほど豊かになっただろう。服部さんの提言にふれ、日頃の食のありようを見直してみてはどうだろうか。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日  2019年6月27日号

【おすすめ記事】桃井かおり「結婚して一人ぼっちの恐怖を感じるようになった」


このニュースに関するつぶやき

  • 独り暮らし孤食だが野菜魚介類も好きで自分なりに栄養バランスは考えてるし体育会系な酒絡みの付き合い宴席は予算的にも辛く酒呑みの論理ばかり横行し酒の上の不埒されまくりで最悪で行かなくなった https://mixi.at/aa7ozaB
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  • 大方は頷けるけど1人で食べるのはつまらなくは無いぞ。
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