注目作品一挙ラインナップ!Netflix(ネットフリックス)作品祭レポート

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2019年06月27日 13:12  BOOK STAND

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Netflix(ネットフリックス)作品祭の模様
世界最大級のオンラインストリーミングサービス「Netflix(ネットフリックス)」。ハリウッド最新作をはじめ、リアリティ番組、コメディ番組、子供向け番組など、あらゆるコンテンツを世界中に配信しており、今やNetflixが生活の一部になっている人も少なくないはず。『バード・ボックス』や『ストレンジャー・シングス 未知の世界』など、Netflixでしか観られないオリジナルコンテンツが次々と注目を浴びる中、都内で作品祭が開催されました。

『ストレンジャー・シングス』主要キャスト登壇!



最初のトークセッションで登壇したのは『ストレンジャー・シングス 未知の世界3』の主要キャストのケイレブ・マクロクリン、ノア・シュナップ、セイディー・シンク、ゲイテン・マタラッツォ。2016年の配信開始から大ヒットし、社会現象とも言えるほどの旋風を巻き起こした本作のシーズン3が、いよいよアメリカの独立記念日である7月4日に公開されます。
今シーズンでのキャラクターについて聞かれた4人。ルーカス・シンクレアを演じたケイレブは、「今度のシーズンではティーンエイジャーらしいロマンスをしている」とコメント。前作よりも成長して、落ち着いたキャラになったそうです。ウィル・バイヤーズを演じたノアは「最初は非常にシャイで純粋なキャラクター。でもアップサイドダウンの世界に行ったことによって、勇気を振り絞ることを覚えたんだ」と、こちらも前作より成長した姿が見られるようです。

ノア・シュナップさん

その後、製作総指揮と企画を担当したザ・ダファー・ブラザーズ(マット・ダファー&ロス・ダファー)からビデオメッセージが公開されました。ザ・ダファー・ブラザーズは日本の文化、特にアニメやゲームから影響を受けていると語り、新シーズンでは特に「バイオハザード」にインスパイアされていることが分かるようになっていると語りました。そんなビデオメッセージを観たセイディーは思わず、「彼らに会いたい」と発言。「カメラがオフのときでも本当に仲が良いの。カメラ越しに仲の良さは伝わっていると思うわ。現場の雰囲気は、まるでキャンプしているような感じだった」と出演者そしてザ・ダファー・ブラザーズとの関係について話しました。ゲイテンは「この二人(ザ・ダファー・ブラザーズ)は天才だと思う。今まで出会った中で最高のストーリーテラー。素晴らしいことを経験し、心から感謝してる。現場では二人は控えめで、お互い静かに語り合っていることが多いと思うよ」とコメント。和気藹々なムードでトークセッションは終了しました。


女性による女性のためのドラマシリーズ『Followers』



続いては、2020年配信予定の蜷川実花監督のオリジナルドラマシリーズ『Followers』のトークセッション。華やかで甘く、時に危険な東京を舞台にSNSを通じて、成功を手にした女たちとまだ何者でもない若者たちが交錯していくストーリーです。登壇したのは蜷川実花監督、そして出演者の中谷美紀さん、池田イライザさん。中谷さんは冒頭で「女性の女性による女性のための作品です」とコメント。本作は、恋愛だけではなく、仕事を幸せと考える女性がたくさんいるという現実をリアルに描き出し、女性の従来のイメージを打破した内容に仕上げたのだとか。

蜷川監督は、「自立したいと願う女性のためのお話になっています」とコメント。また、本作では東京のリアリティを追い求めたため、撮影中は現実と物語がごっちゃになってしまったという、作品に思わずのめり込んでしまったエピソードも披露してくれました。一方、本作でこだわった点について聞かれた池田さんは「(視聴者の)みなさんに寄り添える要素を探すというか。本作で描いているようなことで悩んでいる人もいるかもしれない。 作品を通して"うっかり救える"ものもあるのではないかという気持ちで演りました」とコメント。最後に蜷川監督は「この話が決まったときは "Netflixのあの棚に並ぶのか......"ってすごく思いました。ものすごく予算があるドラマとかと並ぶのは、とても楽しみではあるのですがプレッシャーもすごくありました。ここまで駆け抜けてきて、やれることはすべてやったのではないかと思います」とコメント。これはリアルな東京が見れる美しくも激しい内容に仕上がっているのでは...! 期待がたまかるばかりです!


