キミ・ライコネンインタビュー:「中団勢上位とのバトルに期待」と巻き返しに自信。300戦スタートの記録には興味なし

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2019年06月28日 12:21  AUTOSPORT web

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2019年F1第9戦オーストリアGP キミ・ライコネン(アルファロメオ)
前戦フランスGPで、4戦ぶりにポイント獲得を果たしたアルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネン。「ここ数戦のアップデートがようやく機能し始めた」と、今後の盛り返しに自信を見せる。

 一方今週末のオーストリアGPは、300戦出走のモナコGPに続き、無事にグリッドに並ぶことができれば、300戦スタートの記念すべき1戦となる。それに対するライコネンのコメントは、「全然興味ない。ただの数字に過ぎない」という予想通りのものだった。ただしそのあと、「ひょっとして引退後に振り返った時には……」と続けたのは、ひょっとしてそんな『Xデー』を、そろそろ意識し始めたということなのか。

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──前戦フランスGPでは久々のポイント獲得を果たしましたが、とはいえ予選ではQ3に進めず、レースでもマクラーレンやルノーにペースでは劣っていました。危機感を感じているのでは?
キミ・ライコネン(以下、ライコネン):(3戦連続ノーポイントに終わった)それ以前の週末と比べると、かなりいい感触が得られたと僕自身は思っているよ。ポールリカールのコースレイアウトが、ライバルたちより僕らのクルマに向いていたこともあったけど、ここ数戦のアップデートがようやく機能し始めた感じだ。

 依然としてダウンフォース不足であることに変わりはないけど、でも「これ以上ダウンフォースは必要ない」なんて僕らドライバーが絶対言わないことも確かだし(ニヤリと笑う)。今週末も新しいパーツがいくつか入るし、どこまでライバルたちに近づけるか、見てみようじゃないか。

──2018年はシーズン中に大きなアップデートが投入されて、かなり戦闘力アップを果たしました。今季は、いかがでしょう。おそらく近いうちに、大幅な改良が施されると思われますが。
ライコネン:今までのところは、順調に改良が進んでいる感じだね。去年からチームの財政状況も改善されて、もともと技術力はあったわけだし。今年も去年の勢いを受け継いで、ほぼ予定通りに開発が進んでると言っていい。風洞の結果と実走データにも、大きな違いは出ていないみたいだ。いつとは明言できないけど、そう遠くない段階でさらなるアップデートが出るはずだ。

──一方でピレリタイヤをしっかり作動域に入れることには、しばしば苦労している印象です。
ライコネン:これも状況次第でね。いろんな要因が重なってほとんど不可能な時もあれば、比較的うまくいく時もある。ここ数戦は、その部分でまったく手こずってしまっていたね。

──では今週末は、どんな展開になりそうですか。
ライコネン:さあ、どうだろうねえ。ここは例年、タイム差が相当接近する。コース距離が短いし、コーナー数が少ないから当然なんだけどね。だからこそ正しい方向にクルマを作れるかどうかが、大きな結果の差を生み出す。

 それと今年は、決勝レース当日がかなり暑くなる予報だ。タイヤの使い方の優劣で、かなり明暗が分かれそうだね。少なくとも1週間前のような、中団勢上位との互角のバトルを期待しているよ。

──今回ランオフエリアや縁石が若干変更されましたが、すでに下見はしましたか?
ライコネン:いや。明日、走りながら確認しようと思っている。このコースは基本的にバトルが楽しめるし、嫌いじゃない。初めて走ったのは2001年で、それから1コーナーが少し変わったけど、それ以外はほぼそのままだしね。

──今週末で300戦スタートになりますが、それはあなたにとってどれほど重要なことですか。
ライコネン:あのさ、モナコの300戦の時も言ったけど、そういうことは僕は全然重視していないんだよね。単なる数字だよ、あの時もそう言ったけど。ひょっとしたら引退後に振り返った時には、違う感慨を覚えるかもしれない。でもレースを続けてる今は、全然そういうことに興味はないね。

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