園子温監督最新作『愛なき森で叫べ』



2019年秋配信予定の園子温監督最新作『愛なき森で叫べ』。実際の猟奇殺人事件にインスパイアされた実録シリーズ第三弾です。トークセッションには、でんでんさん、満島真之介さん。椎名桔平さん、園子温監督、武藤大司プロデューサーが登壇しました。

園子温監督は「長い時間をかけた結晶です」とコメント。武藤プロデューサーも「間違いなく園子温監督の新たなる代表作のひとつになると確信しています」と話しました。園子温監督作品の常連俳優、でんでんさん。『冷たい熱帯魚』のときは人を殺める役でしたが、本作では被害者を演じたそう。「殺人鬼を怖く見せるには、被害者が全力で受け止めなくてはならないし恐れなければならない。叩かれたことはあるけど、殺されそうになったことはこれまでなかったので、演っていて難しいけど楽しいところもあった」(でんでんさん)。他にも撮影中は手抜きがダメで、叩くフリなど一切禁止。撮影時、でんでんさんの顔が赤く腫れ上がってしまうということもあったそう。

でんでんさん

また今年、心筋梗塞で緊急搬送されてしまった園子温監督。「倒れたのもこの作品のせいと過言ではない」と明かし、まさに命をかけた作品へと仕上がったようです!


山田孝之が伝説のAV監督に!『全裸監督』。



80年代を駆け抜けた "放送禁止のパイオニア"村西とおると仲間たちの青春を描いたオリジナルシリーズ『全裸監督』。8月8日から配信スタートの本作では、山田孝之さんが西村とおるを演じています。脚本を手にとった感想を聞かれた山田さんは「スピード感があって、やってることが破天荒でワクワクしました」とコメント。続いて、共演している満島真之介さんは「 "山田孝之主演"でタイトルが"全裸監督"......やらないわけがないです。ふたつ返事でした」と出演オファー時の心境を明かしてくれました。また本作で欠かせないキャラクター、AV女優黒木香役に大抜擢された森田望智さんは、「AVの撮影シーンが嫌で、みんなインフルエンザになって延期しないかなって思った」と、戸惑いや恥ずかしさがあったそう。しかし、森田さんの代わりにシーンの再現などを見せる監督の活力観て、恥ずかしがっていたらいけないと感じ、撮影を乗り越えたのだそう。

山田孝之さん

また、作品の肝になるシーンは撮影に10時間もかかったのだとか。山田さんは「10時間もヤッたことがないので......」とはなすと満島さんは隣で大爆笑。監督も「僕らの中ではアクションシーンの撮影のような、危険な撮影だった」と明かしました。「腹筋とお尻と胸と肩と腕と......全部筋肉痛になりましたね」(山田さん)。他にも大人のおもちゃだらけの現場で満島さんが「おもちゃのチャチャチャ」の替え歌を作ったり、他の現場の助監督がおもちゃを借りにきたりしていたそう。下ネタであふれた面白そうな現場の雰囲気。満島さんは「現場に行くのが楽しみでしょうがなかった」と明かし、山田さんも「こんなにキャスト、スタッフと一緒にいたいって思ったのは、20年(役者ヲ)やっててで初めてです」と心境を語ってくれました。

ほかにも同作品祭では、豪華ハリウッド俳優や監督の最新オリジナル作品のラインナッププレゼンテーションもあり、今後のネットフリックスは面白くなる予感しかない!と思えるそんなイベントでした。

(取材・文・メイン写真/トキエス)


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